牧師の小窓(59)人のせいにする誘惑を断つ 福江等

2016年12月18日21時58分 コラムニスト : 福江等 印刷
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マウンテンライオンとも呼ばれるクーガー

今回のコラムではゴッドバインというネットジャーナルに記載されていました「人のせいにする誘惑を断つ」という記事を訳してみます。

かつてこんな話を聞きました。米国のある州立公園で40代の女性がジョギングをしていました。ところが、クーガー(大型肉食獣ピューマ)に襲われて殺されてしまったのです。彼女の家族はすぐに州政府に対して訴えを起こしました。クーガーの出没がうわさされていたにもかかわらず、その地域が危険であるという警告の標識を出していなかったという理由で訴えたのです。けれども、しばらくして彼女の夫がその訴えを取り下げたのです。この訴えは間違っていると感じたのでした。裁判を起こせばおそらく勝っていただろうと思われます。

しかし、彼は訴えを取り下げた理由をこう説明しました。「バーバラ(妻の名前)と私は常に自分の行動に関しては自分で責任を取ってきました。バーバラがあの森で走ろうと思い、そして残念ながら帰らぬ人となりました。けれども、それは州政府の責任ではありません。私たちは自分に関しては自分で責任を取る必要があります」。このように説明をしたのでした。

自分の人生をしっかりと生きていくためには、責任を他の人や物のせいにするという強い欲求に抵抗しなければなりません。(ハリー・ポッターの著者である)作家J・K・ロウリングが、ハーバード大学の卒業生たちに向かって次のように言いました。「あなたの人生に対して両親の間違いを責めるのには有効期限があります。自分で自分の人生のハンドルを握り始めたら、そこからの責任はあなたのものです」と。確かに生まれ育った環境や状況は私たちの性格を形づくりますが、私たちの将来については他の誰も責任を取ってくれません。

人のせいにするという誘惑を断ち切ることは重要な決断です。自分の人生の問題については、自分に責任があるのだ、物事がどうなろうとそれは誰かほかの人の責任ではなく、自分の責任なのだ、と気が付いたとき、私は心が幸せで健全になったことが分かりました。そのときが、真に意味のある人生を築いていくことができることが分かったときでもありました。

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福江等

福江等(ふくえ・ひとし)

1947年、香川県生まれ。1966年、上智大学文学部英文科に入学。1984年、ボストン大学大学院卒、神学博士号修得。1973年、高知加賀野井キリスト教会創立。2001年(フィリピン)アジア・パシフィック・ナザレン神学大学院教授、学長。現在、高知加賀野井キリスト教会牧師、高知刑務所教誨師、高知県立大学非常勤講師。著書に『主が聖であられるように』(訳書)、『聖化の説教[旧約篇Ⅱ]―牧師17人が語るホーリネスの恵み』(共著)、『天のふるさとに近づきつつ―人生・信仰・終活―』(ビリー・グラハム著、訳書)など。

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