Skip to main content
2025年9月16日11時38分更新
クリスチャントゥデイ
メールマガジン サポーターのご案内
メールマガジン サポーターのご案内
Facebook Twitter
  • トップ
  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
  • 記事一覧
  1. ホーム
  2. 論説・コラム
  3. コラム
ジーザスと私

ジーザスと私(13)これでは元も子もない 桜井知主夫

2024年5月9日09時26分 コラムニスト : 桜井知主夫
  • ツイート
印刷
関連タグ:桜井知主夫

これは、キリストが自分史に介入されたことの証しです。神はあわれみ深く、恵み深い方であり、こんなにも愚かで情けない者も、神に叫び求めると神が救ってくださったという証しです。キリストは、こんな者をも愛してくださったのです。(第12回はこちら:暗雲が立ち込める、第1回から読む)

辞任の決意と最後の戦い

精神的にも霊的にも恐ろしい圧迫を受けながら、主任牧師の悪事を問いただす手紙を責任役員の方々に送った私だったが、それでも事態は好転しなかった。もう打つ手はないと思った私はその年1998年の暮れごろに、講壇の上から教会員に向かって「来年の3月いっぱいで、私は辞めます」と宣言した。

その頃、教会員の中にはまだ主任牧師の潔白を信じている人もたくさんいたので、私は特に引き留められることもなく、むしろ主任牧師に弓引く者として白い目で見られながら、居心地の悪い3カ月を過ごすことになった。

早くも次の副牧師が招聘(しょうへい)されてきたが、私が今教会で起こっていることを全てぶちまけて話すと、彼は頭を抱え込んでしまった。この状況に彼を置き去りにするのは忍びなかったし、私も最後の責任を果たそうと思い、「私が白黒はっきりさせて行くから」と言って、いわば最後の戦いに臨んだ。

ある日、主任牧師からの被害を訴える手紙やファックスを携えて牧師会に行き、その場に一緒にいた彼の奥さんや他のスタッフたちの目の前でそれらを突きつけ、「あなた、やったでしょう」と言って彼の目の奥を数分ずっと見つめ続けた。すると、目の奥の奥で彼の気持ちががくがくっと崩れ落ちるのが見え、彼はうめくように「やった」と告白した。そばにいたスタッフたちは彼を信じて私に敵対していたので、心底驚いて「え~っ!」と悲鳴のような叫び声を上げていた。

それから私は、この教会に8人いた責任役員に一人ずつ喫茶店に来ていただき、「このことについてどう思うんですか」と問いただした。しかし、「主任牧師に辞職を求めることに同意する」と言った役員は、8人のうち、私より若い2人だけだった。あとの6人は社会的地位もある60代の初老の方々だったが、学生の頃に救われて、ずっとその主任牧師に育てられて恩義があるので、彼に立ち向かうことを拒んだ。「でもこれは、犯罪です。刑務所に入れられるようなことを彼は行い続けているんですけれど」と言っても、彼らの頭と心はかたくなで、ついに動かなかった。

どこが新しい生き方なのか

自分の罪を認め、十字架で赦(ゆる)されたのがクリスチャンなのではないのか。古い自分が死んで、新しく生まれ変わり、神の助けによって良い行いをするのがクリスチャンなのではないのか。それにもかかわらず、教会の指導者が悪を行い続けていては元も子もない。それを役員たちに伝えても、ボヨヨ〜ンとしたふぬけた反応しか返ってこないのだ。

こういう人たちを相手にこの戦いを戦い抜くのは本当につらく、しんどいことだった。このことについては何の落ち度もない私がどうして出て行かなければならないのかという理不尽さにも耐えなければならなかった。この頃、私は吉祥寺にある修道院へ毎週日曜日に行き、一泊し、翌日の夕方まで祈ることで、なんとか持ちこたえることができた。

また、チャック・スミス牧者に出会った後だったので、人につまずいてもキリストにはつまずかない信仰を持つことができていたのは幸いだった。

ジーザスと私(13)これでは元も子もない 桜井知主夫

この写真の説明

この写真の日付を見ると、1999年1月30日となっている。ということは、私がA教会を辞めると会衆に伝えてから、そこを去る間に撮られたものだ。

私の隣にいる男性は、私を心配してくれた。ある時、私をランチに招き、話を聞いてくれた。特にしんどい時だったので、今でも彼の親切は忘れられない。

その後、彼が病気になり、何度かお見舞いに行った。彼は天に召されたが、彼の親切はずっと私の心に残っている。神は、試練の時でもこのような人を遣わし、慰めと励ましを与えてくださるのだなぁと心から感謝している。

自分で言うのもなんだが、A教会を辞めると決めていたので、晴々とした顔をしているのが印象的だ。

<<前回へ     次回へ>>

◇

桜井知主夫

桜井知主夫

(さくらい・ちずお)

ジーザス・コミュニティ国分寺牧仕(牧師)。3つの教会に牧仕として仕えて30年になる。1999年に現在の教会を開拓する機会に恵まれ、今日に至る。やさしく学べるクリスチャンブログ「ジーザスの弟子になる」で、聖書的クリスチャンライフについて分かりやすく情報を発信している。

※ 本コラムの内容はコラムニストによる見解であり、本紙の見解を代表するものではありません。
関連タグ:桜井知主夫
  • ツイート

関連記事

  • ジーザスと私(12)暗雲が立ち込める 桜井知主夫

  • ジーザスと私(11)自分のプランではない道 桜井知主夫

  • ジーザスと私(10)ベイビー牧者の大失敗 桜井知主夫

  • ジーザスと私(9)本物の牧者に出会えた! 桜井知主夫

  • ジーザスと私(8)妻に出会う 桜井知主夫

クリスチャントゥデイからのお願い

皆様のおかげで、クリスチャントゥデイは月間30~40万ページビュー(閲覧数)と、日本で最も多くの方に読まれるキリスト教オンラインメディアとして成長することができました。この日々の活動を支え、より充実した報道を実現するため、月額1000円からのサポーターを募集しています。お申し込みいただいた方には、もれなく全員に聖句をあしらったオリジナルエコバッグをプレゼントします。お支払いはクレジット決済で可能です。クレジットカード以外のお支払い方法、サポーターについての詳細はこちらをご覧ください。

サポーターになる・サポートする

人気記事ランキング

24時間 週間 月間
  • 米保守派活動家で熱心なクリスチャンのチャーリー・カーク氏、イベント中に射殺される

  • イエスの統治を祝う祭典「ジーザス・レインズ」が10周年 ラップ賛美など新しい試みも

  • 「聖書を読まなかったら、今の自分はない」 元ヤクザの進藤龍也氏と山崎純二氏が対談

  • キリスト教に回心したウィキペディア共同創設者、所属教会を発表

  • 篠原元のミニコラム・聖書をもっと!深く!!(244)聖書と考える「スティンガース 警視庁おとり捜査検証室」

  • 聖書のイエス(17)「わたしを見た者は、父を見たのです」 さとうまさこ

  • 今の自分のままで幸せだと気付こう 菅野直基

  • ワールドミッションレポート(9月16日):グアテマラ 子どもたちに広がる希望の連鎖

  • コヘレトの言葉(伝道者の書)を読む(11)抗黙示思想と今この時のトーブ 臼田宣弘

  • 主につながり、人々を主につなげよう 万代栄嗣

  • 米保守派活動家で熱心なクリスチャンのチャーリー・カーク氏、イベント中に射殺される

  • キリスト教に回心したウィキペディア共同創設者、所属教会を発表

  • 「世界で最も優しい裁判官」 フランク・カプリオさん死去、敬虔なカトリック信者

  • 「聖書を読まなかったら、今の自分はない」 元ヤクザの進藤龍也氏と山崎純二氏が対談

  • イエスの統治を祝う祭典「ジーザス・レインズ」が10周年 ラップ賛美など新しい試みも

  • 石破茂首相が退陣表明、15年ぶりのクリスチャン首相

  • 「苦しみ」と「苦しみ」の解決(12)「苦しみ」から「光」へ 三谷和司

  • 「信教の自由を脅かす」 旧統一協会の解散命令巡り特別集会、西岡力氏らが登壇

  • 新しい発見 佐々木満男

  • 今の自分のままで幸せだと気付こう 菅野直基

  • 「世界で最も優しい裁判官」 フランク・カプリオさん死去、敬虔なカトリック信者

  • 米保守派活動家で熱心なクリスチャンのチャーリー・カーク氏、イベント中に射殺される

  • 石破茂首相が退陣表明、15年ぶりのクリスチャン首相

  • 「信教の自由を脅かす」 旧統一協会の解散命令巡り特別集会、西岡力氏らが登壇

  • 牧師を辞めた理由は? 元牧師730人を対象に調査 現役牧師や信徒へのアドバイスも

  • 「聖書を読まなかったら、今の自分はない」 元ヤクザの進藤龍也氏と山崎純二氏が対談

  • キリスト教に回心したウィキペディア共同創設者、所属教会を発表

  • ウェールズ聖公会、首座主教にレズビアンの女性主教選出 保守派からは強い批判の声

  • イエスの統治を祝う祭典「ジーザス・レインズ」が10周年 ラップ賛美など新しい試みも

  • 「信仰の実践としてのスピリチュアルケア」 オリブ山病院で第3回臨床牧会教育

編集部のおすすめ

  • 「20世紀のフランシスコ・ザビエル」 聖心女子大学で岩下壮一神父の特別展

  • 「罪のない赤ちゃんを殺さないで」 東京でマーチフォーライフ、中絶の問題を訴え

  • 教育改革が「日本のリバイバルにつながっていく」 牧師の金子道仁参院議員が講演

  • いのちの言葉聖書学校、日本語クラス2期生7人が卒業

  • 淀橋教会で新主管牧師就任式・祝賀会 金聖燮牧師が6代目に

  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
Go to homepage

記事カテゴリ

  • 教会 (
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
    )
  • 宣教
  • 教育
  • 国際 (
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
    )
  • 社会 (
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
    )
  • 文化 (
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
    )
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム (
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
    )

会社案内

  • 会社概要
  • 代表挨拶
  • 基本信条
  • 報道理念
  • 信仰告白
  • 編集部
  • お問い合わせ
  • サポーター募集
  • 広告案内
  • 採用情報
  • 利用規約
  • 特定商取引表記
  • English

SNS他

  • 公式ブログ
  • メールマガジン
  • Facebook
  • X(旧Twitter)
  • Instagram
  • YouTube
  • RSS
Copyright © 2002-2025 Christian Today Co., Ltd. All Rights Reserved.