仮想現実(VR)で教会の魅力を発信 占い師からキリストの伝道者に大転身 杉本譲治さん

2020年1月1日07時00分 印刷
+仮想現実(VR)で教会の魅力を発信 占い師からキリストの伝道者に大転身 杉本譲治さん
杉本譲治さん

「今、日本で起こり始めているジーザス・ムーブメントは不可逆の流れ。絶対にこれからもっと起こってくる」

敷居が高いと思われがちな教会の魅力を「仮想現実(バーチャルリアリティー=VR)」の映像で伝える「VR360教会」を運営する杉本譲治さん(35)は、こう断言する。昨年、劇的な体験を通して救われ、12年間にわたる占い師としての過去を断ち切った。現在は、仕事の傍らSNSを活用して多くの人々をイエス・キリストに導いている。「プロテスタンティズムの本質は個人の救いであって、そこがパーソナルなメディアであるSNSと相性がすごくいい」と、伝道とSNSの親和性の高さを語る。

杉本さんは、自身を「元ニューエイジャー」と語る。ニューエイジャーとは、1960~70年代に米西岸を中心に生まれた思想「ニューエイジ」を信奉する人々。ニューエイジは、宇宙や生命という大きな存在と自己とのつながりや、人間の持つ無限の潜在能力を強調し、個人の霊性・精神性を向上させることを目指すもので、現在の日本では俗に「スピリチュアル系」と呼ばれるものだ。

日本でも1970年代から広がり始め、オカルトブームやスピリチュアリズムなどの流行が生まれた。杉本さんによると、グノーシス主義的な思想に基づいており、オウム真理教にも影響を与えた。最近では、SNSなどを中心に小規模のグループが群発的に形成される傾向にあり、カルト化の問題がより深刻化している危険な状況にあるという。

一方で、グループの過激化に疑問を抱いたニューエイジャーたちがSNSを通して福音に触れ、救われる動きも生まれてきている。「パウロがそうだったように、キリスト教を迫害していた人間がイエス様しか救いの道はないと証しし始めたら、流れは変わってくると思う。僕はあくまでその大きな流れの一部分であって、それは明らかにこれから起きてくる」と杉本さんは語る。

仮想現実(VR)で教会の魅力を発信 占い師からキリストの伝道者に大転身 杉本譲治さん
「VR360教会」では最新のVR技術を用いて、まるでその場にいるかのように360度の映像の中で教会を体験できる。

ニューエイジに染まり、占い師として長らく活動してきた杉本さんだが、実は小学時代に福音に触れていた。通っていた小学校の正門前で、一人の婦人が紙芝居を使った伝道をしており、杉本さんにこう尋ねたのだ。「イエス・キリストがあなたの罪のために十字架で死なれ、墓に葬られて3日目に復活されたことを信じますか」。その時はためらわずに「信じます」と答えた。しかしその後、聖書を教えてくれる人も、教会を紹介してくれる人もいなかったため、教会に通うことはなかった。そして、聖書にこそ真理があることを知らないまま、成長とともに霊的なものに対する関心だけが高まっていった。

高校は日本有数の進学校に進むが、自己啓発を入り口に人間性心理学に触れ、次第にスピリチュアリズムにも関心を持つようになった。最終的には、近代神秘学のルーツである神智学(セオソフィー)を大学で研究し、卒業論文のテーマは、人類史における西洋占星術の文化の移動と変容についてだった。そして卒業後は、グノーシス主義的な西洋占星術や心理学を中心とした占い師として、12年にわたって活動した。

そんな杉本さんに大きな転機が訪れたのは昨年。直接的な啓示の体験を通して明確なイエス・キリストによる救いを経験し、聖書に書かれている福音こそが霊的な真実だと確信した。「パウロが言う第三の天に引き上げられるような経験をした。それを説明できるのは十字架しかなかった」と杉本さんは語る。これまでのグノーシス主義的な言動をすべて悔い改め、早速SNSを通して福音の知らせを発信し始めた。

最近も、杉本さんの周辺で短期間に数十人のニューエイジャーたちがイエス・キリストの救いを体験し、聖書的な生き方に転換する人々が次々と現れている。「とにかく愚直な福音伝道。イエス様が私たちの罪のために死なれ、墓に葬られて3日目に復活した。これを信じさえすれば、救われる。ここが大事だということを霊的に体験した。この大いなる業を一人でも多くの人に知ってほしい」と力を込める。

VRを使っての福音伝道を始めたのは、まずは教会に対して抱いている日本人の間違ったイメージを払拭することが必要だと考えたからだ。オウム真理教による一連の事件が影響して宗教に対するイメージが悪化し、教会に行くことに恐怖心を抱く人は今も多い。教会は禁止事項ばかりあり大変そう、といった間違ったイメージを抱く人もいる。また、中世の欧州から来た白人の宗教というイメージが先行して拒絶感を抱き、肝心の聖書の中身にまで入っていけない人も少なくない。

まずは、教会のありのままをVRで体験してもらうことで、さまざまな障害を越えて福音そのものに触れてもらう。「VR360教会」は無料の会員制サイトになっており、撮影に協力する地域教会の礼拝や、杉本さんの聖書講座などを、360度見渡せその場にいるような感覚になれるVRの映像で体験できる。活動を始めてまだ3カ月ほどだが、実際に救われ、地域教会につながっている人々がすでに現れており、利用者は全国に広がっているという。

「とにかく、あらゆる手段を使って福音を伝えたい。VRは活版印刷と同じで普遍的な概念であり、この技術は神様から与えられている尊い財産。5Gの時代になると、スマホでも簡単にVRの映像が撮影できるようになる。これからVRを使った教会のミニストリーが日本でどんどん立ち上がり、活発化する流れになると思う」と杉本さん。今後は、希望する教会にVR伝道を始めるための技術的なサポートもしていきたいという。

また、直に人と人とが触れ合える交流の場も必要だと考え、毎週土曜日の朝には、インターナショナルVIPクラブの活動の一環として東京・六本木で朝食会も開いている。詳しくは「VR360教会」のウェブサイトを。会員制サイト(無料)の申し込みはこちら

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