なにゆえキリストの道なのか(193)愛さえあれば性関係を持っていい? 正木弥

2019年5月4日18時52分 コラムニスト : 正木弥 印刷
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愛さえあれば性関係を持っていい、と思う。

おっしゃるところの “愛” とは、好きという感情を指しているようですね。すると、ご質問を突き詰めれば、好きであれば、誰とでも、どんな場合でも性関係を結んでいい、ということになります。しかも、“好き” という感情は固定したものでなく、波のように気ままに揺れますから、性関係が乱れる方向になってゆきます。つまりは、妻以外の女性とも、夫以外の男性とも、さらには未婚の場合にも感情次第で性関係を結ぶ乱交文化になりますから、その社会は結婚制度が崩れてゆきます。

そうなると、夫婦が互いに他の人を好きになり、性関係を結ぶかもしれないことを前提にしますから、相手との間で信頼が希薄になります。不信、憎しみ、トラブルが増幅し、家庭の崩壊が増えることにもなります。婚外子も増えます。お互いに対する安心がなくなり、子どもたちは真実の愛を感じず、冷たい家庭環境の中で、責任を取らない関係の中で育ち、歪んできます。未婚の場合は互いに傷つき、不信の異性観・寂しい人間観を募らせます。それらが巡り巡って社会全体にさまざまな病理現象を引き起こしていきます。

神様はそのような人間の弱点もご存じですから、性の交わりは結婚関係の中だけ用いるものと定められました。「姦淫してはならない」(十戒)、「不品行(婚外の性行為)を避けなさい」(1コリント6:18)と教えました。これを守ることが結局その人と家庭の幸福につながるのです。

社会の健全性や人の幸福の出発点は、真の愛に満たされた夫婦から始まります。その夫婦が土台となって、健全で、温かく、うるおいのある家庭が築かれるのです。正しい性関係は、好きという感情、それさえあれば何をしてもいいという感情の上に築かれるのではありません。それは欲望に振り回されるだけで、決して人を幸福にはしません。

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正木弥

正木弥(まさき・や)

1943年生まれ。香川県高松市出身。京都大学卒。17歳で信仰、40歳で召命を受け、48歳で公務員を辞め、単立恵みの森キリスト教会牧師となる。現在、アイオーンキリスト教会を開拓中。著書に『ザグロスの高原を行く』『創造論と進化論 〜覚え書〜 古い地球説から』『仏教に魂を託せるか』『ものみの塔の新世界訳聖書は改ざん聖書』(ビブリア書房)など。

【正木弥著書】
仏教に魂を託せるか 〜その全体像から見た問題点〜 改訂版
ものみの塔の新世界訳聖書は改ざん聖書
ザグロスの高原を行く イザヤによるクル王の遺産』(イーグレープ
創造論と進化論 〜 覚え書 〜 古い地球説から
なにゆえキリストの道なのか

【正木弥動画】
おとなのための創作紙芝居『アリエルさんから見せられたこと』特設ページ

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