茨城県警つくば中央署の生活安全課少年係長・間中健一警部補(45)=同県牛久市=が8日、当時15歳の少女にわいせつな行為をしたとして、児童福祉法違反容疑で逮捕された。間中容疑者は、茨城県警が実施している「立ち直り支援活動」で、この少女の担当者だったという。共同通信などが伝えた。
同通信によると、間中容疑者は昨年11月17日、同県浦安市内のホテルで、当時15歳の少女にわいせつな行為をした疑いが持たれている。間中容疑者は「間違いない」と話し、容疑を認めている。
朝日新聞によると、間中容疑者は昨年4月、つくば中央署生活安全課の少年係長となり、茨城県警少年サポートセンターと連携して少年少女の立ち直り支援活動に当たっていたとういう。少女が昨年末、間中容疑者から頻繁に連絡が来ると相談。間中容疑者は担当から外され、先月、別の警察官が少女に近況を確認したところ、被害を伝えられたという。
立ち直り支援活動について、茨城県警はホームページで、「過去に非行を犯した少年の中には、周囲の環境や自分自身が抱える問題から再び非行に走りかねない状況にあるにもかかわらず、警察や関係機関に相談し支援を求めることができないでいる場合があります。そこで警察では、少年やその家族からのSOSを待つのではなく、警察から積極的に連絡を取り、手を差し伸べる立ち直り支援活動を行っていきます。地域住民や関係機関、各種ボランティアとも連携し、定期的な連絡・訪問、就学・就労支援、社会奉仕活動や生産体験活動等の実施等を行うことにより、その立ち直りを支援していきます」と説明している。
同通信によると、茨城県警の荒瀬伸郎警務部長は、「誠に遺憾であり、深くおわび申し上げる。捜査の結果を踏まえ、厳正に対処する」としている。