ソドム滅亡の証拠? 研究チーム「上空からの高温の爆風」が死海近郊の都市を滅亡させた

2018年12月25日23時54分 印刷
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ヨルダン側から臨む死海(Marco Zanferrari)
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米国の考古学者らによる研究チームは最近、死海近郊の複数の都市が「上空からの高温の爆風」により約3700年前に滅亡したと発表した。研究チームは、隕石が低空で爆発したことによると考えている。一方、発表の内容が、神によって裁かれ滅びたとされる古代都市「ソドム」に関する聖書の記述と合致するとして、注目を集めている。

これは、米国オリエント学会の年次総会で11月17日、研究チームのリーダーであるトリニティー・サウスウエスト大学(米ニューメキシコ州)のフィリップ・シルビア教授が発表したもので、同月下旬発行の米科学誌「サイエンス・ニュース」(英語)がその内容を伝えた。

研究チームによると、現在のヨルダンに位置する死海北部の「ミドルゴール」と呼ばれる直径約25キロの円上の平野にあった都市や農耕地帯が、約3700年前に高熱によって瞬間的に結晶化したことが、放射性炭素年代測定や鉱物の分析で判明した。

研究チームは、ミドルゴールにある比較的大きな5つの遺跡の発掘調査を行った。その結果、それらの遺跡には、少なくとも2500年間は人が住んでいたとみられるが、青銅器時代の終わりに突然と姿を消したという。他にも約120カ所で土質調査を行ったが、それらもかつて極度の高熱と暴風がその地域を襲ったことを示した。研究チームによると、ミドルゴールには当時、推定で4万〜6万5千人が住んでいたが、この出来事の後600〜700年は人が住むことはなかった。

ミドルゴールにある青銅器時代の都市タルエルハマムの遺跡からは、隕石が低空で爆発したことを示す強力な証拠が複数発見されている。同遺跡では、建物のほぼすべての土塀が約3700年前に突然消滅したことが放射性炭素年代測定で判明している。他にも、同年代の陶器のかけらには、極度の高温で溶解しガラス化したことを示す痕跡を持つものが多数ある。これらの陶器の表層から見つかったジルコン(ケイ酸塩鉱物の一種)は、太陽の表面と同じくらいの高温により、1秒以内に形成したと考えられると、シルビア氏は語った。

隕石の空中爆発によると考えられる出来事は、1908年にロシアの西シベリアでも起こっている。「ツングースカ大爆発」と呼ばれるこの爆発では、近くに村落がなかっため死者は出なかったものの、2千平方キロメートルにわたり樹木がなぎ倒され、爆発による光で、ロンドンでは夜中でも明かりなしで新聞を読めるほどだったという。

イスラエルのタイムズ・オブ・イスラエル紙(英語)によると、トリニティー・サウスウエスト大学のスティーブン・コリンズ教授は、米誌「聖書考古学レビュー」で2013年、タルエルハマムが聖書に記述されているソドムであった可能性を示す証拠があると述べている。コリンズ氏は、同大など米国の2つの大学とヨルダン考古学庁の共同による「タルエルハマム発掘プロジェクト」の共同監督を務めている。

ソドムの滅亡は、別の都市とゴモラの滅亡と共に、創世記19章に次のように描かれている。

主はソドムとゴモラの上に天から、主のもとから硫黄の火を降らせ、これらの町と低地一帯を、町の全住民、地の草木もろとも滅ぼした。(創世記19:24~25)

コリンズ氏は当時、聖書の記述と類似した惨劇の跡を発掘現場で直接目撃したとして、同誌で次のように述べている。

「激しい大火がタルエルハマムの全住民を滅亡させ、溶解した陶器や、焼けただれた石の土台、2〜3メートルにも積もった灰、また、まるでミキサーにかけられたように木っ端みじんに砕かれた、黒ずんだがれきを生じさせたのです」

また、シルビアとコリンズの両氏は2015年、「文明の消滅、3700年前の聖書の出来事:考古学的データと試料分析および聖書的考察」という論文を共同で執筆している。その中でも2人は「タルエルハマムと周辺地域からの物理的証拠は、創世記19章に記されているものと思われる激震と高熱による破壊的な出来事を示す」「タルエルハマム(ソドム)だけでなく(ゴモラや他の平野部の都市を含む)近隣地域の滅亡は、隕石の爆発によるものである可能性が極めて高い」などと述べている。

※この記事はクリスチャンポストの記事を日本向けに翻訳・編集したものです。
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