Skip to main content
2025年10月26日09時06分更新
クリスチャントゥデイ
メールマガジン サポーターのご案内
メールマガジン サポーターのご案内
Facebook Twitter
  • トップ
  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
  • 記事一覧
  1. ホーム
  2. 文化

パブロ・エスカンデによる再構築版バッハ「マルコ受難曲」、レントに東京で初公開

2017年3月27日15時37分
  • ツイート
印刷
関連タグ:バッハレント(四旬節、大斎節、受難節)淀橋教会
パブロ・エスカンデによる再構築版バッハ「マルコ受難曲」、レントに東京で初開催+
2015年3月にウェスレアン・ホーリネス教団淀橋教会で行われたヨハネス・カントーレスの第10回演奏会(写真:ヨハネス・カントーレス提供)

ヨハネス・カントーレスによるJ・S・バッハ「マルコ受難曲」演奏会が4月1日、ウェスレアン・ホーリネス教団淀橋教会(東京都新宿区)で開催される。今回演奏される受難曲は、アルゼンチンの作曲家パブロ・エスカンデ氏が再構築したもので、東京では初めての演奏会となる。

「ヨハネス・カントーレス」はラテン語で「ヨハネを歌う人たち」という意味で、ヨハネ受難曲やバッハの音楽を愛する人たちの集まり。日本を代表するカウンターテナーで、指揮者としての活躍も目覚ましい青木洋也氏が率い、今年で結成12年目となる。

青木氏は幼い頃からバイオリンを学ぶ傍ら、東京少年少女合唱隊でボーイソプラノとして活躍してきた。東京芸術大学大学院で古楽演奏、エリザベト音楽大学大学院で宗教音楽を学び、在学中に定期的に渡欧して研さんを積んできた。数少ないカウンターテナーのソリストとして活躍するだけでなく、世界的に名高いバッハ・コレギウム・ジャパンの主要メンバーで、日本基督教団聖ヶ丘教会の教会員でもある。

ヨハン・セバスチャン・バッハ(1685~1750)は5曲の受難曲を作曲したといわれているが、完全な作品が現存するのは「マタイ受難曲」(BWV244)と「ヨハネ受難曲」(BWV245)の2曲だけ。今回演奏する「マルコ受難曲」(BWV247)は、それに続く3番目の受難曲となる。マルコ受難曲は、1731年のレント(受難節)のために作曲されたことははっきりしているものの、自筆譜どころか楽譜は1枚のコピーさえも残されていない。現在残されているのは自筆譜とは別に出版された歌詞のみ。

音楽学者の加藤拓未氏(明治学院歴史資料館研究調査員)によると、マルコ受難曲はその後の研究で、バッハの「クリスマス・オラトリオ」(BWV248)のように、旧作を転用して作曲したことが分かったため、自由詩や合唱曲の部分は復元できるようになった。ただ、物語である福音書の部分は、バッハによる書き下ろしの新作であったため、旧作にたよることができず、復元ができない。そのため、マルコ受難曲を初めから終わりまで、歌詞のとおりに通して演奏しようとするならば、福音書の部分は何らかの形で補わなくてはならない。そこで、福音書の部分を、朗読で済ませたり、全く新しく作曲したりと、研究者や作曲家によってこれまでさまざまな試みがなされてきた。

オランダのアムステルダム音楽院で古楽や作曲を学んだエスカンデ氏は、日本テレマン協会からマルコ受難曲復元の話を受け、この作業に臨んだ。その再構築版の特徴は、福音書の音楽を、バッハの他の楽曲を適宜利用しながら、エスカンデ氏が作曲したことだ。また、4声のコラール曲の和声も、通例の再構築版のようにバッハ自身が付けたものを使うのでなく、エスカンデ氏が施していることも特徴といえる。その意味では、今回再構築されたマルコ受難曲は、作曲家エスカンデ氏の色が強く出たものとなっている。

昨年4月に、兵庫県西宮市のカトリック夙川(しゅくがわ)教会で最初の演奏会が持たれ、日本初のマルコ受難曲の復元版ということで大きな反響を呼んだ。青木氏は、エスカンデ氏が復元作業に取り組んでいると聞き、自分も演奏したいと持ち掛け、今回、関西に続いて東京で初めての公演が実現した。

パブロ・エスカンデによる再構築版バッハ「マルコ受難曲」、レント期間中に東京で初開催
今年で結成12年となるヨハネス・カントーレスの指揮者・青木洋也氏。今回の演奏会では、指揮だけでなく、日本を代表するカウンターテナーとしての美声も披露する。(写真:ヨハネス・カントーレス提供)

青木氏は次のように演奏会に向けての意欲を語る。

「バッハというと大作曲家というイメージがありますが、知られているのは一部の名曲に限られています。この機会に『こんな作品もあるのか』ということをぜひ知ってもらえれば。何かを感じてもらえる演奏会になるよう、仕上げていきたい」

青木氏が演奏をするときに最も大切にするのは楽譜だ。音を奏でる音符はもちろんのこと、音の強弱も「どうしてここでフォルテなのか」と、その意味を考えながら演奏することを大切にしていると話す。「意味をしっかり理解し、演奏することで、音楽が絵になり、記憶となって心に残るものになると思っています」。演奏会では、青木氏も指揮者としてだけでなく、アルト(カウンターテナー)としても出演する。

パブロ・エスカンデによる再構築版バッハ「マルコ受難曲」、レント期間中に東京で初開催

歌詞しか残されていない「マルコ受難曲」。青木氏とヨハネス・カントーレスの演奏によって、失われた名曲の姿に迫ることができるかもしれない。しかも開催日は、レントの期間であり、受難曲を聴くのに最もふさわしいといえるのではないだろうか。

演奏会は、4月1日(土)午後2時(開場同1時)から、ウェスレアン・ホーリネス教団淀橋教会(JR大久保駅徒歩1分・JR新大久保駅徒歩3分)で開催される。入場は一般2500円、学生1000円(当日のみ要学生証)。

問い合わせは、ヨハネス・カントーレス事務局(電話・FAX:03・3682・3870、メール:[email protected]、担当:渡辺)まで。チケットの取り扱いは、東京文化会館チケットサービス(電話:03・5685・0650)。

関連タグ:バッハレント(四旬節、大斎節、受難節)淀橋教会
  • ツイート

関連記事

  • マタイ受難曲成立の謎が分かる? 新しいバッハの魅力「原マタイ受難曲」

  • バッハの「原マタイ受難曲」を学術的見地から徹底解明に挑戦 成立の謎に迫る

  • 地域合唱団と教会がコラボ 宗教改革500周年「J・S・バッハ:ヨハネ受難曲《ダイジェスト版》」開催へ

  • 【インタビュー】オペラ歌手の稲垣俊也さんと遠藤久美子さん「音楽は、他者に自分をささげる喜び」

  • 日本初演 フーガとロシア正教会の歌の融合「マトフェイ受難曲」

クリスチャントゥデイからのお願い

皆様のおかげで、クリスチャントゥデイは月間30~40万ページビュー(閲覧数)と、日本で最も多くの方に読まれるキリスト教オンラインメディアとして成長することができました。この日々の活動を支え、より充実した報道を実現するため、月額1000円からのサポーターを募集しています。お申し込みいただいた方には、もれなく全員に聖句をあしらったオリジナルエコバッグをプレゼントします。お支払いはクレジット決済で可能です。クレジットカード以外のお支払い方法、サポーターについての詳細はこちらをご覧ください。

サポーターになる・サポートする

人気記事ランキング

24時間 週間 月間
  • 約250校の子どもたち数千人が「主の祈り」を唱和 英イングランド

  • 「迫害下にある教会のための国際祈祷日」 WEA・JEAが呼びかけ

  • 神の前に高ぶらないで生きよう 菅野直基

  • イラクで2つの歴史的教会が再開 「イスラム国」の支配から8年

  • 聖公会保守派、「グローバル・アングリカン・コミュニオン」設立を宣言 決定的な分裂に

  • 現代における「御言葉の飢饉」 法規制や不足で1億人のキリスト教徒が聖書入手できず

  • トルコ、5年余りで外国人キリスト教徒200人以上を国外追放 「国家安全保障」理由に

  • 日本聖公会首座主教・主教会が「京都事件」の書簡発表 元牧師が性加害、教区が2次加害

  • ワールドミッションレポート(10月26日):タンザニアのルオ族のために祈ろう

  • 冷めた心に注意しよう! 万代栄嗣

  • やなせたかしさんの妻・小松暢さんはクリスチャン、朝ドラ「あんぱん」きっかけに判明

  • 聖公会保守派、「グローバル・アングリカン・コミュニオン」設立を宣言 決定的な分裂に

  • 日本聖公会首座主教・主教会が「京都事件」の書簡発表 元牧師が性加害、教区が2次加害

  • 現代における「御言葉の飢饉」 法規制や不足で1億人のキリスト教徒が聖書入手できず

  • トルコ、5年余りで外国人キリスト教徒200人以上を国外追放 「国家安全保障」理由に

  • 中国当局、政府非公認教会の著名牧師ら約30人を拘束 米国務長官が非難声明

  • 冷めた心に注意しよう! 万代栄嗣

  • イラクで2つの歴史的教会が再開 「イスラム国」の支配から8年

  • 日本人に寄り添う福音宣教の扉(233)宣教は主の備えから始まる 広田信也

  • 【インタビュー】ブトロス・マンスール世界福音同盟新総主事 「平和をつくる者、それが私の使命」

  • やなせたかしさんの妻・小松暢さんはクリスチャン、朝ドラ「あんぱん」きっかけに判明

  • 「神の言葉を全ての人に」 日本の聖書普及事業150年で記念式典・レセプション

  • 米メガチャーチ牧師、当時12歳の少女に性的虐待 罪認め6カ月収監へ

  • 「ジーザス・ムーブメント」指導者チャック・スミス氏のディボーションブック邦訳出版

  • 日本キリスト教病院協会第5回総会 人材確保や人材育成などを討議

  • 英国国教会トップのカンタベリー大主教に初の女性、ムラリー主教の任命を国王が承認

  • 聖公会保守派、「グローバル・アングリカン・コミュニオン」設立を宣言 決定的な分裂に

  • 「ザ・チョーズン」がギネス記録、イエス・キリストの生涯描いた長編連続ドラマ

  • イラク人難民のキリスト教徒、フランスでライブ配信中に殺害される

  • 中国当局、政府非公認教会の著名牧師ら約30人を拘束 米国務長官が非難声明

編集部のおすすめ

  • 「神の言葉を全ての人に」 日本の聖書普及事業150年で記念式典・レセプション

  • 教団・教派超えて神の平和求める 戦後80年で「日本国際朝餐祈祷会」初開催

  • イエスの統治を祝う祭典「ジーザス・レインズ」が10周年 ラップ賛美など新しい試みも

  • 「聖書を読まなかったら、今の自分はない」 元ヤクザの進藤龍也氏と山崎純二氏が対談

  • 「20世紀のフランシスコ・ザビエル」 聖心女子大学で岩下壮一神父の特別展

  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
Go to homepage

記事カテゴリ

  • 教会 (
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
    )
  • 宣教
  • 教育
  • 国際 (
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
    )
  • 社会 (
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
    )
  • 文化 (
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
    )
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム (
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
    )

会社案内

  • 会社概要
  • 代表挨拶
  • 基本信条
  • 報道理念
  • 信仰告白
  • 編集部
  • お問い合わせ
  • サポーター募集
  • 広告案内
  • 採用情報
  • 利用規約
  • 特定商取引表記
  • English

SNS他

  • 公式ブログ
  • メールマガジン
  • Facebook
  • X(旧Twitter)
  • Instagram
  • YouTube
  • RSS
Copyright © 2002-2025 Christian Today Co., Ltd. All Rights Reserved.