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死刑囚2人の死刑執行 加害者・被害者遺族・牧師の立場から死刑制度を考える

2017年7月16日05時54分 記者 : 守田早生里
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関連タグ:進藤龍也
死刑囚2人の死刑執行 加害者・被害者遺族・牧師の立場から死刑制度を考える+
法務省(写真:Tsu)

法務省は13日、西川正勝死刑囚(61)と住田紘一死刑囚(34)の死刑を執行した。西川死刑囚は再審=裁判のやり直しを請求中だった。

死刑制度については、クリスチャンの間で反対の意見が多いが、加害者、被害者の立場から話を聞く機会は少ない。今回、本紙では、殺人事件加害者、被害者、牧会者それぞれに話を聞くことができた。

十数年前に実弟を殺されたという林一也さん。今回、2人の死刑囚の刑が執行されたことを受けて、複雑な胸の内を明かしてくれた。

「死刑については、1人の信仰者としては反対。裁きは神様がしてくださると思うからです。しかし一方で、被害者遺族としての感情はいまだにあります。各国が死刑制度を廃止し、日本でもその機運が高まっていることは感じています。加害者の人権が守られるのはよいことですが、それでは被害者の人権はどうなるのでしょうか。死んでしまったら、それでおしまいではありません。被害者遺族にだって人権があります」

再審請求中の死刑囚への死刑執行については、「死刑が確定したのに、何度も再審請求する人は少なくありません。遺族にしてみたら、『刑が決まったんだから、早く執行してくれ』と思う気持ちは分からなくもない」と話す。

林さんは、弟に手を下したという犯人の裁判をすべて傍聴してきた。懲役7年の判決。犯人からは、一度だけ弁護士を通じて謝罪の手紙が来た。しかし林さんは、「弁護士に書かされたような文だった」と感じたという。手紙には「出所したら、墓前に手を合わせに行く」とあったが、満期をとっくに過ぎて、すでに出所していると思われるにもかかわらず、いまだ墓に来た形跡はない。

「本当に弟の墓に来て、心からの謝罪をしてくれたら、『赦(ゆる)す』とか『赦さない』ではなく、一区切りだと思っていたのですが」

現在の死刑制度に関しては、何人殺したかによって死刑になるかならないかが決まることや、裁判員裁判で死刑の判決が出ても、裁判長がそれを覆すこともあるといった事実に疑問を持っている。

「私はクリスチャンですが、賛成と反対の間で大きく揺れているというのが正直なところですね」と林さんは話してくれた。

林さんの母教会、罪人の友主イエス・キリスト教会(埼玉県川口市)の進藤龍也牧師は、死刑制度についてこう語る。

「私は、死刑制度については反対。その理由は3つあります。まず、人間の裁きは完璧ではないということ。間違いが必ずあります。2つ目は、人が人の悔い改める機会を奪ってはならないということ。人間が人間の命を左右するというのは、冒瀆(ぼうとく)ではないでしょうか。3番目は、神様が必ず裁かれると信じているから。これらのことが言えるのは、私が信仰者だからです。殺人はもちろんいけないこと。殺人被害者遺族に対して祈ると同時に、加害者の悔い改めについても祈りたいですね」

では、犯罪加害者は自分の犯した罪とどのように向き合っているのだろうか。

殺人事件を起こして12年間服役し、現在はカトリック信徒となって祈りの日々を送るKさんはこう話す。

「被害者と遺族のことは、毎日、片時も忘れずに祈っています。自分の犯した罪は決して赦されるものではありません。本当に申し訳ないことをしたと思っています。しかし、死刑制度については疑問もあります。冤罪(えんざい)や捜査当局による捏造(ねつぞう)などが発覚するケースもあるからです。そうした状況の中で、日本で古くからの死刑制度が今もなおあることは、どうかと思います。極刑が犯罪の抑止力になっているかと言ったら、決してそうではありません」

長期受刑者のいる刑務所で満期まで受刑していたKさんは、無期刑の受刑者とも親交があった。彼らはどのように罪と向き合っているのだろうか。

Kさんによると、もう刑務所の外に出ることがないと分かっている彼らの中には、「死ぬまでここにいるくらいなら、いっそのこと死刑にしてくれ」と訴える受刑者もいるという。

現在は地方都市で静かに暮らすKさん。「神様の愛を受けて、私は『感謝する』ということを学びました。日々与えられているものに感謝しながら、これからも神様を見上げて生活をしていきたい」と話す。

関連タグ:進藤龍也
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