判断に迷ったとき 安食弘幸(40)

2016年4月5日20時51分 コラムニスト : 安食弘幸 印刷
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「あなたが右に行くにも左に行くにも、あなたの耳はうしろから『これが道だ。これに歩め』と言うことばを聞く」(イザヤ30:21)

今、あなたが野球のゲームに参加しているとします。9回の裏2アウト、味方は1点負けています。そしてあなたは2塁ランナーです。次のバッターがセンター前にヒットを打ちました。あなたが3塁に進めることは間違いありません。

しかし、さらにホームまで走るべきか、判断に迷います。セーフになれば同点でゲームに勝つチャンスが生まれます。しかし、アウトになればそれでゲームは終わり、負けです。3塁に止まって次のバッターに期待すべきか、ホームに突っ込むべきか、判断に迷うところです。

あなたが3塁ベースに向かって走っていると、スタンドから観客の声が聞こえてきます。

「止まれ!」「突っ込めー!」、それが味方の声なのか敵の声なのか分かりません。同じ味方でも「止まれ!」という人と「突っ込めー!」という人がいます。

センター前のヒットなので、プレーはあなたの背後で起こっています。従って、あなたは自分の目で見て判断することができません。誰かの的確なアドバイスが必要です。

こんな時、ランナーはただ一人の人物の指示に従います。それはサードコーチです。彼がストップの合図をしていれば止まります。もし、手を回していればホームへ突入です。彼の判断に従うのです。

なぜなら、全てを把握しているのは彼だからです。打球の飛んだ方向や位置、ランナーの走力と外野手の肩の強さ、そして次のバッターは誰か、一瞬の内に彼の頭の中のコンピューターは答えをはじき出してあなたに伝えます。

これは野球のゲームでのことですが、私たちの毎日の生活の中でも同じような場面に遭遇します。つまり「あれか、これか」と判断に迷うことがあります。

周りの人は「右だ」とか「いや、左だ」とか「進め」とか「いや止まれ」とか、それぞれがアドバイスをくれます。そんな時に、信頼できるサードコーチのような存在があれば何とありがたいことでしょうか。

実は、そんな存在がいるのです。全ての状況をいつも正しく把握して、私たちの性格や好みまで知り尽くし、私たちの幸せをいつも願っておられる全知全能にして愛ある神が、いつも私たちを導いてくださるのです。

その導きの一つは聖書の言葉です。判断に迷った時、聖書を開いてみてください。きっと、導きの光をその中に見つけ出すことができます。

「あなたのみことばは、私の足のともしび、私の道の光です」(詩篇119:105)

もう一つの方法は、神は私たちの心に直接語ってくださいます。もちろん人間の声のようにはっきりと聞こえるわけではありません。しかし、それが味方(神)の声なのか、敵(悪魔)の声なのかは、心を静めて考えれば必ず分かります。それは直感的に、感覚的に分かります。

それは見知らぬセールスマンが、「この商品を買ってください」という話を持ってきたときの感覚と同じです。彼が信用できるか否かは、名刺や紹介状や商品説明だけでなく、その人が醸し出す雰囲気によって直感的に判断するようなものです。

「目を合わせようとしない」とか、「契約を急がせようとする」とかで、理屈抜きに「これは怪しい、信用できない」と判断するでしょう。

悪魔からの間違った誘いは、暗くて、孤独で、狡猾(こうかつ)な感じがします。それに対して神からの導きは、明るく、喜ばしく、平安な感じがします。

そして何よりも、私たちが神の導きを受けるために大切なことは、「自分は神からの導きを受けて、それに従って生きるのだ」という強い決意です。そのような強い意志を持っている人に、悪魔はなかなか手出しができないのです。

ちょうどそれは、繁華街を何の目的もなく、ブラブラと歩いている人には、悪い客引きや詐欺師が声を掛けてきますが、周囲に気を配りながらも、毅然(きぜん)とした態度で歩いている人には近づいてこないのと同様です。

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安食弘幸

安食弘幸(あんじき・ひろゆき)

1951年、島根県出雲生まれ。関西学院大学社会学部卒。大学時代は硬式野球関西六大学リーグの強打者として活躍。関西聖書学院卒。セント・チャールズ大卒。哲学博士。現在、日本キリスト宣教団峰町キリスト教会主任牧師。NHK文化センター「聖書入門講座」「カウンセリング講座」講師、JTJ宣教神学院講師、とちぎテレビ「ゴスペルジェネレーション」の説教者。また、国内外の教会や一般企業、ミッションスクール、病院、福祉施設で講演活動を行っている。

日本キリスト宣教団峰町キリスト教会ホームページ
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