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世界自転車旅行記

世界自転車旅行記(19)ハワイ 木下滋雄

2016年4月12日18時38分 コラムニスト : 木下滋雄
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関連タグ:木下滋雄
世界自転車旅行記(19)ハワイ 木下滋雄
マカプウ岬

20代の頃は大陸横断などを目標としていたことと、リゾートには全く興味がなかったのでハワイは眼中になかったが、一度行ってみて、ハワイにはリゾートだけでなく自然がとても豊かな場所がたくさんあるのだと知った。

そのハワイに子どもたちと自転車を持って行く機会が与えられた。妻を亡くしたとき、同じく伴侶を亡くした人から、悲しみを出せる場所を見つけなさいとアドバイスされ、クリスチャンのしているグリーフケアを探したところ、ハワイの日本人教会であるマキキ聖城キリスト教会の方がされているHUG Hawaiiというのを見つけた。

世界自転車旅行記(19)ハワイ 木下滋雄
マキキ聖城キリスト教会

一度訪ねたいと思い、どうせ行くなら自転車で走りたいと、時々近所を一緒に走っていた息子と話していたところ、興味がないと思っていた娘たち2人も走ると言い、子どもたち皆と走ることにした。場所は周回道路があるオアフ、マウイ、ハワイの三つの島のうち、車が少なく行ったことのないマウイ島を選んだ。

自転車は僕の持ついろいろなタイプのものを人数分4台選んで持って行くことにした。

初めにホノルル空港に着いて自転車を組み立て、ホテルのあるワイキキまで、またその周辺を走って足慣らししてみた。HUG Hawaiiの方々とハイキングをするため20キロ離れた島の東側の岬まで走ったが、それだけで長女は疲れてふてくされる。大丈夫だろうか。

日曜にはマキキ教会の礼拝に出席した。この教会堂の外観は高知城を模している。

礼拝後空港まで走り、マウイ島に渡る。初日はレンタカーで標高3千メートルのハレアカラ山からの朝日を見に登ったり、海水浴をしたりといった「普通」の過ごし方をした後、自転車を組み立てる。

世界自転車旅行記(19)ハワイ 木下滋雄
AとBが宿泊地 約280キロを反時計回りに3日かけて巡った

島は8の字のような形をしており、その交点が空港のあるカフルイという町で、ここを基点としてそれぞれ反時計回りに走ることにした。東側の周回は180キロ、西側は100キロほどあるので、東側を回るときには1泊しなければならないが、ちょうど良い場所に宿泊場所がない。

そのため1日目は100キロの行程で、ハレアカラ山の中腹まで、標高千メートル以上を登らなければならない上、島の南側はレンタカー乗り入れ禁止という荒れた道だ。後でこの話を自転車仲間にしたところ、それは子連れでは無謀な計画だと言われてしまったが、11時間あれば100キロは行けると思っていた。

朝6時過ぎに出発、すぐに上りとなる。車の多いハイウェイを避けて20キロほど上る。最後はかなり急で押して歩かなければいけない。3時間ほどかかって上り切ってハイウェイに合流すると、あとは緩やかなアップダウンが続く。

世界自転車旅行記(19)ハワイ 木下滋雄
一気に千メートル近くまで上る
世界自転車旅行記(19)ハワイ 木下滋雄
次は千メートルを下っていく
世界自転車旅行記(19)ハワイ 木下滋雄

途中おしゃれなカフェで昼食を取る。その後は西に、火口が半分だけ海から出た三日月形のモロキニという島が浮かぶ海を見ながら、牧場の中を徐々に高度を下げて進んでいく。ワイナリーがあり、それを過ぎて山の南側の斜面に出ると溶岩の広がる荒れ地となり、路面は上下左右にうねりながら下っていく。

この頃すでにかなりペースを上げないと日暮れに宿に着かない時間になっていて、下りなので何とかなるだろうと思っていたが、下り切った後は未舗装路となり再び300メートルほど上ったり下ったりとかなりハードな道となった。

いつもは行き当たりばったりの旅だが、今回は子どもたちを連れてなので一応グーグルアースやストリートビューでどんな道かはチェックしたのだったが、実際は思った以上に大変だった。路面は荒れて下りになってもスピードは出せない。レンタカー乗り入れ禁止の意味が分かった・・・。そんな中ですれ違ったバスの運転手さんから冷たい水を頂いたのは、昼間はとても暑かったのでうれしかった。

残り30キロほどで再び舗装となったが、日暮れまで2時間もない。この辺りに初めて大西洋無着陸飛行を成功させたリンドバーグのお墓があるというので寄ってみたかったのだが、残念ながら先を急がなければならない。

十数キロ残して日が暮れ、雨も降り出し、心配していた長女ではなく末っ子の中学生の息子がもう走れないと言い出した。娘たちがもうちょっと頑張ろうと励ましているところに、ピックアップトラックが止まって、乗せてくれると言ってくれた。

おまけに宿までの道の途中にある自宅に寄って夕飯までごちそうしてくださった。自転車旅行では困っていると、こんな風に助けてくださる親切な方に会うことがあるが、本当にありがたい。特に子どもたちは、そんなことは初めてなので大感激だ。

翌朝は海から上る朝日が綺麗だったが、疲れ切っていた子どもたちは起こしても起きられなかった。この日は80キロの走行で、前日のようなハードなものではないが、最後のカフルイの町近くに来るまで全く平らなところがなく、上るか下るかがずっと続く山道だ。

景色は海を見ながらのコースで天気も良く気持ちが良い。マウイ島はウインドサーフィンに適した風が吹くといい、カフルイ近くではウインドサーファーたちをたくさん見た。この日は余裕をもって出発したホテルへ戻ってこられ、その中庭から見た夕焼けはとても美しかった。

世界自転車旅行記(19)ハワイ 木下滋雄
2日目の朝焼け
世界自転車旅行記(19)ハワイ 木下滋雄
カフルイ近くのウインドサーファーたち
世界自転車旅行記(19)ハワイ 木下滋雄
夕焼けに向かって

翌日は西側を1周する。前半は車がすれ違うのが難しいような山肌を縫う細い山道だ。午前中は曇っていたが、最北端まで来る頃には晴れ上がり、海の碧(あお)が際立って見えた。後半はリゾートの街並みを通過し、ほとんど平らな海岸の道を追い風に乗って気持ち良くすいすいと走る。この日も宿に着く前に日が沈む前のきれいな空が見られた。

世界自転車旅行記(19)ハワイ 木下滋雄
3日目の午前中は島の西側を北へ向かう細い山道を走る
世界自転車旅行記(19)ハワイ 木下滋雄
最終日、なんとか明るいうちに着いた

マウイ島は素晴らしい場所で、初めての子どもたちとのツーリングは良い思い出になった。次女は学校でこの旅行の発表をしたときに、僕がなぜ自転車旅行をするのか分からないというようなことを言ったそうだが、その後もついてきてくれるのをみると、やはり楽しかったのだろう。

世界自転車旅行記(19)ハワイ 木下滋雄
この木何の木気になる木

その後、僕は再婚し、新婚旅行に再び自転車を持ってハワイを訪れた。HUG Hawaiiの方に再会し、そのあとカウアイ島を訪ねた。島はジュラシックパークなど映画のロケにも使われ、太平洋のグランドキャニオンといわれる渓谷もあるところだ。

周囲150キロほどだが、1周する道路はないので、行き止まりまで行って帰るとほぼ2周することになる。島の南東部の空港のあるリフエの町を起点に、西側の渓谷へ向かう。渓谷の上には宿泊する場所はあるが店も何もないので、食料を仕入れて1200メートルの山を登り、トレッキングも少ししてみる。

世界自転車旅行記(19)ハワイ 木下滋雄
オアフ島にて
世界自転車旅行記(19)ハワイ 木下滋雄
オアフ島のマノア滝
世界自転車旅行記(19)ハワイ 木下滋雄
オアフ島にて
世界自転車旅行記(19)ハワイ 木下滋雄
オアフ島にて
世界自転車旅行記(19)ハワイ 木下滋雄
カウアイ島、ナ・パリ・コーストを望むトレッキングコース
世界自転車旅行記(19)ハワイ 木下滋雄
ナ・パリ・コースト

さほど大きくもない島にこのような渓谷があるのは驚きでもある。再びリフエに戻り、北側の海岸へ向かった。渓谷が北側の海に落ち込む海岸は、映画キングコングのロケ地だ。暗い霧に覆われているとそれなりの雰囲気がある。

この島は雨が多く、走っている間にも何度か降られたが、マウイ島より古いこの島にはまた違う魅力があった。妻は自転車初心者で、「新婚旅行ではなく合宿だ」などと言いながらもよく一緒に走ってくれて感謝だった。

世界自転車旅行記(19)ハワイ 木下滋雄
ダイヤモンドヘッド頂上の展望台から

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◇

木下滋雄

木下滋雄

(きのした・しげお)

1964年横浜生まれ。フォト・サイクリスト。高校時代に自転車旅行と写真を開始し、30歳で五大陸走破を達成。これまでに60カ国延べ6万3千キロを走破している。現在はパラグライダーも楽しむ。ぺトラ建築設計一級建築士事務所主宰。

※ 本コラムの内容はコラムニストによる見解であり、本紙の見解を代表するものではありません。
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