ブラジル最大の都市サンパウロで8日、南米最大のキリスト教行事となっている「マーチ・フォー・ジーザス」が行われ、主催者発表によると、約200万人が参加した。
マーチ・フォー・ジーザスは、1987年にロンドンで始まった。その後、世界各国に広がり、94年から2000年にかけては、日本を含む170カ国以上で同日に開催された。現在も開催日は異なるものの、各国・各都市で継続して行われており、今年で31回目となったサンパウロのマーチ・フォー・ジーザスはその中でも最大規模となっている。
参加者は例年同様、サンパウロ北部にある「遠征隊の英雄広場」を目指し、市内約5キロを行進。欧州の福音派メディア「エバンジェリカル・フォーカス」(英語)によると、広場には巨大なステージが設置され、ブラジルの著名なクリスチャンアーティスト20組以上が出演した。
現職大統領が出席するのが恒例となっていたが、ルイス・イナシオ・ルラ・ダシルバ大統領は今年、休暇を理由に欠席。ジョルジェ・メシアス連邦総弁護庁長官が代理として出席した。また、福音派が支持層であったジャイル・ボルソナロ前大統領も不参加で、今年は例年よりも政治色が薄かったとされる。