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飢え渇く人の叫び 穂森幸一

2022年11月3日19時31分 コラムニスト : 穂森幸一
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関連タグ:穂森幸一

すると、ひとりの人がイエスのもとに来て言った。「先生、永遠のいのちを得るためには、どんな良いことをしたらよいのでしょうか。(マタイ19:16)

旧統一協会と政治家に関する話題が一時期、テレビのワイドショーや新聞記事を独占していました。霊感商法による被害者のことは忘れてはいけないし、このような団体と政治家がつながるなどということはあってはならないことです。

しかしこれらの問題のために、国民が直面している危機や生活の課題、国家の将来に関する問題についてほとんど審議されないのは異常だと思います。テレビが取り上げている話題については、委員会を設置して法律的に解決できる方法を求めていけばいいのです。

かつて姉と妹の2人が旧統一協会で高価なつぼを買うなどして被害を受けているという相談を受けて、救出に出向いたことがあります。幸いこの姉妹は説得に応じ、救出されました。しかし、その時に言われたことがいまだに忘れられません。「あの団体の言っていることが間違っているのはよく分かりました。でも、あそこに関わっている人は皆、真面目で、人生を真剣に考えている人ばかりなのですよね」

一昔前、オウム真理教が世間を騒がせました。地下鉄サリン事件は壮絶なものでした。あの時、私の知人がたまたま同じ電車に乗り合わせていました。救急車で運ばれるほどではなかったのですが、体調が悪く、後日受診したそうです。治療を受けても後遺症的なものは抜けないと言っていました。一番の後遺症は、地下鉄に乗れなくなったことだそうです。東京で地下鉄が利用できなければ、とても不便です。

また、別の知人は救急病院の看護師をしていました。最初の段階ではサリン事件ということが分かっていなくて、素手で患者さんの衣服に触れてしまったそうです。後で判明してから事後処置をしましたが、精神的ダメージが大きく、看護師を辞めてしまいました。

オウム事件の時に判明したのは、医学部の関係者や化学者の道を志す人など、とても優秀な人々が巻き込まれていたことです。旧統一協会やオウム事件を一過性の問題として見過ごしていいのでしょうか。ここに、日本人と宗教の問題に関する深刻な現実があることを認識しなければなりません。

外国に行くと、申請書類に宗教を書く欄がよくあります。宗教によって食べ物や生活様式が異なりますから当然のことなのですが、日本のほとんどの若者がそこに無宗教と書き込むので、外国の人々は驚いているといいます。

日本の若者が宗教に興味がないのかというと、そうではないと思います。厳密に言うと、既存宗教には関わりたくないという心境なのではないでしょうか。それは戦後の教育が宗教をシャットダウンし、不必要であるかのような取り扱いをしてきたからではないかと思います。

共産主義は、宗教はアヘンだと言って活動しますので、無宗教になると共産主義が入り込みやすくなります。安易に左翼活動に飛び込み、没頭して過激化する若者も生まれてくるのです。無宗教といっても既存宗教の否定ですので、新しい教えだとか、今までになかったものだと主張されると引っかかってしまいやすいのではないかと思います。

日露戦争において日本がロシアに勝利したとき、世界中が驚いたといわれます。国力においても戦力においても十分の一しかない小国が大国ロシアを打ち負かし、破竹の勢いで伸びていこうとするのを脅威に感じたのが米国だといわれます。

米国では、この勢いが自国に向けられたら困ると考える人々がいて、日本を弱体化する方策を取り入れようとします。この計画が始められたのが太平洋戦争の30年前です。米国内では日本人移民への差別や迫害も始まります。日本の強さの秘密を徹底的に解明し、成長を妨げる戦略を打ち出そうとします。これがいわゆるオレンジ計画です。

第2次世界大戦が始まるまで、米国内は反戦ムードが支配していました。しかし、強硬派の中にはこの機会に日本を巻き込み、叩き潰しておこうという意見もありました。日本の中にも米国との対戦だけは避けたいという思いが強かったといわれます。

そういう状況の中、ルーズベルト大統領は反戦を掲げて大統領選に当選しますが、本音は日本を戦争に巻き込みたかったといわれます。先手を打って日本に仕掛け、戦争に巻き込もうとしますが、欧州戦線応援のために手が打てなかったところに、日本軍が真珠湾に攻め込んできました。

「リメンバー・パールハーバー」を標語にしたところ、米国の世論が一気に変わったといわれます。米国の首脳部は日本軍の動きを読んでいたのに、利用するために放置していたともいわれています。

日本は弱小国であったにもかかわらず、無謀にも大国米国に歯向かっていき、敗戦を迎えてしまったといわれます。しかし、戦争は悪いことですが、日本は決して弱い国ではありませんでした。第2次世界大戦中、英国とオランダに勝利しています。負けたのは米国だけだったのです。

米国の物量作戦の前に、手も足も出なくて負け続けたというイメージがありますが、軍部の暴走と戦略の間違いがなければ、あのような惨めな敗戦は迎えなかったはずです。大戦中、米国は日本に対して脅威を感じていました。食料も尽きて、十分な武器もない中で、なお戦おうとしている精神はどこから来るのかと思っていたそうです。特に、硫黄島における日本兵の粘り強さには驚嘆したといわれます。

戦後、GHQはウォー・ギルト・インフォメーション政策を徹底します。日本の書籍7千冊余りを発禁処分しますが、歴史書や精神論を高めるような小説も含まれていたそうです。宗教と教育を引き離す政策を行い、いわゆる教科書の墨塗りが行われました。また、マスコミ界にも介入し、政策の徹底を図りました。

自国の歴史や先祖の偉業を否定されたところからは、精神的な強さは育ちません。真剣に、真面目に生きようとする若者たちが、精神的に飢え渇き、叫び求めたとき、既存の宗教界が応える術を持っていませんでした。宗教の空白が新興宗教の台頭、左翼運動の激化となり、日本赤軍事件を引き起こします。そして、オウム事件や旧統一協会問題につながったのではないでしょうか。

イエスは若者の問いかけに対して、ユダヤ教を大事にしなさいとか、キリスト教に従いなさいなどとは言われませんでした。「殺人、姦淫、偽証、窃盗など社会ルールに反する不法行為をしないで、両親を敬い、自分を愛するように他者を尊重しなさい」(マタイ19:18、19)と当たり前のことを教えられました。

父、母、また先祖を尊重する思いがなければ自分を大切にできないし、ましてや他人を思いやることなどできません。脈々と受け継がれてきた日本文化の中に、この精神は生きています。日本人は自信を持って世界のリーダーを目指すことができます。

昔書かれたものは、すべて私たちを教えるために書かれたのです。それは、聖書の与える忍耐と励ましによって、希望を持たせるためなのです。(ローマ15:4)

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◇

穂森幸一

穂森幸一

(ほもり・こういち)

1973年、大阪聖書学院卒業。75年から96年まで鹿児島キリストの教会牧師。88年から鹿児島県内のホテル、結婚式場でチャペル結婚式の司式に従事する。2007年、株式会社カナルファを設立。09年には鹿児島県知事より、「花と音楽に包まれて故人を送り出すキリスト教葬儀の企画、施工」というテーマにより経営革新計画の承認を受ける。著書に『備えてくださる神さま』(1975年、いのちのことば社)、『よりよい夫婦関係を築くために―聖書に学ぶ結婚カウンセリング』(2002年、イーグレープ)。

株式会社カナルファホームページ
穂森幸一牧師のFacebook

※ 本コラムの内容はコラムニストによる見解であり、本紙の見解を代表するものではありません。
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