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すべての事について、感謝しなさい 穂森幸一(36)

2016年5月20日07時15分 コラムニスト : 穂森幸一
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関連タグ:穂森幸一

「すべての事について、感謝しなさい。これが、キリスト・イエスにあって神があなたがたに望んでおられることです」(Ⅰテサロニケ5:18)

これは米国の西海岸の教会を訪れたときの体験談です。朝の礼拝に出席していたら、その教会の牧師から夕礼拝で何か話をしてくれと依頼されました。それは特別な礼拝でした。一人の青年が末期がんの状態で、医師から余命1カ月の宣告を受けたので、その青年の親戚知人が集まり、何とかして励まそうとしているというのです。

私は極度の認知症のために言葉を忘れた日本の老婦人の話をしました。その婦人は病気のために言葉を話せなくなったのですが、ただ一言「ありがとう」だけは話せたそうです。

周りの人が何をしても、にっこりほほ笑んで一言「ありがとう」と言ったそうです。あいさつをしても「ありがとう」、お茶を持っていっても「ありがとう」を繰り返したそうです。

この婦人の「ありがとう」を聞きたくて、いろいろな人が集まってきたという話をしました。

この話を聞いていた病気の青年は立ち上がり、「今日は日本の牧師からいいことを聞きました。私も皆さんに『ありがとう』を繰り返し言いたい」と述べていました。その青年の話を聞きながら、涙を流す列席者もいました。

夕礼拝が終わってから、その青年が私に“Thank you.”は日本語で何というのか聞きました。そして、私に「幸一、ありがとう」と日本語で伝えてくれました。その言葉が心に響いたのを覚えています。

最期を迎えようとするときに、恨みごとや文句ではなく「ありがとう」と言えたら、周りの人々に感動を与えることができます。

私たちの人生ドラマは山あり、谷あり、良い時もあれば、悪い時もあります。良い時だけを編集していけば、いい事づくしの人生になります。悪い時だけを取り出していけば最悪の人生ドラマが出来上がってしまいます。神の恵みを数える人生でありたいと願います。

しかし、聖書の教えはもっと奥が深いようです。「すべての事について、感謝しなさい」というのです。良い時も悪い時も忘れることなく、感謝しなさいというのです。自分の目から見たら、最悪と思う時も、神の訓練の時であり、成長の時であると思うならば、感謝の気持ちが出てきます。

あるビジネス評論家によると、調子が悪い時は周りを恨む気持ちが入り込んでしまうそうです。自分はこんなに頑張ろうとするのに、売り上げが伸びないのは、国の政策が悪いのだ、社会が悪いのだなどと思っていると、身近なお客様に良い対応ができなくて、負のスパイラルに陥ってしまうそうです。

「すべての事について、感謝します」という気持ちになれば、笑顔で全てのお客様を迎え、感謝の対応ができます。

米国のある巨大遊園地では、実績のあった社員やお客様から評価のあったアルバイトの人にファイブスターカードを発行するそうです。このカードを持っている人は、会社主催のファイブスターパーティーに呼ばれるそうです。

パーティーといっても飲み物やおいしい食べ物があるわけではないそうです。パーティーに参加する人は、列をつくって一人ずつ会場に入っていくそうです。そこには社長はじめ直属の上司まで上役が並んでいて、一生懸命に拍手で迎え入れます。

そして、全員が入場すると社長が「頑張ってくれてありがとう」というメッセージを送ります。参加者一人一人と握手するそうです。参加者は社長の手の温もりが忘れられずに、この社長のために頑張ろうと決心するのだそうです。

「すべてのことはあなたがたのためであり、それは、恵みがますます多くの人々に及んで感謝が満ちあふれ、神の栄光が現れるようになるためです」(Ⅱコリント4:15)

「ありがとう」の言葉が家庭の中で、職場で、ビジネスの世界で広がるときに、大きな恵みが与えられます。このコラムを読んでくださり感謝します。

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◇

穂森幸一

穂森幸一

(ほもり・こういち)

1973年、大阪聖書学院卒業。75年から96年まで鹿児島キリストの教会牧師。88年から鹿児島県内のホテル、結婚式場でチャペル結婚式の司式に従事する。2007年、株式会社カナルファを設立。09年には鹿児島県知事より、「花と音楽に包まれて故人を送り出すキリスト教葬儀の企画、施工」というテーマにより経営革新計画の承認を受ける。著書に『備えてくださる神さま』(1975年、いのちのことば社)、『よりよい夫婦関係を築くために―聖書に学ぶ結婚カウンセリング』(2002年、イーグレープ)。

株式会社カナルファホームページ
穂森幸一牧師のFacebook

※ 本コラムの内容はコラムニストによる見解であり、本紙の見解を代表するものではありません。
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