森祐理さん25周年コンサート、賛美歌版「しあわせなら手をたたこう」を初披露

2017年10月23日07時00分 記者 : 河西みのり 印刷
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+森祐理さん25周年コンサート 「三本の木」朗読ミュージカルや、「賛美歌版 しあわせなら手をたたこう」初披露
福音歌手活動25周年を迎えた森祐理さん=13日、なかのZERO(東京都中野区)で

福音歌手・森祐理さんの活動25周年を記念するコンサートツアーの東京公演が13日、なかのZERO小ホール(東京都中野区)で行われた。

第1部は、絵本『三本の木』(いのちのことば社)の朗読ミュージカル。小高い山に植えられた3本の木はそれぞれ、「世界一美しい宝石箱になりたい」、「王様を乗せる船になりたい」、「みんなが見上げるような大きな木になりたい」と思い思いの夢を描いていた。やがてキリストに関わることになり、想像を超える形で神様が願いをかなえてくださった――。

「そんな3本の木たちが、自分の人生と重なるんです」と森さん。

「私は子どもの頃から歌うことが大好きで、大学卒業後にNHK教育テレビ『ゆかいなコンサート』の歌のお姉さんになりました。でもこれは、夢の1つで、ミュージカル女優など、まだまだいろいろな夢があったのです。かなわなかった夢もたくさんありましたが、振り返ってみると、それ以上に多くの恵みをいただいて、今ここに立つことができています。大きな壁にぶつかる時こそ、きっと、これがもっとすばらしい夢につながっていく。そう信じて、人生の階段を上っていきたいと思います」

森祐理さん25周年コンサート 「三本の木」朗読ミュージカルや、「賛美歌版 しあわせなら手をたたこう」初披露
第1部では絵本『三本の木』の朗読ミュージカルが行われた。

第2部は、「感謝コンサート」と題して、「歌はともだち」「愛の言葉」「My Tribute~我が感謝の心」など全10曲を熱唱。賛美歌をはじめ、2016年に天国に旅立った森さんの父親の葬儀で歌ったという「月の沙漠」など、よく知られた曲も盛り込まれ、森さんと一緒に口ずさむ観客の姿も見られた。

森さんが今年発表した賛美歌版「しあわせなら手をたたこう」もアンコールで初披露された。もともとこれは、1964年、東京オリンピックの年に坂本九が歌ってヒットした。世界各国で愛唱されている楽曲で、平和への祈りが込められた歌でもある。

この日は、この歌を作詞した木村利人(りひと)さん(早稲田大学名誉教授)も観客として来ており、アンコールではステージに上がって、会場と一緒に歌った。

16歳の時に日本基督教団富士見町教会で洗礼を受けた木村さんは、1954年、早稲田大学大学院生のとき、日本YMCAの代表としてフィリピンの農村にワークキャンプに行った。そこは第2次世界大戦の激戦地で、最初は現地の人との大きな確執があったが、日本兵に家族を殺された1人のフィリピン人青年が木村さんを赦(ゆる)してくれたという。そのことが心に残り、現地の子どもたちが歌うスペイン民謡のメロディーに詞を付けたのだが、その時、木村さんの心に浮かんだのが次の聖書の言葉だった。

「すべての民よ、手を打ち鳴らせ。神に向かって喜び歌い、叫びをあげよ」(詩編47:2)

アジア各国やアフリカなど、海外でもコンサートや支援活動を行っている森さんは、必ずその国の言語でこの曲を歌うという。ステージ上のスクリーンには、森さんと一緒に手をたたきながら歌う子どもたちの笑顔が映し出された。

「この歌を歌うと、世界中どこへ行っても必ず盛り上がるのですよ。その国の言葉で歌うと、お互いの心が開いて通じ合うんです。言葉は心と心をつなぐ、大切なツールなんだと思います」

森祐理さん25周年コンサート 「三本の木」朗読ミュージカルや、「賛美歌版 しあわせなら手をたたこう」初披露
木村利人さんと賛美歌版「しあわせなら手をたたこう」を初披露した。

また、森さんは自身の最大の転機となった経験も語った。

「阪神淡路大震災は本当につらい体験でした。当時、大学生だった弟が家の下敷きになって亡くなったとき、心が破れてしまったような気がしました。でも、その時に私は初めて、人の痛みを自分の痛みとして感じられるようになったんです。この深い悲しみを乗り越えて、同じ被災者として人々の心に寄り添っていこうと決意しました。災害や貧困に苦しむ人々に、歌を通して『心の救援物資』を届けていこうと。

1999年、大震災に遭った台湾で、被災した方たちと涙をこぼしながら歌った時も、弟の命がつながっていると感じました。3・11の東日本大震災の時は、今度は台湾の方がたくさんの支援をしてくださいました。震災で失われたたくさんの命は私たちにつながっていて、かけがえのないものを残してくれていると思います。

25年という年月は、言葉では語りきれない長い道のりでした。これからどうやって進んでいけばいいのだろうと、人知れず涙したこともありました。こんなに小さな者ですが、たくさんの人に支えられて、ここまでやって来ることができました。何1つ自分の力ではなく、支えてくださった皆さんと神様のおかげです。主に栄光を帰しつつ、この命が続く限り、天国に行く日まで主の愛と希望を賛美していきたい――それが私の夢です」

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