「市民連合」初の街頭演説 新春の新宿駅前に響く「民主主義ってなんだ?」

2016年1月5日23時55分 記者 : 守田早生里 印刷
「市民連合」初の街頭演説 新春の新宿駅前に響く「民主主義ってなんだ?」
上智大の中野晃一教授。「安保法制の廃止と立憲主義の回復を求める市民連合(通称:市民連合)」の賛同団体各会代表者のほか、野党代表議員らが登壇した=5日、東京都新宿区で

「安保関連法に反対するママの会(通称:ママの会)」ら5団体が立ち上げた「安保法制の廃止と立憲主義の回復を求める市民連合(通称:市民連合)」は5日、JR新宿駅西口前で団体初となる街頭演説を行った。「初売り」などを目当てに新宿駅周辺を訪れる買い物客などでごった返す中、主催者発表で5000人を超える人々が集まり、思い思いのプラカードを手に演説に耳を傾けた。

登壇したのは、賛同団体各会代表者のほか、日本共産党の志位和夫委員長など野党代表議員の姿もあった。各団体は、「野党共闘」を強調。安倍政権を痛烈に批判した。

「市民連合」初の街頭演説 新春の新宿駅前に響く「民主主義ってなんだ?」
熊本県の「安保関連法に反対するパパママの会」の瀧本知加さん

熊本県の「安保関連法に反対するパパママの会」からスピーチした瀧本知加さんは、同県で全国に先駆け、市民と野党から統一候補を擁立することができた経緯を説明した。

「私たちが、政治に対して最大限に力を発揮できるのは、選挙権を行使すること。今夏の参院選では、自民、公明議員を落選させ、安保関連法に反対し、立憲主義を取り戻す統一候補を立たせることが必要不可欠だ」とし、強行採決後、もう一度選挙に関わっていくことを決心した。その危機感を共有した県内の団体が集まり、▽集団的自衛権行使容認の撤回、▽11の安保関連法の廃止、▽立憲主義を取り戻す、の3点で野党が共闘するよう要求してきた。

熊本県での動きは、過去の運動を参考にしたものでもなかった。熊本県には、水俣病の問題、川辺川ダムの問題など、権力の横暴に対して、野党と市民が結束して活動してきた歴史があった。それに加え、東日本大震災で移住してきた人たちが活動に加わり、新たな活動の形として、今回の動きに至ったことを説明した。

最後に「私たちが子どもに残すべきものは、『平和な未来』。そのためには、平和を大切にする議員を国会に送り出すことが必要。民主主義をないがしろにする議員はいらない。熊本から全国にエールを送りたい」と述べた。

「市民連合」初の街頭演説 新春の新宿駅前に響く「民主主義ってなんだ?」
「SEALDs(シールズ)」のメンバーで大学3年生の本間信和さん

上智大の中野晃一教授は、「選挙が行われるのは、ここ新宿駅ではない。国会前でもない。私たち一人一人が住む街で行われる。その地域の候補者に直接話してみることは必要。『私たち市民は見ているよ』ということを、もっとアピールしてほしい。選挙に関心のない人たちに、どうやって危機感を持って選挙に行ってもらうかも課題。われわれ一人一人が考えていくべき」と話した。

蓮舫参議院議員(民主)は、今春、低所得高齢者に対し、1人3万円の給付金が支払われる制度について触れ、「給付金が支払われるのは、5月か6月。安倍政権は、このタイミングでばらまいて、目先を変え、支持率を上げようとしている。しかも、子どもの貧困対策には、『民間の寄付』に頼ると言っている。その寄付金、いくら集まっていると思いますか? たった300万円ですよ!」と痛烈に批判を繰り返したが、最後まで「野党共闘」の文字は聞かれなかった。

志位氏は、「市民革命が起こり、こうして市民連合が立ち上がったことは、非常に喜ばしい」と話した。また、昨夏の強行採決に対し、「立憲主義を無視して、権力が暴走したら、どうなるか? 独裁政治の始まりではないか」と話した。「政治が間違えを犯したら、罰するのは主権者である国民のみなさん。今夏の参院選の審判は重要。まずは、自民・公明の与党を少数派へ転落させる。参院選での1人区すべてに勝利する。そのためには、野党がバラバラでは勝てない」と野党共闘の必要性を示唆した。

「SEALDs(シールズ)」のメンバーで大学3年生の本間信和さんは、昨夏、シールズが街宣やデモを行う中で、「SNSなどを通して、いわれのない誹謗中傷に悩んだ日もあった」と話した。それでも彼らが活動をやめなかったのは、大きな確信があったからだった。「この国の主権者はわれわれである。われわれには、この国の政治を変える力がある。この国の政治を動かすのはわれわれである」と力強く語った。

「市民連合」初の街頭演説 新春の新宿駅前に響く「民主主義ってなんだ?」
学習院大の佐藤学教授

最後に登壇した学習院大の佐藤学教授は、「次の選挙では、必ず政治転換を! 私たち、市民が政治を動かす。市民が連合し、野党が共闘すれば、日本の未来が開かれる」と話した。

演説がすべて終了した後、シールズの本間さんが「民主主義ってなんだ!」と叫ぶと、5000人の聴衆は、「これだ!」と応答した。

関連記事

クリスチャントゥデイからのお願い

いつもご愛読いただき、ありがとうございます。皆様のおかげで、クリスチャントゥデイは月間40万ページビュー(閲覧数)と、日本で最も多くの方に読まれるキリスト教オンラインメディアとして成長することができました。記事の一つ一つは、記者や翻訳者、さらに編集者の手などを経て配信されているものです。また、多くのコラムニストや寄稿者から原稿をいただくことで、毎日欠かすことなくニュースやコラムを発信できています。

この日々の活動を支え、より充実した報道を実現するため、読者の皆様にはぜひ、祈りと共に、毎月定期的にサポートする「サポーター」として(1,000円/月〜)、また単発の「サポート」(3,000円〜)によって応援していただきたく、ご協力をお願い申し上げます。支払いはクレジット決済で可能です。申し込みいただいた方には、毎週のニュースやコラムをまとめた申込者限定の週刊メールマガジンを送らせていただきます。サポーターやサポートの詳細、またクレジットカードをお持ちでない方はこちらをご覧ください。


社会の最新記事 社会の記事一覧ページ

新型コロナウイルス特集ページ

人気記事ランキング

おすすめのコンテンツ【PR】

コラム

主要ニュース