同性婚ケーキ作り拒否、再び米連邦最高裁へ 今度はオレゴン州のケーキ店主夫妻が上訴

2018年10月30日23時22分 印刷
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+同性婚ケーキ作り拒否訴訟、再び米連邦最高裁へ 今度はオレゴン州のケーキ店主夫妻が上訴
米連邦最高裁(写真:Jeff Kubina)
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同性カップルのウェディングケーキを作ることを拒否したことで、賠償金13万5千ドル(約1500万円)の支払いを命じられていた米オレゴン州のケーキ店主夫妻が22日、連邦最高裁に上訴した。同性婚のケーキ作り拒否をめぐっては、今年6月にコロラド州の男性ケーキ職人が逆転勝訴し注目を集めたが、再び別の訴訟が連邦最高裁で争われることになる。

訴状によると、オレゴン州グレシャムでケーキ店を営むアーロン・クラインさんと妻のメリッサさんは、性的指向を問わずにあらゆる客にサービスを提供していたが、同性婚については自身の宗教的信念に反すると感じ、その結婚のためのウェディングケーキは作ることができなかったという。

クライン夫妻は、ケーキ作りを拒否されたとして訴えた女性同士のカップル、レイチェル・クライアーさんとローレル・ボーマンさんに対しても、訴えが起こされる2年前には、別のウェディングケーキを販売していた。それは、2人がレイチェルさんの母親の結婚を祝うために注文したものだった。

しかし、それから2年後の2013年、レイチェルさんと母親が、今度はレイチェルさんとローレルさんの結婚式のために、ウェディングケーキの下見で来店した際には、宗教的信念を理由にウエディングケーキの販売を断ったという。

レイチェルさんと母親は店を出たが、母親はその後店に引き返し、結婚に関する信念についてアーロンさんに意見した。母親は、以前は結婚に関してアーロンさんと同じ考えを持っていたことを認めたが、「その真理は変わった」のであり、聖書は同性婚について何も語っていないと信じるようになったと話したという。

母親が話し終わった後、アーロンさんは宗教的な意見の不一致を表明し、自身の立場を支持する聖書箇所を引用した。そして訴状は「アーロンさんはレビ記から『あなたは女と寝るように、男と寝てはならない。これは忌みきらうべきことである』(18章22節)という聖句を引用した。母親は話をやめて車に戻り、アーロンさんがレイチェルさんを『忌みきらうべき』者と呼んだとレイチェルさんに告げた」と指摘している。

レイチェルさんとローレルさんはそれから数日後、別のケーキ店でウェディングケーキを注文したが、クライン夫妻のケーキ店に対しては州労働産業局に差別訴訟を申請した。

同局は、クライン夫妻が性的指向に基づく差別を禁じる同州法に違反していると判定。夫妻に対しは、賠償金の支払いのほかに、同性婚のウェディングケーキ作りを拒否した自身の宗教的信念について語ることも「やめ、控える」よう命じた。

クライン夫妻は2016年、同局の命令を不服として州控訴裁に控訴。州控訴裁は同局の命令を支持したが、発言禁止命令は取り消した。夫妻はその後、州最高裁に上告したが、今年6月に訴えが棄却されていた。

クライン夫妻の弁護を務める「第一自由研究所」のケリー・シャックルフォード会長兼最高責任者(CEO)は「言論の自由には、政府の意向を語らない自由も常に含まれています」とコメント。「言論の自由(の保障)が政府に義務付けられたものであるならば、その自由が本当か否かがこの裁判で明らかになるでしょう」と語った。

連邦最高裁は今夏、同性カップルのウェディングケーキ作り拒否をめぐる別の訴訟で、ケーキ作りを拒否したコロラド州の男性ケーキ職人ジャック・フィリップスさんを擁護する判決を下している(関連記事:同性婚ケーキ作り拒否 最高裁でケーキ職人が逆転勝訴、なぜ? 判決詳細)。

この訴訟では、連邦最高裁は7対2で、州側の決定は信教の自由を定めた米国憲法修正第1条に違反するとの判定を下した。判決では「一部のグループが(特定の発言を)不快であるとか、有害であるとか、不名誉であるとか、不合理であるか、尊厳を感じられないなどと判断したからといって、州は(憲法によって)保護された発言を処罰することはできない」と指摘している。

しかしこの判決は、批評家からは、フィリップスさんの宗教的信念に対する同州公民権委員会の敵意が問題視されたところが大きく、その影響はそれほど大きくないと指摘されている。

フィリップスさんは連邦最高裁で勝訴したものの、その後、性転換を祝うケーキ作りを拒否したことをめぐり、再び法廷に立つことになっている。

※この記事はクリスチャンポストの記事を日本向けに翻訳・編集したものです。
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