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兄弟愛と社会的友愛の希求を ローマ教皇、新回勅「フラテッリ・トゥッティ」発表

2020年10月6日17時36分
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関連タグ:フランシスコ(ローマ教皇)カトリック教会
ローマ教皇フランシスコ+
ローマ教皇フランシスコ(写真:Jeffrey Bruno)

ローマ教皇フランシスコは4日、新回勅「フラテッリ・トゥッティ(Fratelli tutti、「兄弟である皆さん」の意)」を発表した。バチカン(ローマ教皇庁)公営のバチカン・ニュース(日本語版)が同日伝えた。

回勅は、ローマ教皇の出す公文書の中で最も重要な文書で、教皇フランシスコによる回勅は2013年6月の「ルーメン・フィディ」(邦題:信仰の光)、15年6月の「ラウダート・シ」に続いて3つ目。新回勅は、兄弟愛と社会的友愛を希求することを促す内容で、その背景には新型コロナウイルスによるパンデミックがある。「偽りの安定」が光の下にさらされたパンデミックの体験から、現状の分析にとどまることなく問題と向き合い、回答を与えることのできる行動を呼び掛けている。

全8章からなり、第1章「閉じた世界の闇」では、現代の闇として、利己主義と共通善への無関心や、利益追求と「切り捨ての文化」に基づく市場論理の支配、人身取引や女性への抑圧などの人権侵害を挙げる。これら多くの闇に対し、第2章「道端の異邦人」では「善きサマリア人」の模範をもって、先入観や個人的な利害を乗り越え、皆が他者に寄り添うよう神によって呼ばれていると強調。特にキリスト者に対しては、疎外された人々の中にキリストの御顔を見つめるよう招いている。

第3章「開かれた世界を考え、生み出す」では、他者を通して自分の成長を見いだすために自分自身から抜け出し、自らを他者に開くよう励ましている。また、尊厳を持って生きる権利は誰も拒まれることがあってはならないと強調。この権利は、その人がどこで生まれたかは関係なく、誰一人除外されてはならないとし、国際関係の倫理についても考えるよう招いている。

移民問題についても、第2章の一部と第4章「全世界に開かれた心」で触れている。戦争や迫害などからの避難、人身取引などによって故郷を追われた移民たちの引き裂かれた生活を見つめ、彼らが受け入れられる必要を説いている。

第5章では、同章のテーマでもある「より良い政治」について、共通善に奉仕し、市民の重要さを認識し、対話に臨むことで愛(カリタス)をより尊い形で表すことにあると指摘。必要とされるのは、人間の尊厳を中心に据え、金融に支配されない政治だと強調した。その上で「市場だけではすべてを解決できない」とし、市民運動が社会の中に秩序をもって位置付けられることで、「貧しい人々に対する政治」から「貧しい人々と共にある、貧しい人々の政治」になると説いている。

第6章「対話と社会的友愛」では、すべての人から何かを学ぶことができ、誰一人として無用な人はいないとし、特に取り戻すべき態度としての「親切」(ガラテヤ5:22)は、現代にまん延する残酷さや不安、慌ただしさという闇の中の星だとしている。

第7章「新しい出会いの道のり」では、平和の価値と推進について触れている。平和とは「先を見越すもの」で、他者への奉仕、和解の追求、相互の発展に基づく社会の形成を目指すものであると同時に「作り出すもの」であり、誰もが参与し、その役目は終わることがないとした。また、赦(ゆる)しについては、忘れることではなく、悪と報復の破壊的な力を放棄することで、罰の免除というより正義であり、記憶だとした。

また、戦争は「絶え間ない脅威」であり、過去のように「正義の戦争」の可能性を考えることはできず、力を込めて「二度と戦争は起こさない」と主張しなければならないとした。さらに、核兵器廃絶は倫理的、人道的に必須であり、軍拡費用で飢餓を撲滅するための国際基金を設立することを提案。死刑制度に対しても、死刑は容認できず、全世界で廃止されるべきとの立場を示した。同時に、生まれてくる前の子どもたちや障がい者、高齢者など「人類の一部」を犠牲にすることが可能であるかのような今日において、「いのちが聖なるものであること」を尊重する必要性を強調している。

最終章の第8章では、「世界の兄弟愛に奉仕する宗教」について言及。テロリズムについては、宗教そのものが原因ではなく、宗教の経典の誤った解釈や、飢餓、貧困、不正義、抑圧などを生む政治によるものと強調した。諸宗教間の平和の歩みは可能とし、そのためには、信仰を持つすべての人のために基本的人権である信教の自由を保障する必要があるとした。特に教会の役割については、個人におけるミッションを退けず、政治を行わないながらも福音の原則に沿って生活の政治的側面、共通善への関心、人間の統合的発展への配慮を置き去りにすることはないとした。

最後に教皇は、昨年2月にアラブ首長国連邦(UAE)を訪問し、イスラム教スンニ派の最高学府であるアズハル大学(エジプト)の大イマム(イスラム教指導者)、アフマド・タイイブ氏と共に署名した共同文書「世界平和と共存のための人類の兄弟愛」に言及。諸宗教対話の大きな節目となった同文書から、人類の兄弟愛の名の下に、対話を道として、協力を態度として、相互理解を方法、規範として選ぶよう、あらためて勧めている。

バチカン・ニュースによると、バチカン国務長官のピエトロ・パロリン枢機卿は同日行われた記者会見で、新回勅は国際レベルの真の社会正義のために兄弟愛の道を進み、共に行動することの重要性を示していると強調。対話こそが心の壁を破り、和解を促進するとし、国際社会が新回勅の内容を真に受け止めることを願うとともに、一人一人が日常生活の中で、自分にできることを行動に変えていくことが大切だと述べた。

また、兄弟愛は、共通善と各国の優先する利益との間に矛盾が拡大する国際情勢の中で、人々を全体の利益という考えに導いて真の連帯を築かせ、国際共同体の在り方や関係を変えるものと指摘。国際社会を単に「必要な共存」から、「人類」という共通概念に基づく共存へと変容させるよう、国々の治世者、外交官、平和と発展のために働くすべての人々を促していると語った。

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