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チェコのキリスト教史を踏まえて見たい「ミュシャ展」 国立新美術館で開催中

2017年4月23日06時43分 記者 : 坂本直子
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チェコ国外世界初公開 超大作「スラヴ叙事詩」全20点一挙公開 「ミュシャ展」開催中+
「ヒヤシンス姫」1911年 堺市
チェコ国外世界初公開 超大作「スラヴ叙事詩」全20点一挙公開 「ミュシャ展」開催中+
「スラヴ叙事詩『スラヴ民族の賛歌』」1926年 プラハ市立美術館 ©Prague City Gallery

繊細な草花や幾何学模様を背景にして描かれた優美な女性。そんな独創的でレトロなイラストレーションを目にした人も多いだろう。チェコが生んだアール・ヌーヴォーを代表する芸術家、アルフォンス・ミュシャの作品約100点が一挙に紹介される「ミュシャ展」(主催:国立新美術館、NHKなど)が東京・六本木の国立新美術館で開催中だ。6月5日(月)まで。

「チェコの宝」として大切にされてきたミュシャの超大作「スラヴ叙事詩」全20点がまとまった形で国外で公開されるのも世界初ということで話題を呼んでいる。ミュシャはパリやアメリカで活躍していたが、50歳でチェコに戻り、1912年から26年にかけて「スラヴ叙事詩」を制作した。チェコやスラヴ民族の歴史などを描いた連作絵画で、およそ縦6メートル、横8メートルというサイズのカンバスに描かれた20点の絵画から構成される作品は他に類例がない。その他、「スラヴ叙事詩」に至るまでの足跡として、アール・ヌーヴォー時代の逸品や、舞台ポスター、室内装飾、宝飾品装飾壁画の仕事など約80点も紹介され、会場は大きく5つの展示に分かれている。

チェコ国外世界初公開 超大作「スラヴ叙事詩」全20点一挙公開 「ミュシャ展」開催中
「スラヴ叙事詩『スラヴ式典礼の導入』」1912年 プラハ市立美術館 ©Prague City Gallery

入り口からすぐに現れるのが「スラヴ叙事詩」のゾーン。その中にはミュシャがチェコのキリスト教から多大な影響を受けたことが見て取れる作品も多い。「スラヴ式典礼の導入」(典礼にスラヴ語の使用を認可する教皇勅書が読み上げられる場面)、「イヴァンチツェの兄弟団学校」(ミュシャの生家のすぐ近くにあったプロテスタントの一派モラヴィア兄弟団の学校)、「ヤン・アーモス・コメンスキーのナールデンでの最後の日々」(カトリックとの戦争で敗れ、プロテスタントは亡命するが、その中にはボヘミア兄弟団の指導者コメンスキーもいた)、「聖アトス山」(スラヴ民族の歴史と関係が強いギリシャ正教会の聖地にある修道院をミュシャは訪れた)、「ベツレヘム礼拝堂で説教をするヤン・フス師」(ボヘミアの宗教改革者ヤン・フスによる説教の様子が描かれる)など、チェコのキリスト教史を踏まえて見ると、なおいっそう感慨深くなるのではないだろうか。

チェコ国外世界初公開 超大作「スラヴ叙事詩」全20点一挙公開 「ミュシャ展」開催中
「スラヴ叙事詩『原故郷のスラヴ民族』」1912年 プラハ市立美術館 ©Prague City Gallery

自由が束縛されていた時代のチェコ国民の自信を高め、チェコとスラヴの歴史に世界の注目を集めることを目的とした「スラヴ叙事詩」だが、1960年代以降、ほとんど人の目に触れることはなかった。その幻の傑作が、80年以上の時を経た2012年5月、ヴェレトゥルジュニー宮殿(現プラハ国立美術館見本市宮殿)で20点全てが一挙に公開された。今回、日本とチェコが国交を回復してから記念すべき60周年であることや、国立新美術館開館10周年を迎えることから、幻の最高傑作全ての来日が実現した。

「原故郷のスラヴ民族」から始まり、「スラヴ民族の賛歌」で終わる「スラヴ叙事詩」は、10点がチェコの歴史を描き、残りの10点は、独立国家と国民文化の自立を目指すスラヴ諸民族の苦闘の時代における連帯を主題とする。これらの作品を描くにあたりミュシャは、バルカン半島、ポーランド、ロシア、のちにギリシャにも旅して取材を重ねただけでなく、歴史学者や民族学者と共に古い文献や記録資料も読み込んで制作に臨んだ。また、単に歴史をなぞり図解するだけでなく、絵画の中にミュシャ自身の象徴的なメッセージを刻み込みたいと願っていたという。

チェコ国外世界初公開 超大作「スラヴ叙事詩」全20点一挙公開 「ミュシャ展」開催中
「ジスモンダ」(1895年、堺市)はしゅろの主日にナツメヤシの枝を持つ主人公が描かれている。

会場の「スラヴ叙事詩」のゾーンを出ると、「ミュシャとアールヌーヴォー」のゾーンとなり、ミュシャを一夜にして有名にした女優サラ・ベルナール主演によるキリスト教がテーマの舞台「ジスモンダ」(1895)のポスターをはじめ、優美で装飾的な作品、「スラヴ叙事詩」を手掛ける直前に描かれたとされる「ハーモニー」(1908)も見ることができる。次の「世紀末の祝祭」のゾーンは、1900年のパリ万国博覧会を背景に、19世紀から20世紀の代わり目にミュシャが手掛けた建築物の装飾が並び、代表作「市長の間」の装飾(1910)も展示されている。

「独立のための闘い」のゾーンは、「チェコスロバキア独立10周年」(1918~28)のポスターをはじめ、ミュシャが故郷や民族を意識して制作した作品が並ぶ。最後は、「習作と出版物」のゾーンとなり、ミュシャ自身が代表作と考えた挿絵本「主の祈り」(1899)が出品されている。「天にまします我らの父よ」で始まるキリストが教えた祈りで、その解説をミュシャ自身が書き、中世の時祷書と同じような装丁で作った書籍だ。

チェコ国外世界初公開 超大作「スラヴ叙事詩」全20点一挙公開 「ミュシャ展」開催中
「ミュシャ展」の会場。「スラヴ叙事詩」の展示ゾーンの一部は写真撮影可能となっている=13日、国立新美術館(東京都港区)で

この日2回目の来館だという50代の女性は、「『スラヴ叙事詩』をもう一度見たくなって来た。アール・ヌーヴォーのミュシャしか知らなかったので最初は驚いたが、その精神の深さに心打たれ、何度見ても感動する」と語った。

開館時間は午前10時から午後6時、毎週金曜日と4月29日(土)~5月7日(日)は午後8時まで(入場は閉館の30分前まで)。休館日は火曜日(ただし5月2日は開館)。観覧料は、一般1600(1400)円、大学生1200(1000)円、高校生800(600)円。( )内は20人以上の団体料金。中学生以下無料、障がい者手帳所持者と介護者1名は無料。
詳しくは、展覧会ホームページを。

※「ミュシャ展」のペア入場券をプレゼントします。応募締め切りは4月28日(金)まで。応募は ご住所とお名前、所属教会名を明記の上、info@christiantoday.co.jp へ。当選者発表は賞品の発送をもって代えさせてていただきます。当選に関するお問い合わせにはお答えすることができません。

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