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「貧しくなるために生まれたのではない」 日本国際飢餓対策機構のコンゴ人スタッフが報告会

2017年3月17日11時10分 記者 : 守田早生里
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関連タグ:ハンガーゼロ(日本国際飢餓対策機構)コンゴ民主共和国
「貧しくなるために生まれたのではない」日本国際飢餓対策機構(JIFH) コンゴ人スタッフが報告会を開催+
コンゴで活動しているカセバさん

世界中で1分間に17人が飢餓で亡くなっている現実に向き合い、国際支援を続けている日本国際飢餓対策機構(JIFH)。同団体では、ファシリテーター・トレーニングセミナーとして、今年度5回の講座を行ってきた。最終回となった4日には、コンゴ民主共和国に同団体から派遣されているコンゴ人スタッフ、ジェローム・カセバさんの報告会があった。

カセバさんは日本に留学中、JIFHに出会った。在学中も同団体のスタッフとして働き、卒業後は母国に戻り、スタッフとして働いている。

母国で活動を始めたのは2013年。まず、「ハンズ・オブ・ラブ・コンゴ」という、JIFHが100パーセント支援する団体を立ち上げた。

コンゴでは、1990年代から長期にわたって紛争が続いた。そのため、故郷を追われ、逃げまどう国内避難民の数が急増した。物もお金も家もない。狭い部屋に約90人が押し込められるように住んでいた。カセバさんがコンゴの支援活動を始めて最初に出会ったのは、このような人々だった。

彼らを支援するにあたり、ただお金を渡すのではなく、彼らの持っているもの、彼らの村にあるものを生かして、復興の手助けをしようと考えた。彼らの意識を変えることによって、この地域一帯が変わると信じていたが、それは当初から長期間の支援が必要になることを示していた。

ジェロ―ムさんらが支援した村には、1人のリーダーがいた。パメラという男性だった。彼は、初めにその村に必要な多くのものをカセバさんに話した。食べ物、薬、仕事、学校・・・。

しかし、コミュニティーのために必要なのは、まずリーダーになるべき人を教育することだった。そこでカセバさんたちは、「ビジョン・オブ・コミュニティセミナー」という3日間にわたる講座を開催し、パメラさんを招待した。

セミナーの最終日、パメラさんはこのように話したという。

「セミナーで私は大きく変わりました。私たちは、貧しくなるために造られたのでも、一生物乞いをして生きるために造られたのでもありません。神様は、農業をするのに良い土地を私たちに与え、そこで私たちは働き、食物を得ることができると信じています。ですから私は、どんなに危険でも、自分の村に帰って、皆さんとこのことについて分かち合い、何かを始めなければならないと思います」

カセバさんは、コンゴの人からこのような前向きな発言が出てきたことにとても驚いたという。当時、ほとんどの人は支援を受け取ることだけを期待していたからだ。

パメラさんの弟は紛争に巻き込まれ、斬首によって殺された。彼の家族はバラバラになってしまい、誰がどこにいるかも分からない。1度は自殺さえも考えていたという。「私に希望なんかない」とカセバさんに話した。

しかし、セミナー後には、自分のことだけではなく、地域のために働こうとしている彼に、カセバさんは強い感動を覚えたという。

その後、パメラさんは家族を探し出し、プエトという村に身を寄せた。そこで村の人々と話し合い、地域を復興させるべく汗を流して畑を耕し、作物を育てた。

周囲の人は言う。「パメラが来て、この村は変わった。私たちは、コンゴの外から来た人しか自分たちを助けられないと思っていた。しかし、私たちがすでに持っているもの、神様が与えてくださったものを使って、自分たちの生活を立て直すことができると知った」

彼らは、海外のNGOが食糧の支援にやって来ても、それを拒否した。支援を受け続けていたら、彼らは一生受け取る側のままで、何らかの事情で海外から支援が来なくなったとき、自分たちは死んでしまうと知っていたからだった。

「貧しくなるために生まれたのではない」日本国際飢餓対策機構(JIFH) コンゴ人スタッフが報告会を開催
セミナーで話をするカセバさん=4日、JIFH東京事務所(東京都千代田区)で

この地域は復興のモデルとなり、現在では国内の3つの地域で同じような地域作りが進行している。

カセバさんは言う。「これは誰かに強制されてできるものではありません。彼らが自ら奮い立ってできることです」

また、コンゴでは、多くの男性が女性をさげすみ、働くことを認めていないという。しかし、カセバさんたちは粘り強く、「女性と共にコミュニティーを作るんだ。女性をないがしろにしてはいけない」と訴え続けた。父親がキリスト教の牧師だというカセバさんは、幼いころから「神様は男と女を平等に造られた」と教えられてきたという。

「私たちのアクションの1つ1つはとても小さい。しかし、その1つのアクションを軽んじてはいけない。それが世界を変えることだってあるということを知ってほしい」。そう話してカセバさんは講演を結んだ。

講演後、彼は日本に初めて来た時のことを話してくれた。

「成田空港に着き、電車を待っていると、全ての電車やバスが定刻どおりに動いていることにまず驚きました。人々はとても親切でした。互いに思いやりを見せています。コンゴは約8割の人がクリスチャンだといいますが、教会の中でさえ盗難が起きます。教会から出てすぐバッグを盗まれることもあります。この国の8割が本当にクリスチャンなのかと不思議に思うくらいです。しかし、日本は安全で秩序正しく、皆が礼儀正しい。彼らの様子を見ていると、日本こそクリスチャンの国なのではと思うことがあるのです」

JIFHでは今夏、ボリビアでサマーキャンプを予定している。詳しくは、JIFH東京事務所(電話:03・3518・0781、FAX:03・3518・0782、メール:jifhtokyo@gmail.com、ホームページ、フェイスブック)まで。

関連タグ:ハンガーゼロ(日本国際飢餓対策機構)コンゴ民主共和国
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