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金曜夜は京都「牧師バー」においでやす 現役女子大生住職にお寺さん事情を聞く(1)

2016年12月17日15時39分 記者 : 土門稔
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以前、本紙記者が新宿ゴールデン街のバーで行われる礼拝の記事を書いたが(関連記事:“日本一敷居の低い教会” 酒場で教会! 新宿ゴールデン街の夜)、京都でも毎週金曜日の夜、牧師さん自らがバーテンダーとなり、お酒を交わしながら語り合う「牧師バー」なるものが開催されているという!

主催しているのは日本聖公会京都聖マリア教会(京都市左京区)司祭のミカエル藤原健久さん。毎週金曜日午後6時から同教会の会館ホールと京都大学近くの「ぐるぐるカフェ」で交互に開催されているということで、さっそく伺ってみた。

肌寒くなってきた7時すぎの「ぐるぐるカフェ」の店先には「牧師バー」の文字が! 10時半から深夜礼拝もあるという。胸が高まる・・・。

金曜夜は京都「牧師バー」においでやす 現役女子大生住職にお寺さん事情を聞く
店の正面。「牧師バー」の看板が見える。

これが京都「牧師バー」だ!

店内にはすでに6人ほどのお客さんの姿がある。女性が3人、中年の男性、そして真ん中にはきれいに剃り上げたお坊さんの姿も! その後もぽつぽつとお客さんが訪れ、この日は12人ほどのお客さんでにぎわった。

1500円で飲み放題とのことで、藤原さんの「飲み物、何になさいますか?」に「とりあえず、ビールで!」。

5席のカウンター席に、小さなテーブルが2つのこぢんまりとしたお店だが、表ではケバブサンドの屋台も出していて、肉の焼ける香ばしい匂いが漂ってくる。ごあいさつすると、隣の男性は右京区の浄土宗入逢山西方寺の三輪宗士さん。鎌倉幕府に仕えた御家人宇都宮氏の五代当主頼綱が、浄土宗の開祖法然の元で出家し、1259年に建立した歴史あるお寺のご住職だという。「ぐるぐるカフェ」のマスターを通して「牧師カフェ」を知り、時々訪れるそうだ。

お店は、フランスの男子修道会テゼ共同体のCDがBGMとしてかかっている。その音楽を聴いて、三輪さんは「ええ曲やなぁ。仏教にもこういうキャッチ―なのがほしいよね!」と言うと、客席のクリスチャンの女性が、「私がクリスチャンになった理由は、お葬式でお経より賛美歌を歌ってほしいと思ったからなんですよね。だから、病床洗礼を受けたんです」と、そんな会話が始まった。

この日のお客さんには浄土真宗の現役女子大生住職も

テーブル席に移ると、黒いニットセーターにスカートの見るからに“京都の女子大生”な感じの女の子が日本酒をグラスで飲んでいた。彼女は京都にある仏教系の大谷大学で学ぶ現役女子大生住職さん! 実家がお寺で2人姉妹。妹さんは跡を継ぐつもりがないので、自分で寺を継ぎ、大学で学び、浄土真宗大谷派の住職になるための2度の試験(修練)もすでに修了、現役女子大生にして住職さんなのだ。

素朴な疑問を聞いてみた。「基本的なこと伺っちゃうんですけど、お寺は女性も住職として後を継げるんですか?」。「最近は全然珍しくないですよ。うちの大学でも結構います」

浄土真宗大谷派では1990年代に、女性が後を継ぐことが認められるようになったのだという。そこで隣の聖公会の信徒の女性が「日本聖公会も1990年代に女性司祭の按手を認めるようになったんですけど、まだ教区によって温度差はありますね」と会話に加わってきた。

そこに三輪住職が、「女性住職のほうがいろいろな悩みやトラブルを抱えた女性の駆け込み寺の役割を果たせるというメリットも大きいんですよ。やはり女性同士だからこそ打ち明けられるという、檀家さんの悩みも多いですから。どんどん増えてきたらいいよね」と。

さらに、笑いながらこんな打ち明け話もしてくれた。「寺の住職がだめでも、奥さんがしっかりしてはると、お寺は大丈夫なんですよ(笑)。お寺で何か催しをするときも、活躍するのは女性ですから」

このあたり、女性牧師はいるものの、まだまだ男性社会、それでいて実は「婦人会」「女性会」の女性信徒さんこそが一番の担い手であるキリスト教会事情とそっくりで興味深い。そして、知人の女性が、「牧師夫人」に過大な役割と過剰な期待が担わされることの大変さをぼやいていたことも思い出して“そっくりだな”と思わされたのだった・・・。

女性住職ゆえの悩みも

ただし、女性住職にも悩みがあるのだという。「婿取り」だ。「決まったお金を家に入れてくれるなら、お寺のことは全部何でも自分でやるつもりなんですけど。ただ妻がお坊さんであることを理解してくれる人じゃないと・・・」。故に大学在学中から、パートナー探しは始まっているのだという。

「いい人いませんか?」との彼女の言葉に、三輪住職も「うーん付き合いのある仏師さんに聞いてみようか? あとは仏具屋さんとか絵師さんとコンパするとか」「ああ、職人さんはいいですねえ」と。このあたりはさすが京都である・・・。記者も「『中外日報』(京都の仏教系新聞)の記者さんに知り合いの方いませんか?」と聞かれたが、残念ながら知人がいなくてお役に立てなかった。

「とにかく婿探しに必死な肉食系仏教女子なんです」と言う、彼女の言葉に(!)草食系クリスチャン男子のおじさんはかたなしである。キリスト教会も高齢化と教会維持が大きな問題になっているとよく聞くが、お寺さんもやはり大変なようだ。

せっかくなので三輪さんに、以前から気になっていた素朴な疑問を聞いてみた。「キリスト教は洗礼を受ければ新たな信徒になるわけですけど、お寺さんの場合、新たな檀家さんはどうやって入って来られるんですか?」

「知り合いとか友人から普通の付き合いが始まって、そこから『自分の葬式の時は頼むわ』と頼まれたり、檀家さんになられることがありますね。あと家の菩提寺は別だけど、個人としてこの寺と住職が好きだからお葬式をしてもらうというケースもあります。“うちのお寺はこういうふうにやってきたから”ということで、新しい檀家さんなど考えないお寺もありますけど、これからの時代、それではもうお寺を続けてくのも大変ですよ」とも。

記者は30過ぎてクリスチャンになったので、祖父母や親戚のお葬式や法事といえば当然全て仏教だった。しかし、お坊さんと打ち解けてお話をしたことはなかったし、考えてみると仏教のことをほとんど何も知らないので、同年代の僧侶のお話はとても新鮮で興味深いことばかりだ・・・。(続きはこちら>>)

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