Skip to main content
2025年7月7日07時02分更新
クリスチャントゥデイ
メールマガジン サポーターのご案内
メールマガジン サポーターのご案内
Facebook Twitter
  • トップ
  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
  • 記事一覧
  1. ホーム
  2. 教会
  3. 教団・教会

変わるべきは、いつも自分 後藤敏夫氏が「新スカルの井戸端会議」で講演

2017年10月8日06時44分
  • ツイート
印刷
関連タグ:恵泉塾後藤敏夫
変わるべきはいつも自分であるのは生活共同体でも教会でも同じ 後藤敏夫氏が「新スカルの井戸端会議」で講演+
「神の秘められた計画」という主題で講話を行った四街道恵泉塾で生活をする後藤敏夫氏=23日、YMCAアジア青少年センター(東京都千代田区)で

後藤敏夫氏と岸本みくに氏による講演が9月23日、在日本韓国YMCAアジア青少年センター(東京都千代田区)で行われた。後藤氏が『神の秘められた計画 福音の再考―途上での省察と証言』(いのちのことば社)、岸本氏が『「しあわせな看取り」 果樹園の丘の訪問看護ステーションから』(同)をそれぞれ出版したことを記念するものだ。2人とも札幌キリスト召団のオリーブ山教会と余市教会のメンバー。

この集会は「新スカルの井戸端会議」(主催:札幌キリスト召団関東責任役員会)として、12月まで毎月、全5回にわたって予定されており、今回は第2回目となる。「スカルの井戸端」とは、イエスと「サマリヤの女」(ヨハネ4:1~42)が、サマリヤの町「スカル」(5節、新共同訳は「シカル」)にあった「ヤコブの井戸」のそばで「永遠の命に至る水」についての大切なやりとりを行ったエピソードにちなむ。

この集会は、水谷幹夫(惠信)氏(札幌キリスト召団)が十数年前、東京で行った「スカルの井戸端会議」を引き継いだもの。水谷氏は北海道余市で、心病む人や生きづらさを感じる人などが共に暮らす生活共同体「惠泉塾」を営んでいるが、後藤氏も長年の牧会の後、そこで5年間暮らし、現在、千葉県にある四街道恵泉塾に派遣されてきた。岸本氏も、同じ場所にある惠泉マリア訪問看護ステーション(都賀事業所)所長として働いている。

今回、岸本氏は、終末ケアを専門とするナースの仕事と信仰が1つに結び付いた主のための働きについて証しをした。後藤氏は、次男が統合失調症を発症したのをきっかけに北海道に家族で移り住み、惠泉塾での共同生活を通して学んだこと、そして現在考えさせられていることを語った。

変わるべきはいつも自分であるのは生活共同体でも教会でも同じ 後藤敏夫氏が「新スカルの井戸端会議」で講演
これまでの活動について証しをする惠泉マリア訪問看護ステーション(都賀事業所)所長の岸本みくに氏

余市惠泉塾は、聖書の言葉によって人が健やかさを取り戻し、人間の交わりが回復されていくことを目的としている。それは、やがて新たに船出することを目指す「波止場」であり、聖書に導かれて人生を学ぶ「道場」でもある。

後藤氏の次男がそこで生活を始めたのは2003年。当時、妻も次男も惠泉塾での生活に積極的だったが、後藤氏は距離を置いていたという。

「そこには、父性に次けたふがいない自分に代わって、水谷先生が息子の父親になったというやっかみのようなものがありました。息子がつらい時、一緒にいてあげることができず、倒れている息子のそばをレビ人のように通り過ぎていった自分を、北の地から批判的に見つめられている気がしていたのです」

そんな後藤氏にとって忘れることのできないことが起きた。その年の秋の1カ月を余市惠泉塾で過ごした息子が自宅に帰ってきた時のことだ。その前に後藤氏は、「次男には意思が育っておらず、それを育てるのは父親の責任」という指摘を受け、打ちのめされていた。牧師館のドアが開き、次男から開口一番、「お父さん、話があるのだけれど」と言われた時、後藤氏の口をついて出てきたのは「お父さんに何がしてほしい」という言葉だった。すると次男は、「僕の肩に手を置いて祈ってほしい」と言い、その通りにすると、次男もまた後藤氏の肩に手を置いて祈ったという。

「『お父さんに何がしてほしい』という言葉は、打ちのめされていなければ出なかった言葉です。人生にはこのようなぎこちない濃密な時があると思う。幼児のように貧しくされ、魂が打ち砕かれた時に神様が与えてくださる時間なのではないか。今、次男は、『丹波の宿』という惠泉塾が経営する旅館で働いています。その後も、私がうつになったり、妻もクモ膜下出血で倒れたりするなど、困難はあったのですが、あの秋の牧師館での玄関の出来事は、私を恵泉塾に向かわせる大切な時だったと思うのです」

変わるべきはいつも自分であるのは生活共同体でも教会でも同じ 後藤敏夫氏が「新スカルの井戸端会議」で講演
余市惠泉塾の1年を紹介するショートビデオも上映された。

後藤氏は、「余市恵泉塾での生活は、愛と従順を学ぶ5年間だった」と振り返る。

「生活共同体では、『こうあるべきだ』という夢や理想、および元牧師の神学や理念も邪魔であるだけでなく、人の優しさも何の役にも立ちません。ただ、自分には愛がかけらもないことを知ることが唯一の希望となり、その時に神様の愛が分かるのです。変わるべきは、いつも自分であり、『あの人はこう変わらなければいけない』というのは、生活共同体では必要ないことであり、教会でもおそらくそれは同じでしょう」

余市惠泉塾で過ごす中で後藤氏は、これまで属してきた日本福音キリスト教会連合(JECA)から札幌キリスト召団に転籍もしている。恵泉塾は、これまで後藤氏が生きてきた教会とは全く正反対で、水谷氏も人間的には自分と全く正反対の存在。しかし、「異なる者と向き合う中で生まれた考えや葛藤は、慣れ親しんだ関係の中でよりも人を真理に向かわせてくれる」。後藤氏は、恵泉塾で生活する前と後の自分には断層があるという。しかし、そこには霊的な地下水が流れていて、それはつながっていると強調した。

変わるべきはいつも自分であるのは生活共同体でも教会でも同じ 後藤敏夫氏が「新スカルの井戸端会議」で講演
集会では、愛さんの交わりの時間も持たれた。

北の大地に骨を埋めるつもりでいた後藤氏だが、思いがけず千葉県四街道市に遣わされて2年目になる。都会に戻って改めて感じたのは、まず、成長の喜びが感じられるはずの生産活動も、すべて消費のために行われており、その中で人間も自分自身を消費するようになり、愛し合うことを忘れてしまっていること。そして、情報が氾濫し、その濁流の中で人間が漂流していること。実際に、所属する共同体を持たずに漂流しているクリスチャンが多いと指摘する。

「キリスト教会における魅力的なイベントも、神学的な書物における議論も、どこか流行の中で消費されているように感じてなりません。福音の種が、人間が根付くべき大地にまかれないで、情報によって作られたプランターの中にまかれ、その中の花も実も、ただ人間の喜びや生きがいのためだけに育てられているように感じます。プランターの土はやがて疲弊して捨てられるものです。大切なのは、プランターの外でクリスチャンという生き方がどう変わったかではないか。それを抜きにして神の国の前進はあるのでしょうか」

キリスト教は本来、理念や観念ではなく、信者の共同体の生き方。ただひとりの神への道である方と共に神に向かっていく道。後藤氏は、すべてのクリスチャンや教会が生ける神に立ち返る必要があると説く。

「『あなたは愛されるために生まれた』ことも大切。でもそれ以上に、『あなたは愛するために罪を赦(ゆる)され、遣わされた』ことを受け止め、その福音に生きることがもっと大切だと思うのです」

最後に後藤氏は、「この時代における神の愛の前進のためには、制度的な地域教会と、惠泉塾のような特定の意図を持った生活共同体の双方が、キリストにあって車の両輪のように働くことが必要ではないでしょうか」と訴えた。「私はその架け橋になれたらと思っているところです。本来のキリストの愛に立ち返り、それぞれが置かれた場所でキリストに仕えていけたらと思うのです」

「夜は更け、日は近づいた。だから、闇の行いを脱ぎ捨てて光の武具を身に着けましょう。・・・主イエス・キリストを身にまといなさい。欲望を満足させようとして、肉に心を用いてはなりません」(ローマ13:11〜14)

関連タグ:恵泉塾後藤敏夫
  • ツイート

関連記事

  • 妻と子を失う痛みの中で語り続ける 西田恵一郎・西田玄著『事実によりて―福音の証言』

  • 日本福音同盟の新理事長に廣瀬薫氏、日本同盟基督教団と東京キリスト教学園の理事長も兼任

  • 福音派教会は何を取り戻さなければならないのか 後藤敏夫著『神の秘められた計画』出版記念会

  • 東京都:恵泉塾・新スカルの井戸端会議 YMCAアジア青少年センターで8月11日~12月23日

  • “神の息”が吹き込まれた御言葉クッキー ニューヨークで日本人夫妻が製造

クリスチャントゥデイからのお願い

皆様のおかげで、クリスチャントゥデイは月間30~40万ページビュー(閲覧数)と、日本で最も多くの方に読まれるキリスト教オンラインメディアとして成長することができました。この日々の活動を支え、より充実した報道を実現するため、月額1000円からのサポーターを募集しています。お申し込みいただいた方には、もれなく全員に聖句をあしらったオリジナルエコバッグをプレゼントします。お支払いはクレジット決済で可能です。クレジットカード以外のお支払い方法、サポーターについての詳細はこちらをご覧ください。

サポーターになる・サポートする

人気記事ランキング

24時間 週間 月間
  • 学校法人聖学院、新理事長に田村綾子氏

  • 「苦しみ」と「苦しみ」の解決(8)「建物の話」 三谷和司

  • いのちの言葉聖書学校、日本語クラス2期生7人が卒業

  • 聖書から事実を引き出す学び「IBS」を分かりやすく説明する講座 7月12日から

  • 苦しみというプレゼント 菅野直基

  • ワールドミッションレポート(7月7日):カメルーンのラカ族のために祈ろう

  • ワールドミッションレポート(7月6日):タイ 麗しきかな、良き知らせを告げる者の足は

  • 淀橋教会で新主管牧師就任式・祝賀会 金聖燮牧師が6代目に

  • 聖書のイエス(12)「初めに、ことばがあった」 さとうまさこ

  • 篠原元のミニコラム・聖書をもっと!深く!!(233)聖書と考える「キョコロヒー」

  • 淀橋教会で新主管牧師就任式・祝賀会 金聖燮牧師が6代目に

  • 米国の福音派牧師は半数近くが兼業している 調査で判明

  • いのちの言葉聖書学校、日本語クラス2期生7人が卒業

  • 「苦しみ」と「苦しみ」の解決(8)「建物の話」 三谷和司

  • 日本人に寄り添う福音宣教の扉(225)エンディングを伴走して日本宣教を進めよう! 広田信也

  • ヨハネの黙示録(4)死とハデスの鍵 岡田昌弘

  • シリア首都で教会狙った自爆テロ、25人死亡 現地のキリスト教徒ら、さらなる暴力懸念

  • 花嫁(28)伝道の思い 星野ひかり

  • 全ての人の主イエス・キリスト 万代栄嗣

  • 「苦しみ」と「苦しみ」の解決(7)人は「単独者」である 三谷和司

  • 淀橋教会で新主管牧師就任式・祝賀会 金聖燮牧師が6代目に

  • 米国の福音派牧師は半数近くが兼業している 調査で判明

  • 「苦しみ」と「苦しみ」の解決(8)「建物の話」 三谷和司

  • いのちの言葉聖書学校、日本語クラス2期生7人が卒業

  • 学校法人聖学院、新理事長に田村綾子氏

  • Gゼロ時代の津波石碑(3)日中韓、泥沼化する「桜の起源」論争 山崎純二

  • 篠原元のミニコラム・聖書をもっと!深く!!(233)聖書と考える「キョコロヒー」

  • 同志社女子大学とノートルダム女学院高校、教育連携協定を締結

  • 苦しみというプレゼント 菅野直基

  • 日本キリスト教協議会、米軍によるイラン核施設攻撃に抗議

編集部のおすすめ

  • 四国の全教会の活性化と福音宣教の前進のために 「愛と希望の祭典・四国」プレ大会開催

  • イースターは「揺るぎない希望」 第62回首都圏イースターのつどい

  • 2026年に東京のスタジアムで伝道集会開催へ 「過去に見たことのないリバイバルを」

  • 「山田火砂子監督、さようなら」 教会でお別れの会、親交あった俳優らが思い出語る

  • 日本は性的人身取引が「野放し」 支援団体代表者らが院内集会で報告、法規制強化を要請

  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
Go to homepage

記事カテゴリ

  • 教会 (
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
    )
  • 宣教
  • 教育
  • 国際 (
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
    )
  • 社会 (
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
    )
  • 文化 (
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
    )
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム (
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
    )

会社案内

  • 会社概要
  • 代表挨拶
  • 基本信条
  • 報道理念
  • 信仰告白
  • 編集部
  • お問い合わせ
  • サポーター募集
  • 広告案内
  • 採用情報
  • 利用規約
  • 特定商取引表記
  • English

SNS他

  • 公式ブログ
  • メールマガジン
  • Facebook
  • X(旧Twitter)
  • Instagram
  • YouTube
  • RSS
Copyright © 2002-2025 Christian Today Co., Ltd. All Rights Reserved.