ブーゲンビリアに魅せられて(15)スポンサーが生活応援―ぬくもりある結婚式 福江等

2018年11月18日17時23分 コラムニスト : 福江等 印刷
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神学生の結婚式。中央壇上が新郎新婦=2003年11月、マニラの北にあるパンガシナン市で
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マニラの神学校には若い人たちが学んでいますから、当然そこで愛が芽生え、やがて結婚する学生たちも少なからずいます。

結婚式に招待され、妻と共に参列する機会が幾度かありました。概してフィリピンの結婚式は時間をたっぷりと取ります。式そのものが2時間くらいあることは珍しくありません。あまり時間に追われることが好きではないようで、始まりの時間も終わりの時間もあってないようなものです。

懇切丁寧な結婚に関するメッセージが複数の牧師からあり、2人の愛を表現するようなロマンチックな歌がたくさん歌われ、そして2人の愛の絆を固くする儀式が、さまざまな形で何回となく行われます。

式場は、結婚する当事者が友人に助けてもらい、前の日に夜遅くまでかけて手製の飾り付けをすることがよくあります。

式は、温かい和やかな雰囲気の中で進められていきます。参列者が若い2人を祝福している気持ちが空気の中に感じられます。それが終わってから披露宴に移るのですが、これがまた大変なごちそうで驚きます。

フィリピンでの結婚式には普通、スポンサーといわれる人々が付きます。多い時には何十人と付くことがあります。親戚の人であったり、学校の恩師であったり、会社の上司であったりしますが、このスポンサーと呼ばれる人々は、新郎新婦の後見人のような役割を持っています。

結婚して新しい生活を始める若い人たちが、将来何かのことで困ったり悩んだりするときには、いつでも相談に乗りましょうという人たちです。精神的なことから経済的なこと、はたまた仕事に関することなど、あらゆる相談に乗ることになっています。

写真の中では、前列でこちらに向いて座っている人たちがスポンサーです。このような多くの力強いスポンサーの応援を頂いて若い2人が新しい人生を始められるのは、なんと幸せなことかと思いました。いろいろな意味で、人生の困難を和らげるクッションのような役割をしていると思われます。

こういう互助制度がいまだに生きているのですね。ともすれば商業主義に流されやすい日本の結婚式では希薄になってきている、結婚式が持つ本来の意味が原型で残っているように感じました。当事者を祝福して彼らの人生を温かく応援していくという、回りの人々のぬくもりが強く感じられるひとときです。

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福江等

福江等(ふくえ・ひとし)

1947年、香川県生まれ。1966年、上智大学文学部英文科に入学。1984年、ボストン大学大学院卒、神学博士号修得。1973年、高知加賀野井キリスト教会創立。2001年(フィリピン)アジア・パシフィック・ナザレン神学大学院教授、学長。現在、高知加賀野井キリスト教会牧師、高知刑務所教誨師、高知県立大学非常勤講師。著書に『主が聖であられるように』(訳書)、『聖化の説教[旧約篇Ⅱ]―牧師17人が語るホーリネスの恵み』(共著)など。

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