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「経口中絶薬は赤ちゃんを殺す薬」 厚生労働省前でハンスト続く

2023年4月8日20時28分
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関連タグ:中絶プロライフ
「経口中絶薬は赤ちゃんを殺す薬」 厚生労働省前でハンスト続く+
厚生労働省の庁舎前で経口中絶薬の承認反対を訴える佐々木和男さん(右から2人目)ら=8日

日本でこれまで認められていなかった経口中絶薬(飲む中絶薬)の承認を巡る審議が終盤に差しかかっている中、厚生労働省の庁舎前で承認反対を訴えるハンガーストライキが行われている。

ハンガーストライキを始めたのは、東京都内で会社を経営する佐々木和男さん(73)。3月27日から水以外は口にせず、毎朝、厚生労働省の庁舎前に立ち、中絶は胎児の命を奪う行為であることや経口中絶薬の危険性、政府が掲げる少子化対策との矛盾などを指摘し、承認しないよう求めている。

最初は1人で始めたが、少しずつ協力の輪が広がっており、13日目となった8日は、共に活動することになったカトリック信徒ら3人と拡声器を使って反対の声を挙げた。

「経口中絶薬は、赤ちゃんを殺す最も残酷で非人道的な薬です。赤ちゃんは、受精したときから胎内で生きています。その命を奪う権利は誰にもありません。この大切な赤ちゃんの命を守りましょう。飲むだけで赤ちゃんを殺せる経口中絶薬の導入には断固反対します」

経口中絶薬「メフィーゴパック」とは?

現在、承認を巡り審議が行われているのは、英国の製薬会社であるラインファーマ社が開発した「メフィーゴパック」。妊娠継続に必要なホルモンの働きを抑制する「ミフェプリストン」と、子宮の収縮を促す「ミソプロストール」の2種類の薬を組み合わせて使うもので、妊娠9週までの妊婦が対象となる。

メフィーゴパックの審査報告書によると、国内の18~45歳の妊婦120人を対象に行った臨床試験では、服用により112人(93・3%)が中絶に至ったとされる。報告書は、「人工妊娠中絶に関する有効性は示され、認められたベネフィットを踏まえると安全性は許容可能と判断する」という結論を出している。

しかし、服用により有害事象(副作用)が発生したのは69人(57・5%)と6割近くに上る。多かったのは、下腹部痛(36人、30・0%)や嘔吐(おうと、25人、20・8%)、下痢(17人、14・2%)などだったが、異常子宮出血や細菌感染、失血性貧血、子宮内膜炎などの重篤な有害事象も4人で発生。メフィーゴパックの添付文書案には、「海外では、敗血症、中毒性ショック症候群に至り死亡した症例が報告されている」と警告も記されており、佐々木さんもその危険性を訴える。

一方、ミフェプリストンは65、ミソプロストールは93の国・地域で承認され、世界保健機関(WHO)は妊娠12週未満の中絶方法として推奨している。しかし、昨年6月に中絶権を認めた約半世紀前の判決が覆された米国では、現在15州で経口中絶薬の使用に制限がかけられており、3月にはワイオミング州の知事が使用を禁止する法案に署名し、7月にも発効する見込みとなっている。

佐々木さんは、こうした米国内の動きに触れつつ、「このような危険な薬を日本で流通させてはいけません。死に至るような危ない薬は断固阻止しなければなりません」と訴えた。

命は神様から頂いたもの

この日、佐々木さんと共に立った加藤順也さん(47)は、「命は神様から頂いたもの。その命を人が勝手に奪うことは決して許されません」と、カトリック信徒の立場から声を挙げた。

日本では、理由なく中絶を行えば堕胎罪に問われるが、母体保護法により、身体的、経済的理由で妊娠の継続が母体の健康を著しく害する恐れがある場合や、暴行脅迫を受けて妊娠した場合には、妊娠22週未満に限り、本人と配偶者の同意の下、中絶を行うことができるとされている。

加藤さんは、母体保護法で定められている中絶容認要件のうち「経済的理由」について、「お金があれば助けられる命なのであれば、どんどん助けようではありませんか」と提言。諸事情により育てることのできない赤ちゃんを親が匿名で託すことのできる慈恵病院(熊本市)の「こうのとりのゆりかご」などを例に挙げ、こうした取り組みにこそ力を入れるべきではないかと訴えた。さらに、キリスト教徒に対しては、「地の塩、世の光」として経口中絶薬に反対するよう呼びかけた。

パブリックコメントに通常の100倍以上の意見

メフィーゴパックを巡っては、厚生労働省の医薬品第1部会が1月27日に承認を了承。2月1日から28日までパブリックコメント(意見公募)を実施した上で、3月24日に上位組織である薬事分科会が改めて審議し、承認されれば国内初の経口中絶薬となる見通しだった。

しかし、パブリックコメントに通常の100倍以上という約1万2千件の意見が寄せられ、分析などに時間を要するとして、薬事分科会の審議は当日になって延期された。それでも、約3分の2は承認に賛成する内容だったとされ、薬事分科会の審議は4月下旬にも行われる見通しとなっている。

佐々木さんは、承認に向けた具体的な日程が報じられている状況に危機感を覚え、今回、生まれて初めてハンガーストライキに踏み切った。11日目だった6日には、体調が悪くなり、救急車で運ばれることもあったが、今後も加藤さんらとリレー形式で協力することなどを視野に入れ、ハンガーストライキを続ける意向を示している。

2021年度の国内中絶件数は12・6万件

厚生労働省が1月に発表した統計によると、国内における2021年度の中絶件数は、12万6174件。1日に平均約350件の中絶が行われていることになる。

「公表されていない中絶も含めると、実際は数倍に上るとされています。これだけの赤ちゃんが現実に殺されているのです。これは看過できないし、それをさらに増やすような薬の導入はあり得ない。絶対にそんなことはさせない」と佐々木さん。厚生労働省の庁舎に入っていく職員らを前に、「日本ではこれまで何千万人の赤ちゃんが中絶によって殺されてきた。人口減少だと言って大騒ぎしているが、何千万人も殺しておいて何を騒いでいるんだ。赤ちゃんの悲しみ、無念を考えてみろ」と、大きな声で訴えた。

佐々木さんらは、毎日午前8時半から9時をめどに、厚生労働省の庁舎前(東京メトロ霞ヶ関駅B3b出入口から徒歩1分)で承認反対を訴える演説を行っている。また演説の様子は、佐々木さんのユーチューブでも配信している。

関連タグ:中絶プロライフ
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