Skip to main content
2022年6月25日23時55分更新
Go to homepage
メールマガジン サポーターのご案内
メールマガジン サポーターのご案内
Facebook Twitter
  • トップ
  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
  • 記事一覧
  1. ホーム
  2. 社会

自死で苦しむ人々へメッセージ 京都で「Life Walk いのちを想う宗教者の行進」

2017年3月14日20時19分 記者 : 土門稔
  • ツイート
印刷
関連タグ:自殺・自死
自死で苦しむ人々へメッセージ 京都で「Life Walk いのちを想う宗教者の行進」+

自死・自殺のために苦悩を抱える人々に寄り添う気持ちを育むことを目的として、宗教や宗派を超えて宗教者がメッセージを掲げながら京都市内を行進する催し「Life Walk」が1日に行われ、宗教者約30人とボランティア10人の計40人が約3キロの道のりを行進した。

京都市は、2016年の自殺対策条例によって3月1日を「京都いのちの日」と制定している。これに合わせて浄土真宗本願寺派覚円寺副住職で「NPO法人京都自死・自殺相談センター Sotto」副代表の霍野廣由(つるの・こうゆう)さんなどが中心になって昨年から始め、今回で2回目となる。

午後3時からは京都市下京区の真宗佛光寺で開会式と宗教者によるトークセッションが行われた。開会式で霍野さんは、宗教者は自死の苦悩を抱えた人々と直接関わることが多いが、時には教義や考え方でひどく傷つけられたと感じる人も多く、さまざまな宗教や教派の中にあって寄り添い、支えとなろうとする宗教者が必ずいること、どのような宗教であれ、苦悩する人に対する慈しみのまなざしを向けていること、宗教者も自分の考えを押し付けるのではなく、相手の苦しみを聞くことの大切さを自覚すべきだとして、悩みを抱えた人々の相談や、自死・自殺遺族の人々を支える活動があることを、このイベントを通して発信したいと語った。

トークセッションでは、浄土宗の池口龍法さん、臨済宗妙心寺派の河合宗徹さん、救世軍西日本連隊長の太田晴久さんが、宗教者の立場から自死について語った。

自死で苦しむ人々へメッセージ 京都で「Life Walk いのちを想う宗教者の行進」
自死で苦しむ人々へメッセージ 京都で「Life Walk いのちを想う宗教者の行進」

太田さんは「私自身が息子を27歳で自死で亡くした自死遺族でもあります。牧師という立場でありながら、そのような経験をした人生の痛み悲しみをどう乗り越えるか、そういう方と一緒にどう捉えていくかが自分自身の問題でもあります」と述べた。

キリスト教の中では、旧約聖書の出エジプト記のモーセの十戒の6番目として「汝殺すなかれ」と定められている。人を殺めると同時に自分の与えられた命を奪うのも戒められている。禁じられている以上、罪になるのか。しかし、新約聖書では罪に対する救い、赦(ゆる)し、憐れみが書かれ、イエス・キリストはその弱い私たちに代わって十字架にかけられた。それがあるからこそ今でも教壇に立ち、赦しの神によって歩んでいると太田さんは語った。

太田さんの息子は、うつ病を患い苦しむ中で亡くなったが、教会で「他の青年たちに悪い影響を与えるかもしれないから、密葬で済ませたらどうでしょう」と心無い言葉を掛けられたこともあるという。しかし、ある人から「病気でお亡くなりになったんですね」と言われ、息子が病気による病死だったことに気付き、教会で普通に葬儀を行い、200人が参列してくれたという。そこから「残された遺族の気持ちを汲むときに1つの言葉が非常な重みを持つこと」を実感したという。遺族への慰め、励ましの言葉を通して神の憐れみと励ましを感じたからこそ、今でも牧師を続けていると感じるという。

太田さんは、「私も若い頃は牧師として、信徒で自死した方について、自死を『罪』として遺族に語ったこともありました。それを今振り返ると、本当に申し訳なかったと深く反省しています。今は最善を尽くして『葬り』を行い、遺族の方に寄り添うことの大切さを思います。励まし、支え合い、祈り合うことが、ご遺族の人には生きる力になると思っています」と語った。

そして「聖書の中には、『天の下では、何事にも定まった時期があり、すべての営みには時がある。生まれるのに時があり、死ぬのに時がある』という言葉があります。生まれる時と死ぬ時は私たちの手の中にはありません。生きている間にさまざまな悲しみも経験するけれども、自分の生きざまの中で見つめていく課題であり、生きる証しをしていかなければならないのだと思います。宗教とは生きざま、死にざまの問題そのものなのだと思います」と語った。

自死で苦しむ人々へメッセージ 京都で「Life Walk いのちを想う宗教者の行進」
救世軍西日本連隊長の太田晴久さん(左)、臨済宗妙心寺派の河合宗徹さん

河合さんは、自死の遺族から「亡くなったあの人はどうなっているのですか」と尋ねられることもしばしばあるとして、次のように語った。

「その時はすぐには答えず、まずはご遺族がどのようなお気持ちで問われているのか、お話を傾聴するようにいたします。ある僧侶がご遺族に『浄土に行っています』と答えたら、『私はそんな遠くに行ってほしくない』と答えられました。『安心してください』と答えると、『じゃあ私も自死していいですね』と答えられたこともあります。どう答えるかではなく、ご遺族がどのような思いで問うているかを感じることが大切なのだと思います」

「僧侶として生きる意味をしばしば聞かれますが、『生かされている苦しみ』を語った方がいて、とても驚き気付かされたことがあります。人間はすでにこの世界に投げ出されている存在です。生きる目的について究極的なものを考えてしまうと、時に人は生きていけなくなります。しかし、人は関係性によって救われることがあります。自分のことを『思われる』『心配される』ことが救いになることがあります。関係存在によって支え合い生きることが、『生きる意味』につながるのではないでしょうか」

トークセッションの後、午後4時からは、宗教者30人とボランティア10人が佛光寺から東山区の知恩院まで約3キロの道のりを、自死・自殺念慮で苦しむ人々へのメッセージを掲げながら約1時間かけて歩いた。

自死で苦しむ人々へメッセージ 京都で「Life Walk いのちを想う宗教者の行進
自死で苦しむ人々へメッセージ 京都で「Life Walk いのちを想う宗教者の行進」
自死で苦しむ人々へメッセージ 京都で「Life Walk いのちを想う宗教者の行進」

また、昨年初めて作成された宗教・教派を超えた宗教者からのメッセージを集めた冊子『自死の苦悩を抱えた方へ 宗教者からのメッセージ』の第2集が完成したことも発表された。

■ 関連記事:自死の苦悩を抱えた方へ 宗教・教派を超えた「宗教者からのメッセージ」第2集発行

関連タグ:自殺・自死
  • ツイート
▼関連記事を見る  ▼クリスチャントゥデイからのお願い

関連記事

  • 自死の苦悩を抱えた方へ 宗教・教派を超えた「宗教者からのメッセージ」第2集発行

  • 遺族に慰めと癒やしを 聖イグナチオ教会で「自死された方々のためにささげる追悼ミサ」

  • 「自殺をケアするということ」同志社大でシンポ(1)自殺予防対策の歴史を斎藤友紀雄氏が講演

  • 自死の苦悩を抱えた方へ 牧師や僧侶からの65のメッセージ、冊子で紹介

  • 京都で「自死を想う宗教者の行進」 宗教超え自殺と向き合う

クリスチャントゥデイからのお願い

皆様のおかげで、クリスチャントゥデイは月間30~40万ページビュー(閲覧数)と、日本で最も多くの方に読まれるキリスト教オンラインメディアとして成長することができました。この日々の活動を支え、より充実した報道を実現するため、月額1000円からのサポーターを募集しています。お申し込みいただいた方には、もれなく全員に聖句をあしらったオリジナルエコバッグをプレゼントします。お支払いはクレジット決済で可能です。クレジットカード以外のお支払い方法、サポーターについての詳細はこちらをご覧ください。

サポーターになる・サポートする

人気記事ランキング

24時間 週間 月間
  • 米連邦最高裁「ロー対ウェイド」判決覆す、中絶の是非は各州の判断へ

  • ハンガーゼロ、西南学院大が包括連携協定締結

  • スマホが動くのも量子力学のおかげ? 東工大名誉教授を講師にサイエンスカフェ

  • 篠原元のミニコラム・聖書をもっと!深く!!(75)聖書と考えるバラエティー番組「バナナマンのせっかくグルメ!!」

  • すみれ時計(8)いざない

  • 最高のポジティブ心理学 安食弘幸

  • 福音は力である?(その3・最終回)

  • 米南部バプテスト連盟、新議長にバート・バーバー牧師 1期で議長交代は数十年ぶり

  • ルカ福音書を読む(11)「してほしいことを人にもしなさい」―新約聖書の黄金律― 臼田宣弘

  • 無料で日用品や散髪、ネイルアートなど提供 教会でウクライナ避難民支援イベント

  • 【対談企画】参議院全国比例区立候補予定者・金子道仁牧師ってどんな人?(1)日本のチャーチスクールを救いたい

  • 無料で日用品や散髪、ネイルアートなど提供 教会でウクライナ避難民支援イベント

  • ラムゼイ・ハント症候群告白のジャスティン・ビーバー「イエス様が僕と共にいてくれる」

  • ニューヨーク便り(6)米国の大学で学びながら考えた「日本でクリスチャンが少ない理由」

  • 【対談企画】参議院全国比例区立候補予定者・金子道仁牧師ってどんな人?(3)子ども8人のビッグダディ

  • バチカン、33年ぶりの組織再編 「福音宣教省」が筆頭省に

  • 【対談企画】参議院全国比例区立候補予定者・金子道仁牧師ってどんな人?(2)教会は地方創生の鍵

  • 最高のポジティブ心理学 安食弘幸

  • 英政府、キリル総主教を制裁対象に 「軍事侵略を著しく支持した」

  • 日本人に寄り添う福音宣教の扉(149)葬儀の費用が払えない! 広田信也

  • 【対談企画】参議院全国比例区立候補予定者・金子道仁牧師ってどんな人?(1)日本のチャーチスクールを救いたい

  • 4K映像で再び劇場に!「ショーシャンクの空に」 キリスト教的世界観をベースに描き出された希望の寓話

  • 必要なのは「キリストの基礎知識」 国分寺の教会が無料のオンライン聖書講座

  • 【ペンテコステメッセージ】衰退し続ける教会の起死回生の決定打としての聖霊 手束正昭

  • 【対談企画】参議院全国比例区立候補予定者・金子道仁牧師ってどんな人?(3)子ども8人のビッグダディ

  • ロシア正教会モスクワ総主教庁、渉外局長のイラリオン府主教を解任

  • ラムゼイ・ハント症候群告白のジャスティン・ビーバー「イエス様が僕と共にいてくれる」

  • トルコで巨大な地下都市跡発見、最大7万人居住 迫害下の初期キリスト教徒らが建設か

  • ニューヨーク便り(6)米国の大学で学びながら考えた「日本でクリスチャンが少ない理由」

  • ウクライナ正教会の歴史的な木造聖堂、ロシア軍の攻撃で全焼 修道士らに死者も

編集部のお勧め

  • 被害者が加害者になる連鎖を断ち切るには? 「記憶の癒やし」のラプスレー司祭が講演

  • 必要なのは「キリストの基礎知識」 国分寺の教会が無料のオンライン聖書講座

  • 教会でウクライナ支援コンサート、現地で難民支援するハンガーゼロのスタッフが報告

  • ひとり子を十字架につけられる程の愛 小坂忠

  • 同志社大神学部・神学研究科が公開シンポ「戦争と同志社」 戦時下知る有賀誠一氏が講演

  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
Go to homepage

記事カテゴリ

  • 教会 (
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
    )
  • 宣教
  • 教育
  • 国際 (
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
    )
  • 社会 (
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
    )
  • 文化 (
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
    )
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム (
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
    )

会社案内

  • 会社概要
  • 代表挨拶
  • 基本信条
  • 報道理念
  • 信仰告白
  • 論説委員・編集部
  • お問い合わせ
  • サポーター募集
  • 広告案内
  • 採用情報
  • 利用規約
  • 特定商取引表記
  • English

SNS他

  • 公式ブログ
  • メールマガジン
  • Facebook
  • Twitter
  • Instagram
  • YouTube
  • RSS
Copyright © 2002-2022 Christian Today Co., Ltd. All Rights Reserved.