イエスの弟子3人の故郷ベトサイダを発見か イスラエルの考古学チーム

2017年8月24日13時56分 翻訳者 : 山本正浩 印刷
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ガリラヤ湖の湖岸(写真:Dennis Jarvis)

イスラエルの考古学者らによるチームが、ガリラヤ湖北岸で、ローマ帝国時代の都市ユリアスを発見した可能性があると明らかにした。ユリアスは、イエス・キリストの弟子3人が生まれ育った町であるベトサイダの跡地に建てられたと考えており、弟子たちの故郷の場所が特定された可能性がある。

新訳聖書のヨハネによる福音書1章44節には、「フィリポは、アンデレとペトロの町、ベトサイダの出身であった」と記されており、ベトサイダはイエスの弟子3人の出身地とされている。イスラエルのハアレツ紙(英語)によると、キネレット大学の研究者らによるチームは、ベトサイダ渓谷自然保護区にあるガリラヤ湖北岸で発見された、エルアラジ(el-Araj)と呼ばれる多重層の遺跡が、ユリアスがあった場所だと考えている。鍵となったのは、ローマ風の先進的な浴場の跡で、そこに漁村だけでなく都市があった証拠となり得るという。

同紙によると、ユリアスがあったと考えられる場所は、エルアラジを含め、ガリラヤ湖付近で計3カ所ある。エルアラジは、ローマ時代の後期から紀元1世紀ないし3世紀にかけての地層で、ビザンツ帝国時代の地層から2メートル下にある古い地層だ。この地層から、紀元前1世紀から紀元前3世紀にかけての陶器類の破片やモザイク製のもの、浴場の残骸などが見つかった。

また、大きな教会の跡地とみられる発見もあった。モザイク用に金メッキを施したガラスのはめ石がついた壁も見つかり、経済的に豊かで、社会的にも力のあった教会であったことを示している。

ドイツ・バイエルン州のアイヒシュテット司教であった聖ウィリバルド(700〜787)は、725年に聖地を訪れているが、その際、アンデレとペテロの家の跡地に建てられた教会を訪問先として記している。発掘チームは、発見された教会が、聖ウィリバルドが訪れた教会の可能性もあり、そうであればさらにベトサイダの発見であることを証拠付けることになるとしている。

キネレット大学の研究者らによる新約聖書関連の重要な発見は、これが初めてではない。昨年8月には、1世紀のシナゴーグ跡をタボル山付近で発見している。大学側はこの発見について、「これはガリラヤ湖周辺の人里離れた地域で初めて発見されたシナゴーグ跡で、新約聖書に書かれている『イエスはガリラヤ湖周辺の村々で説教した』という歴史的情報が正しいことを裏付けるものです」と説明していた。

※この記事はクリスチャンポストの記事を日本向けに翻訳・編集したものです。
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