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「光の教会」の礼拝空間を東京で体感できる 「安藤忠雄展 挑戦」国立新美術館で開催中

2017年9月29日07時07分 記者 : 坂本直子
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関連タグ:安藤忠雄光の教会
「光の教会」の礼拝空間を東京で体感できる 「安藤忠雄展ー挑戦ー」国立新美術館で開催中+
光の教会(1989年、大阪府茨木市)撮影:松岡満男

「光の教会」(日本基督教団茨木春日丘教会)が原寸大のコンクリート造りで再現される「安藤忠雄展 挑戦」(主催:国立新美術館、TBS、朝日新聞社)が27日(水)から、国立新美術館(東京・六本木)企画展示室と野外展示場で始まった。同美術館の開館10周年を記念するもの。総計270点余りの設計用のスケッチや模型、89のプロジェクトが一挙公開され、希代の建築家・安藤忠雄さん(76)の半世紀にわたるモノづくりの神髄に迫る。12月18日(月)まで。

安藤さんは1941年に大阪に生まれ、独学で建築を学び、69年より建築設計活動をスタートして以来、常に既成概念を打ち破るような斬新な建築作品を世に送り出してきた。同展では、「原点/住まい」「光」「余白の空間」「場所を読む」「あるものを生かしてないものをつくる」「育てる」という6つのセクションに会場を分け、さまざまな視点から安藤建築の道のりを追体験することができる。

今回の見どころは何といっても、「光の教会」を実寸大で再現したインスタレーション(空間全体を体験できる表現手法)。「美術館では建築作品は展示できない」という常識を打ち破って、幅約6メートル、奥行き約18メートル、高さ約7メートルの打ち放しコンクリート箱型の礼拝堂が、野外展示場に建てられた。プロテスタントの教会らしく、極限まで装飾を排したシンプルな造形に、十字架状のスリットから差し込む光。黒く塗装された床はその光を受けて影を作り、単なる明るさではなく「光」によってすがすがしい空間を実際に体験できる。

「光の教会」の礼拝空間を東京で体感できる 「安藤忠雄展―挑戦―」国立新美術館で開催中
建築家の安東忠雄さん。その後ろは、直島の一連プロジェクト(香川県直島町)のインスタレーション

「光の教会」は、日本基督教団茨木春日丘教会(大阪府茨木市)の礼拝堂として89年に完成した。その後も同教会では、99年に現・教会ホール(愛称・日曜学校)、2010年には牧師館がやはり安藤さんの設計によって建てられている。「光の教会」は、「風の教会」(神戸市にある六甲オリエンタルホテル庭園内の教会、86年竣工)、「水の教会」(北海道にある星野リゾート・トマム内にあるチャペル、88年竣工)とあわせ、安藤さんの「教会三部作」として位置付けられるが、実際に毎週、礼拝が執り行われているのは「光の教会」だけ。

「光の教会」の礼拝空間を東京で体感できる 「安藤忠雄展ー挑戦ー」国立新美術館で開催中
水の教会(1989年、北海道勇払群)撮影:白鳥美雄

安藤さんによると、87年、同教会の軽込昇牧師(当時)から3500万円という低予算で設計を依頼されたという。バブル絶頂期だったため、この予算で引き受けてくれる建設会社はどこもなかった。安藤さんは最初、木造を提案したが、「ぜひコンクリートで丈夫に造ってほしい」という教会の要望を受け、経済条件の厳しい中、教会員、建設会社、建築家が一体となって造られた礼拝堂だ。

「光の教会」の礼拝空間を東京で体感できる 「安藤忠雄展―挑戦―」国立新美術館で開催中
左から「光の教会」「水の教会」「風の教会」の平面ドローイング

十字架部分のガラスは当初、取り付けない予定だった。「寒い季節には、身を寄せ合い、心を寄せ合えばいい。それが教会本来の姿ではないか」と提案した安藤さんだったが、教会員から反対が出て、最終的にガラスを入れることに。「でも、いつかこのガラスを取り外し、光を感じたいとずっと思っていました。そして、この思いを諦(あきら)めずにいたところ、今回の展示ではその夢を実現することができました」と言う通り、この「光の教会」では、ガラスを通さずに光を感じることができる。

「光の教会」の礼拝空間を東京で体感できる 「安藤忠雄展―挑戦―」国立新美術館で開催中
原寸大で再現された光の教会の外観。十字架にはガラスは入っていない。

「建築は、そこに入った人がどれだけ長く、そこに入った時の気持ちを記憶できるかが勝負。美しいだけでなく、自分の心に反応できる建築を造りたい」と安藤さんは話し、「光の教会」を原寸大で展示した意味を明かした。

「光の教会」の礼拝空間を東京で体感できる 「安藤忠雄展―挑戦―」国立新美術館で開催中
光の教会の木模型。この他にも和紙に鉛筆で描かれた設計図、折り畳み式スケッチブック、平面ドローイングも展示されている。

これまでは、安藤さんの代表作「光の教会」を実際に見るためには、大阪にある教会を訪れる必要があった。しかし、多くの見学者が閑静な住宅街に押し寄せ、小学生を一緒に撮影したりするなど、近隣で問題になったことから、現在は教会が指定した日と日曜礼拝の時のみ、予約の上で見学が許されている。そういう意味でも、今回、入場料を払えば誰でも「光の教会」に出会えるまたとない機会といえる。

「光の教会」の礼拝空間を東京で体感できる 「安藤忠雄展ー挑戦ー」国立新美術館で開催中
住吉の長屋(1976年、大阪府大阪市)撮影:新建築社 写真部

この展覧会では、国内初出展や未発表のものが多く展示されている。安藤建築の原点である「住吉の長屋」をはじめ、住宅作品に関する270点以上の設計資料、大自然を舞台に手掛けた「直島プロジェクト」の全貌を示すインスタレーション、現在進行中の歴史的建造物を生かした海外でのプロジェクトなど、見どころ満載だ。その上、決して難しい内容ではないのに、「これは何だろう」と一つ一つの展示に立ち止まって考えさせられるところに同展の特徴があるといえる。

「光の教会」の礼拝空間を東京で体感できる 「安藤忠雄展―挑戦―」国立新美術館で開催中
「安藤忠雄展 挑戦」の会場

安藤さんが中学2年の時、自分の家を造るのに一心不乱になって働く大工を見て、「そこにはきっと何か希望や夢があるのではないか」と感じたという。そして、20代初めに丹下健三氏の現場に立ち会って、大工や左官、現場監督が一生懸命働く中に自分も入りたいと思い、建築家の道へと進んだのだ。

「光の教会」の礼拝空間を東京で体感できる 「安藤忠雄展ー挑戦ー」国立新美術館で開催中
プンタ・デラ・ドガーナ(イタリア ヴェニス)模型

「建築が社会に対して何ができるか。人の心にしっかり残る建築を、夢と希望を持って諦めずに作っていきたい」と話す安藤さん。同展は、常に挑戦し続ける安藤建築の再発見の機会となるだろう。

国立新美術館開館10周年「安藤忠雄展 挑戦」
会期:2017年9月27日(水)〜12月18日(月)
休館日:毎週火曜日
開館時間:午前10時〜午後6時(入館は閉館の30分前まで)
※金・土曜日は午後8時まで、9月30日(土)、10月1日(日)は午後10時まで
会場:国立新美術館 企画展示室1E+屋外展示場(東京都港区六本木7−22−2)
問い合わせ:ハローダイヤル(03・5777・8600)

※「安藤忠雄展」のペア入場券をプレゼントします。応募締め切りは10月6日(金)まで。応募は、ご住所とお名前、所属教会名を明記の上、info@christiantoday.co.jpへ。当選者発表は賞品の発送をもって代えさせてていただきます。当選に関するお問い合わせにはお答えすることができません。

関連タグ:安藤忠雄光の教会
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