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世界宣教祈祷課題

世界宣教祈祷課題(8月4日):北朝鮮

2023年8月4日07時02分 執筆者 : 奥山実
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関連タグ:北朝鮮迫害オープンドアーズ
北朝鮮内で「聖書を見た」と話す脱北者は4% 『北朝鮮宗教の自由白書』+
河川沿いを警備する北朝鮮兵=2016年12月29日(写真:StillWZ)

オープンドアーズの、ある北朝鮮のキリスト信者一家の証しを紹介したい。

キム・サンファ(仮名)の両親は、公に信仰を表明すれば投獄され、場合によっては死に至るような厳しい監視と身内さえも密告するような社会で、密かなキリスト信者として息を潜めて信仰を守っていた。幼い頃、両親の秘密を知ってしまった彼女は、危うく両親を当局に突き出すところだったのだ。

「多くのキリスト信者の家族と同じように、私たち家族も1950年代に人里離れた村に追放されました。彼らは自分たちの信仰を外界から隠し続けたのです」とキム・サンファはオープンドアーズに語った。

彼らの家はとても狭く、全員が同じ部屋で寝ていた。彼女が6歳の時、ある朝いつもより早く目が覚めた。「目を開けると、父と母が毛布の下にいて、ラジオの柔らかい音が聞こえました。後で、彼らがキリスト教ラジオ局の放送を聴いていたことを知りました」

数年後、彼女はさらに劇的な発見をした。「12歳の時、両親がクローゼットに隠していた聖書を偶然見つけたのです。なぜか分からないけれど、棚の中を手探りして、本があったのでそれを取り出して読み始めたんです。もちろん聖書があるなんて思いもよらなかったです」

学校の教師の洗脳のせいで、彼女は自分の発見が危険なものだと気が付いた。違法な本のことを教師に話す義務があったのだ。

「聖書に触れるのは怖かったけれど、そのままにしておくことはできませんでした。本を手に取りましたが、目を閉じて元に戻しました。私は自分の取り得る選択肢を考えました。先生に知らせるか。地元の治安当局を訪ねて密告するか。2週間以上、そのことで頭がいっぱいで、何も手につきませんでした。違法な本を報告するのは私の義務だと分かっていました。しかし、私の家族が関わっていたのです。同時に私は、こんな疑問も持っていました。『この神はいったい誰?』あるいは 『何なの?』と」

ついに我慢できず、サンファは勇気を振り絞って父と向き合った。

「父はとても驚いて、私の隣に座りました。『あの木が見えるかい?』私はうなずきました。『サンファは、この木は、誰が創ったと思う?』私は、分からないと答えると、父は天地創造の物語を話してくれました。母は私に聖書の箇所と使徒信条を暗記するように教え、また福音書の全文を説明してくれました。祖父は祈り方を教えてくれました。『神に語りかけるだけだ。それ以上でもそれ以下でもない』。祖父はイエスの再臨についてよく話していました。祖父は本当にそれを切望していたのです。私にとって、そのような話や考え方はとても興味深いものでした。自分自身のために聖書も読みました。でも、それは危険なことだと気付きました。父はいつも、他の人には絶対に何も話すなと強調していました。そして、ほとんど聞き取れないほどのささやき声で祈り始めたのです。『父よ、北朝鮮の人々が、まずあなたの御国を求めるように助けてください』と」

サンファは、父親が地下教会のメンバーの一人で、秘密の場所で他の仲間に会っていたことを知った。「多くの信者の子どもたちもその場所に来ていて、聖書を学んでいました。私たちは一緒に祈りました」

しかし、その地下集会には政府の諜報員が潜入していた。そして、サンファの両親はそのことに気が付いていなかったのだ。「秘密集会に来ていた人たちの中には、実は信者でない人たちも来ていて、スパイもいたのです」とサンファは言う。

ある日、地下教会に集っていた者の一人が、病気で死にかけていたので、サンファの父親は、死の床にある彼を見舞いに行った。ところがその男はおもむろに告白し始めた。「実は、私はあなたのことも、あなたの家族のことも、あなたの信仰のことも、すべて知っています。私は諜報員で、あなたを監視するよう命じられたのです」

サンファの父は驚いたが、信じられないことに、その政府諜報員は、彼らを警察に突き出すことはなかった。諜報員は、信者たちが静かに祈り、涙を流して歌う姿を見るうちに、信者たちに心引かれていったのだ。

「あなたたちが礼拝する姿に触れ、なんと表現すればいいのか難しいのですが、なんだか聖い人たちだというのが分かって、私はあなたたちがキリスト信者だということを誰にも話したことはありません」

彼はサンファの父親にそう言うと、手を握って、涙ながらにこう言った。「どうしたら私もキリスト者になれますか。教えてください」

キリストのいない永遠の淵に片足を踏み込みかけているようなその状態で、この男に驚くべきことが起きたのだ。「人生の最後の瞬間、この男は悔い改めて神の国に入ったのです。私の父は彼をそこに導くことができました」とサンファは静かに語った。

そんなことがあった後、サンファは成人して結婚した。しかし、彼女と夫とは、北朝鮮での生活に限界を感じ始めていた。「私の周りの3人に1人はスパイでした。私たちはいつも言われた通りのことをしなければならなかったし、父は、私たちの国が本当はどれほど悪い国なのかをずいぶん公言していたのです」

サンファの父親は仕事で成功し、中国の親戚からも援助を受けていたので、彼女の家族は近隣の人々よりも比較的裕福だった。

しかし、身の危険を感じたサンファと彼女の夫、そして2歳の息子と彼女の両親は、ついに脱北を敢行した。2000年代初めのある暗い夜、一家は国境の川、鴨緑江(おうりょくこう)を渡って、中国に逃れた。その後、難民として暮らしたが、生活は苦しく、最初は苦労の連続だった。

「中国での最初の1年間は、おそらく一番つらかったと思います。それでも恵みの神は真実でした。ある時、中国のキリスト信者が私たちの面倒を見てくれたのです。夫も主イエス様に命をささげていました。1年後、私たちはブローカーにお金を払って、息子を北朝鮮から私たちのところに連れてきてもらうことができたのです」

サンファは新たに得た自由に感謝している一方で、彼女の心は、北で苦しむ人々といつも共にあり、心を痛めている。

「北朝鮮に戻り、現地の人々と福音を分かち合いたい。現地の信者たちと交わりを持ちたいです。四六時中危険と隣り合わせで、何も持たない彼らはキリストを持っています。彼らは、それだけを握りしめて喜んでいます。私は彼らの信仰を愛しています。私は福音のためなら死んでもいいです。もし韓国に家族がいなかったら、私は今にも祖国に戻って、困っている同胞兄姉たちを助けていたでしょう。これは私の本心です」

「父はいつも私に『まず御国を求めるんだよ』と言ってくれました。それがいつも父の祈りでした。毎朝、家の床にある北朝鮮の地図の前にひざまずいて、兄弟姉妹のために祈るのはこのためです」

彼女は時々、何も変わらないように見える北朝鮮のために落胆することがあるという。ある時、彼女は神に問うた。「主よ、時々私は、あなたが何もなしてくださらないように思えて、落胆することがあります。それなのに、なぜあなたは、なおも私に祖国のために祈り続けよと言うのですか」

しかしその時、彼女は、神の御思いが彼女にこう語っているように感じた。「お前は、誰よりも北朝鮮を知っている。お前は彼らを知っているし、彼らの苦しみもよく分かっている。もしお前が彼らのために祈らないなら、一体誰が彼らのために祈るのか。わが娘よ、私を信じ、私を信頼しなさい」

今日もサンファの家からは、朝な夕な、祖国の同胞を思ってすすり泣いて祈る声が聞こえる。「主よ、いつまでですか。北朝鮮のあなたの子どもたちは、いつまで苦しみ、待たなければならないのですか。もださないでください。早く来て、彼らを助けてください」

北朝鮮のための切実な祈りが積み重ねられている。私たちも、心を注ぎ出す彼らの祈りに、私たちの祈りを重ねよう。拉致被害者の解放と、悪い金一族王朝が終わり、北朝鮮が開かれ、一日も早く、南北朝鮮民族が統一され、一人となった韓民族がいよいよ豊かに世界宣教のために用いられるよう、祈っていただきたい。

■ 北朝鮮の宗教人口
無神論 69・3%
プロテスタント 1・3%
カトリック 0・1%
土着宗教 15・5%
仏教 0・4%

※ この記事は、世界宣教センター所長の奥山実牧師のフェイスブックに掲載された「世界宣教祈祷課題」を、若干の編集を加えた上で転載したものです。
関連タグ:北朝鮮迫害オープンドアーズ
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