故ジョージ・H・W・ブッシュ米元大統領の「隠れた善行」

2019年1月9日11時10分 印刷
+故ジョージ・H・W・ブッシュ米元大統領の「隠れた善行」
故ジョージ・H・W・ブッシュ米元大統領の手紙と、ブッシュ氏から支援を受けていたフィリピン人少年のティモシー君(写真:コンパッション・インターナショナル)

昨年11月に94歳で亡くなった米国の故ジョージ・H・W・ブッシュ(父)元大統領の「隠れた善行」の一つがこのほど、明らかにされた。元大統領という立場を伏せながら、キリスト教慈善団体「コンパッション・インターナショナル」を通じて、フィリピン人の少年を経済的に支援していたのだ。

フィリピンのティモシーという名の少年は10年間、コンパッションから経済支援を受けてきた。ブッシュ氏は、そのうちの3年間を「ジョージ・ウォーカー」(ブッシュ氏の本名は、ジョージ・ハーバート・ウォーカー・ブッシュ)の名で支援していたという。

米CNN(英語)によると、ブッシュ氏が支援を考えたのは2011年のこと。ワシントンで開かれたクリスマスコンサートで、クリスチャンの音楽家がコンパッションの働きを紹介したことがきっかけだった。

コンパッションはこのほど、ブッシュ氏が少年に宛てた複数の手紙を公開した。2002年1月24日付の最初の手紙には、「私は君の新しいペンパルになりたいんだ。私は77歳の老人だが、子どもが大好きなんだ。君に会ったことはないけれど、ずっと前から君のことが大好きなんだ」とつづっている。

ブッシュ氏は保安上の理由から身分は明かしていなかったが、手紙には時折、ヒントがほのめかされていたという。コンパッションのウェス・スタッフォード前会長は、すべての手紙を公開した英BBC(英語)に対し、「彼(ブッシュ氏)はだまし上手で知られていた」と話す。

ブッシュ氏は、ある手紙の中で次のように問い掛けている。「ティモシー、君はホワイトハウスの話を聞いたことがあるかい。米国の大統領が住んでいる所だ。実は、クリスマスの時にホワイトハウスに行く機会があった。この小冊子は、ワシントンのホワイトハウスで手に入れたものなんだ」

ブッシュ氏は時折、ティモシー君にプレゼントも贈っていたが、ティモシー君がスポンサーの正体を知ったのは、支援プログラムが終了した時だった。

ブッシュ氏の報道官を務めていたジム・マックグラス氏は次のように述べた。

「これはジョージ・H・W・ブッシュが長年続けていたと思われる、無数の慈善行為の一つにすぎません。彼は鳴り物入りの宣伝はしませんでした。(この親切な行為は)彼の心そのものだったからです」

※この記事は英国クリスチャントゥデイの記事を日本向けに翻訳・編集したものです。

関連記事

クリスチャントゥデイからのお願い

いつもご愛読いただき、ありがとうございます。皆様のおかげで、クリスチャントゥデイは月間40万ページビュー(閲覧数)と、日本で最も多くの方に読まれるキリスト教オンラインメディアとして成長することができました。記事の一つ一つは、記者や翻訳者、さらに編集者の手などを経て配信されているものです。また、多くのコラムニストや寄稿者から原稿をいただくことで、毎日欠かすことなくニュースやコラムを発信できています。

この日々の活動を支え、より充実した報道を実現するため、読者の皆様にはぜひ、祈りと共に、毎月定期的にサポートする「サポーター」として(1,000円/月〜)、また単発の「サポート」(3,000円〜)によって応援していただきたく、ご協力をお願い申し上げます。支払いはクレジット決済で可能です。申し込みいただいた方には、毎週のニュースやコラムをまとめた申込者限定の週刊メールマガジンを送らせていただきます。サポーターやサポートの詳細、またクレジットカードをお持ちでない方はこちらをご覧ください。

国際の最新記事 国際の記事一覧ページ

主要ニュース

コラム

人気記事ランキング