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岩の上に建てる 佐々木満男

2021年12月17日18時07分 コラムニスト : 佐々木満男
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1. 強く生きる

宇宙万物の創造主・全知全能の父なる神を信じる者は、世において神を体現する「神の子」として当然に強くあるべきである。パウロは「男らしく強くあってほしい」「キリストの偉大な力によって強くなりなさい」と言っている(2コリント12:7~10)。

自ら「トゲ」と呼んだ「弱さ」を抱えたパウロは、「私が弱い時こそ、私は強い。なぜなら、私の弱いところにキリストの力が完全に現れるからである」と言っている。肉の力の強さを誇るのではなく、霊の力で真に強くなるのである。

神の子たちは、世の中に出て行って、世の光となり、地の塩とならなくてはならない。主は「全世界に出て行って福音を宣べ伝えなさい」と命じている。愛の実践と福音の宣教は世の常識、偏見、宗教との戦いでもある。サタンと罪が支配する戦場である世の中で、キリストを信じて強くされ、雄々しく戦って人々を救い出すことがクリスチャンの使命である(ヨシュア1:6、7、9)。

2. 砂の上に建てる

Aさんは、若い頃は熱心なクリスチャンだった。家族もビジネスも祝福され、周囲から羨望(せんぼう)の眼で注目されたが、次第に高慢になっていった。神の祝福を自分の努力で勝ち取った成果だと思うようになり、成功を自慢するようになる。自信過剰になったAさんは、聖書から離れ、教会にも行かなくなり、祈りもしなくなった。やがて、事業の利益を上げるために違法行為を繰り返して警察に逮捕される。そこで一挙にAさんの自信は崩れてしまう。拘留中に事業は倒産し、出所後は家族と別れたAさんは、心身ともに病み、絶望のあまり自殺未遂を繰り返し、なかなか立ち直れないでいる。

3. 岩の上に建てる

Bさんは若い頃から悪の道に入り、社会からのけ者にされ、何度も刑務所に入る。3回目の受刑中に、他の受刑者からもらった聖書を読んでいたとき、神の言葉がBさんの心に突き刺さった。それまでは、親が悪い、社会が悪い、相手が悪いと思い込み、絶対に自分の心の罪を認めなかったが、聖霊の働きにより、自分こそが最大の罪びとであることを悟った。

涙と共に悔い改め、「罪の子」から「神の子」に生まれ変わり、長い刑務所生活で毎日聖書を読んで霊的に成長し、非常に強くされた。出所後は、受刑者支援のためのNPO法人を立ち上げ、受刑中、受刑後の人々に愛をもって支援を続け、さまざまな攻撃や妨害と力強く戦いながら試練を乗り越えている。

Bさんの生きざまは各マスコミに注目されて取材を受け、諸団体から功労を表彰され、毎月のように大学などに招かれて講演し、神の言葉と救いの証しを語っている。また、クリスチャンの女性と結婚し4人の子どもにも恵まれた。前科者というハンデ(トゲ)は一生消えないが、そのハンデこそがAさんを肉的に謙虚にさせ、神のみを頼りとして霊の力で強くされ、世の光として輝いて希望を与え、地の塩として人々の役に立っている。

「わたしのこれらの言葉を聞いても行わない者を、砂の上に自分の家を建てた愚かな人に比べることができよう。雨が降り、洪水が押し寄せ、風が吹いてその家に打ちつけると、倒れてしまう。そしてその倒れ方はひどいのである」(マタイ7:26、27)

「わたしのこれらの言葉を聞いて行う者は皆、岩の上に自分の家を建てた賢い人に似ている。雨が降り、川があふれ、風が吹いてその家を襲っても、倒れなかった。岩を土台としていたからである」(同24、25)

◇

佐々木満男

佐々木満男

(ささき・みつお)

弁護士。東京大学法学部卒、モナシュ大学法科大学院卒、法学修士(LL. M)。インターナショナルVIPクラブ東京大学顧問。

※ 本コラムの内容はコラムニストによる見解であり、本紙の見解を代表するものではありません。
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