Skip to main content
2025年6月15日20時35分更新
クリスチャントゥデイ
メールマガジン サポーターのご案内
メールマガジン サポーターのご案内
Facebook Twitter
  • トップ
  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
  • 記事一覧
  1. ホーム
  2. 論説・コラム
  3. コラム
ユダヤ文化と聖書

【ユダヤ文化と聖書4】ラッパの祭り~新年の祝い~ 関智征

2016年10月8日17時13分 コラムニスト : 関智征
  • ツイート
印刷
関連タグ:ユダヤ文化と聖書関智征

1. ラッパの祭り

毎年9月か10月に、イスラエルの人たちはユダヤのお正月「ラッパの祭り」を行います。「ラッパ」といっても、金管楽器のラッパではありません。牡羊の角笛(ショファー)です。

この日、ユダヤ人たちは、シナゴーグで創世記22章を読んで、角笛を鳴らします。そして、「あなたの名が、命の書に記される良い年になりますように」というあいさつを友人、家族の間で交わします。

日本のお正月と同じように、ユダヤの新年料理には、メッセージと祈りが込められています。例えば「この1年が、良き甘い年でありますように」との願いを込めて、パンやりんごをハチミツにつけて食べます。1年が丸く円滑に過ごせますようにと、パンも丸い形だったりします。

また「実がいっぱい詰まった年でありますように」とざくろを食べる習慣もあります。日本のおせち料理にカズノコが入っている理由に似ていますね。ラッパの祭りは、ヘブライ語では「ロシュ・ハシャナー(年の頭)」といいます。家庭によっては「年の頭」だけに、家長が魚の頭を食べたりします。

2. 自分の内面を吟味するための期間

イスラエルにおいて、祭りの日は「全き休みの日」なので、安息日と同じように仕事をしてはいけない日となっています。

しかも、ラッパの祭りが行われる「ティシュレの月(ユダヤ暦の7月)」は、安息月です。この月の新月の日に、新年の祝いは行われます。

従って、神の前に心を静め、自らを省みるという、町が静かになる季節です。お酒やパーティー中心の浮かれ騒ぎの新年というよりは、厳粛な抑制された喜びの雰囲気になります。

ラッパの祭りは、神の恵みと自分の罪の悔い改めを私たちに思い出させるためのものです。この新年から10日間を「悔い改めの日」として、ユダヤ人は過ぎし年に犯した罪の赦(ゆる)しを求め、神に祈ります。祭りの行事を通して、大人も子どもも、神のことを体験的に学んでいくわけです。

3. キリスト教的な視点で見るラッパ祭り

他のユダヤの祭りと同じように、「ラッパの祭り」も神のご計画を預言的に指し示しています。

春の祭りは、イエスによって既に成就した出来事の「型」です。一方、秋の祭りは、これから起きるであろうことを示唆しています。そして、秋の祭りのスタートである「ラッパの祭り」は、キリストの再臨の型です。

ラッパ(角笛)は、キリストの再臨を彷彿(ほうふつ)とさせるものです。

例えば、ラッパが鳴り、この地上にイエス・キリストが再び来ることの記述が黙示録にはあります。また、神がラッパの響きとともに、イエスが天から降ってこられ、死者は朽ちないものによみがえる、とパウロも記します。

ラッパが鳴り、この地上にイエスが再び来ることのリハーサルとしての意味を、私たちは旧約聖書の新年の祭りに見いだすことができます。

私たちは、日常に埋没し、神を忘れてしまいがちです。あたかも人間が世界の全てを動かしているかのように錯覚してしまいます。そして、気付かない間に、思い上がってしまいます。

新年の祭りの時期、私たちもやがて来る終末の希望に思いをはせながら、静まって内面を省みる時を持とうではありませんか。

<<前回へ

◇

関智征

関智征

(せき・ともゆき)

ブランドニューライフ牧師。東京大学法学部卒業、聖学院大学博士後期課程修了、博士(学術)。専門は、キリスト教学、死生学。論文に『パウロの「信仰義認論」再考ー「パウロ研究の新しい視点」との対話をとおしてー』など多数。

■ ブランドニューライフ

※ 本コラムの内容はコラムニストによる見解であり、本紙の見解を代表するものではありません。
関連タグ:ユダヤ文化と聖書関智征
  • ツイート

関連記事

  • 【ユダヤ文化と聖書3】プリムの祭り―策に溺れた策士ハマン― 関智征

  • 【ユダヤ文化と聖書2】イースターと過越の祭り 関智征

  • 【ユダヤ文化と聖書1】ハヌカとクリスマス―光の祭典を祝う― 関智征

  • キリストは、夫婦のかすがい!? 関智征

  • 【聖書と映画4】「レミーのおいしいレストラン」 ―料理こそが言葉― 関智征

クリスチャントゥデイからのお願い

皆様のおかげで、クリスチャントゥデイは月間30~40万ページビュー(閲覧数)と、日本で最も多くの方に読まれるキリスト教オンラインメディアとして成長することができました。この日々の活動を支え、より充実した報道を実現するため、月額1000円からのサポーターを募集しています。お申し込みいただいた方には、もれなく全員に聖句をあしらったオリジナルエコバッグをプレゼントします。お支払いはクレジット決済で可能です。クレジットカード以外のお支払い方法、サポーターについての詳細はこちらをご覧ください。

サポーターになる・サポートする

人気記事ランキング

24時間 週間 月間
  • 「みにくいアヒルの子」など数々の童話生み出したアンデルセン自伝 『わが生涯の物語』

  • コヘレトの言葉(伝道者の書)を読む(5)時の賛歌 臼田宣弘

  • 米南部バプテスト連盟、同性婚、ポルノ、中絶薬の禁止を求める決議案を可決

  • ワールドミッションレポート(6月14日):スイス 信仰で買ったトラクター、ローレン・カニングハムとYWAMに託された農場の奇跡

  • ワールドミッションレポート(6月15日):ベラルーシのために祈ろう

  • 日本人に寄り添う福音宣教の扉(224)音楽が支える聖霊による祈り 広田信也

  • 戦時下でも福音は止まらない ウクライナの伝道者が欧州伝道会議で講演

  • クリスチャンロックバンド「ニュースボーイズ」元ボーカルに性的暴行・薬物疑惑

  • ワールドミッションレポート(6月12日):ベルギーのために祈ろう

  • ワールドミッションレポート(6月9日):カンボジア ポル・ポトの迫害を乗り越えた西チャム族のために祈ろう

  • 「ハーベスト・ジャパン2025」開催決定! “世界的な癒やしの器” ギエルモ・マルドナード牧師が来日

  • 【ペンテコステメッセージ】約束の成就と聖霊の力―ペンテコステの恵みにあずかる 田頭真一

  • クリスチャンロックバンド「ニュースボーイズ」元ボーカルに性的暴行・薬物疑惑

  • 『天国は、ほんとうにある』のコルトン君、臨死体験から22年後の今

  • 1990年代生まれのプログラマー、カトリック教会の聖人に

  • 「みにくいアヒルの子」など数々の童話生み出したアンデルセン自伝 『わが生涯の物語』

  • 大統領選の結果受け韓国の主要キリスト教団体が相次いで声明、和解と相互尊重を訴え

  • ウォルター・ブルッゲマン氏死去、92歳 現代米国を代表する旧約聖書学者

  • 戦時下でも福音は止まらない ウクライナの伝道者が欧州伝道会議で講演

  • 米南部バプテスト連盟、同性婚、ポルノ、中絶薬の禁止を求める決議案を可決

  • 「ハーベスト・ジャパン2025」開催決定! “世界的な癒やしの器” ギエルモ・マルドナード牧師が来日

  • 『天国は、ほんとうにある』のコルトン君、臨死体験から22年後の今

  • 1990年代生まれのプログラマー、カトリック教会の聖人に

  • 大統領選の結果受け韓国の主要キリスト教団体が相次いで声明、和解と相互尊重を訴え

  • 【ペンテコステメッセージ】約束の成就と聖霊の力―ペンテコステの恵みにあずかる 田頭真一

  • クリスチャンロックバンド「ニュースボーイズ」元ボーカルに性的暴行・薬物疑惑

  • フランクリン・グラハム氏、ゼレンスキー大統領と面会 和平求め祈り

  • 淀橋教会、峯野龍弘主管牧師が引退し元老牧師に 新主管牧師は金聖燮副牧師

  • 「みにくいアヒルの子」など数々の童話生み出したアンデルセン自伝 『わが生涯の物語』

  • ウォルター・ブルッゲマン氏死去、92歳 現代米国を代表する旧約聖書学者

編集部のおすすめ

  • 四国の全教会の活性化と福音宣教の前進のために 「愛と希望の祭典・四国」プレ大会開催

  • イースターは「揺るぎない希望」 第62回首都圏イースターのつどい

  • 2026年に東京のスタジアムで伝道集会開催へ 「過去に見たことのないリバイバルを」

  • 「山田火砂子監督、さようなら」 教会でお別れの会、親交あった俳優らが思い出語る

  • 日本は性的人身取引が「野放し」 支援団体代表者らが院内集会で報告、法規制強化を要請

  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
Go to homepage

記事カテゴリ

  • 教会 (
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
    )
  • 宣教
  • 教育
  • 国際 (
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
    )
  • 社会 (
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
    )
  • 文化 (
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
    )
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム (
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
    )

会社案内

  • 会社概要
  • 代表挨拶
  • 基本信条
  • 報道理念
  • 信仰告白
  • 編集部
  • お問い合わせ
  • サポーター募集
  • 広告案内
  • 採用情報
  • 利用規約
  • 特定商取引表記
  • English

SNS他

  • 公式ブログ
  • メールマガジン
  • Facebook
  • X(旧Twitter)
  • Instagram
  • YouTube
  • RSS
Copyright © 2002-2025 Christian Today Co., Ltd. All Rights Reserved.