「アジアのための神学校を東京に」福音宣教省長官が通告 東京大司教は「困惑」

2018年8月28日13時53分 印刷
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【CJC】「アジアのための新しい神学校が日本の首都で設立される」と、バチカン(ローマ教皇庁)福音宣教省長官のフェルナンド・フィローニ枢機卿からの通告を受け、タルチシオ菊地功・東京大司教は「困惑」を感じている、とカトリック系通信「UCAN」が22日、東京発で報じた。

菊地大司教は、神学校の正確な場所も、いつ開校するのかも知っていないとして、「福音宣教省の決定に困惑させられている」という趣旨の声明を15日に出した。

大司教は「神学校が東京大司教区のどこかで設立されるということを一方的に発表した書簡をフィローニ長官から受け取った」と言う。書簡に添付された「神学校構想」は、目的を「新求道共同体に属す信徒に、アジアの福音伝道のための聖職となる準備をさせるため」としている。

書簡は「アジア大陸の福音宣教に深く関わって来た司教、司祭、修道者の男女、信徒と協議して、アジアでの福音宣教のため教皇フランシスコの強い支持と共に、私はアジアのためのレデンプトリス・マーテル神学校を東京の首座と共に設立し、福音宣教省直属とする」としている。

菊地大司教は、自身を含め日本の高位聖職者がこの問題に関する協議のために呼ばれなかった、と驚きを示した。

同じ「レデンプトリス・マーテル」の名を持つ神学校は高松教区で1990年設立されたが、その財政負担について、地元信徒と衝突し、訴訟にまで発展、2009年に閉鎖された。

大司教は声明の中で、その「悲劇の日」を想起している。「私は、バチカンが承認した動きを否定したり、禁止はしない。規制したり排除もしない」と言う。しかし「この神学校の歴史に対する反省や研究もなしに、日本で新求道共同体のためにだけの神学校再発足を理解することは困難だ」と付け加えた。

※この記事はCJC通信の提供記事を一部編集して掲載したものです。
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