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【ペンテコステメッセージ】クリスチャンの力の源泉である「聖霊の満たし」 篠原隆

2024年5月19日07時18分 執筆者 : 篠原隆
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関連タグ:ペンテコステ(聖霊降臨祭)
ペンテコステ/聖霊降誕祭/五旬節+
ペンテコステの出来事をモチーフにしたステンドグラス(写真:Piosi / Shutterstock)

本日2024年5月19日は、「ペンテコステ」です。2千年前、私たちの愛するイエス・キリストは、アジアの西の端イスラエル、その首都エルサレムのゴルゴダの丘で、十字架にかかって死なれました。そして3日目に復活し、その後40日間、栄光の体のままでこの地上にとどまり、神の王国のことを語りました(使徒1:3)。その後、弟子たちの見ている前で昇天されたのです(使徒1:9)。

それから10日たったその日、いわゆる「ペンテコステ」の出来事が起こったのです。それが、「五旬節の日になって、皆が同じ場所に集まっていた。すると天から突然、激しい風が吹いて来たような響きが起こり、彼らが座っていた家全体に響き渡った。また、炎のような舌が分かれて現れ、一人ひとりの上にとどまった。すると皆が聖霊に満たされ、御霊が語らせるままに、他国のいろいろなことばで話し始めた」(使徒2:1~4)です。

その日は、イエス・キリストの復活からちょうど50日目でした。「ペンテコステ」とは、新約原語のギリシャ語で「50日目」という意味であり、その日は、使徒の働き2章1節にあるように、いわゆる「五旬節」(聖書の中の三大祭りの一つ「七週の祭り」のこと、申命記16:10)というお祭りの時でした。

その日、エルサレム市内の泊まっていた家の屋上の部屋に集まっていた120人全員が、確かに聖霊に満たされたのです(使徒2:4)。その結果、使徒の働き2章以降の御言葉を見るとはっきり分かるように、ずばり弟子たちは変えられたのです。まさにイエス・キリストの地上での最後の言葉であろう「しかし、聖霊があなたがたの上に臨むとき、あなたがたは力を受けます。そして、エルサレム、ユダヤとサマリアの全土、さらに地の果てまで、わたしの証人となります」(使徒1:8)が実現したのです。

この「ペンテコステ」の出来事の前の弟子たちはどうだったでしょうか。確かに約3年、彼らはイエス様と一緒に行動し、寝食を共にしていました。しかし、聖書を見るならば、彼らがイエス様に付き従っていたのは、いわゆる「野心」からであり、イエス様が地上の王となったあかつきには、自分たちも重要なポジションに!というのが本音だったように受け取れます。また、弟子たちはイエス様が十字架にかかる前、「私たちは決して、決してつまずきません。あなたを裏切りません!」などと誓っていたにもかかわらず、いざとなったらイエス様を見捨てて逃げてしまうような臆病な者たちでした(マタイ26:56)。

弟子たちはイエス様と約3年寝食を共にし、イエス様の教えを聞き、イエス様の癒やしや奇跡を目の前で実際に見、体験していたにもかかわらず、結局は変えられていなかったのです。しかし、そんな弟子たちが「ペンテコステ」の出来事の後、つまり、聖霊に満たされた後、いったいどうなったでしょうか。

そのとき、ペテロは聖霊に満たされて、彼らに言った。「民の指導者たち、ならびに長老の方々。私たちが今日取り調べを受けているのが、一人の病人に対する良いわざと、その人が何によって癒やされたのかということのためなら、皆さんも、またイスラエルのすべての民も、知っていただきたい。この人が治ってあなたがたの前に立っているのは、あなたがたが十字架につけ、神が死者の中からよみがえらせたナザレ人イエス・キリストの名によることです。『あなたがた家を建てる者たちに捨てられた石、それが要の石となった』というのは、この方のことです。この方以外には、だれによっても救いはありません。天の下でこの御名のほかに、私たちが救われるべき名は人間に与えられていないからです。」彼らはペテロとヨハネの大胆さを見、また二人が無学な普通の人であるのを知って驚いた。また、二人がイエスとともにいたのだということも分かってきた。(使徒4:8~13)

何と、あの本当に大切な時にイエス様を見捨てて逃げてしまうような臆病な恐れやすい弟子たちが、全く別人のようになって、当時の権力者、リーダーたちの前で大胆に力強く、恐れることなく、イエス・キリストのことを証ししたのです! ハレルヤ~。まさにこれは、彼らが「ペンテコステ」の出来事以来、「聖霊に満たされた」ことが原因だとしか考えざるを得ません。

そうです、私たち主を信じるクリスチャンの本当の力、それは「聖霊に満たされる」ことによって、神ご自身から与えられるのです。

まさに、「彼は私にこう答えた。『これは、ゼルバベルへの【主】のことばだ。「権力によらず、能力によらず、わたしの霊によって」と万軍の【主】は言われる」(ゼカリヤ4:6)とあるとおりです。

あのザ・クリスチャンといわわれ、新約聖書27巻中約半分の13巻を聖霊に導かれて記したパウロは、はっきりと信じ救われたクリスチャンに対して、「また、ぶどう酒に酔ってはいけません。そこには放蕩(ほうとう)があるからです。むしろ、御霊に満たされなさい」(エペソ5:18)と宣言しています。そうです、「聖霊に満たされる」ことは、この天地宇宙を創造された唯一真の神ご自身の命令なのです!

ということで、年に一度毎年この時期に行われる「ペンテコステ礼拝」において、私たちはもうひとたび御言葉を通して、私たち信じる者の本当の力は「聖霊の満たし」から来ることを確信し、日々「聖霊に満たされる」ことを、イエス・キリストの御名の中で求めていきたいと思います。

イエス様は、「求めなさい。そうすれば与えられます。探しなさい。そうすれば見出します。たたきなさい。そうすれば開かれます」(マタイ7:7)と言われました。そうです、求めれば、求め続ければ、必ずや与えられるのです。しかも「聖霊の満たし」を求めることは、これはもう神の御心そのものです。故に必ず与えられます!

そして何よりも、私たちが「聖霊に満たされたい」と思う以上に、主ご自身が私たちを「聖霊で満たしたい」と思っていらっしゃるのではないでしょうか。

聖書を見るならば、「聖霊の満たし」は一回きりの体験ではなく、日々のことだと分かります。

聖霊に満たされた結果、ある人は口から異言が出てくるかもしれません。またある人は預言が与えられたり、癒やしの賜物が与えられたりするかもしれません。いずれにせよ、本当の意味で力を受け、大胆な者となり、今置かれているその場所で信仰者として神の栄光を現すべく、力強く前進することができると信じます。ハレルヤ。

あ~主よ、今日も私たちを頭のてっぺんから足の先まで完全に聖霊によって満たしてください。イエス・キリストの御名の中でお祈りいたします。アーメン。

◇

篠原隆

篠原隆

(しのはら・たかし)

1964年広島県生まれ。明治大学卒業後、東京でビジネスマン生活を送る。牧師を志してアンデレ宣教神学院で学び、91年牧師に。93年単立「東京ホザナ教会」を設立。2002年「炎リバイバル教会」と改称し、現在同教会牧師。

関連タグ:ペンテコステ(聖霊降臨祭)
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