ヒルソング教会、マーク・ドリスコル氏のヒルソング・カンファレンス出席を取りやめ

2015年6月10日08時04分 翻訳者 : 木下優紀 印刷
+ヒルソング教会、マーク・ドリスコル氏のヒルソング・カンファレンス出席を取りやめ
米マーズヒル教会の元牧師であるマーク・ドリスコル氏

その言動が議論を呼んでいる米マーズヒル教会の元牧師、マーク・ドリスコル氏が、出席を予定していたシドニーとロンドンで開かれるヒルソング・カンファレンスに出席しないことが決まった。ヒルソング教会が明らかにした。

ヒルソング教会のブライアン・ヒューストン主任牧師は、同教会の公式サイトで発表した声明で、「今日、マーク・ドリスコル氏と個人的に連絡を取り、ドリスコル氏がオーストラリアと英国で開かれるヒルソング・カンファレンスに出席しないことで合意しました」と明らかにした。

ヒューストン牧師は続けて、「今後の数週間で、今持ち上がっているいくつかの問題について、マークと私が個人的に話し合えることを願っています。例えば、彼が学んだことを知り、そして彼が個人的にも、また専門家としても、どう前進しているのかを、私がよりよく理解できるために、話し合いを持ちたいのです」と述べた。

ヒルソング教会は、今夏のカンファレンスにドリスコル氏を招き、インタビューを行うことを発表した後、厳しい批判を受けた。ドリスコル氏が、米シアトルにあったメガチャーチ、マーズヒル教会の主任牧師の職を、「傲慢であること、批判について短気で乱暴な言葉で応答したこと、スタッフや長老たちを傲慢な態度で指導したこと」を理由に解任されたにもかかわらず、招待したからだ。

ドリスコル氏にまつわる議論は長く続いている。ドリスコル氏は昨年、剽窃(ひょうせつ)疑惑や、ある企業に金銭を支払い自身の著書を架空に注文させた疑惑など、多くの疑惑に見舞われた。中でもそのリーダーシップは特に強く批判を呼び、マーズヒル教会はいじめと恐怖の空気を醸成しているとして非難された。

特に卑猥(ひわい)な女性蔑視の発言が問題となり、昨年7月にはペンネームを使い、構成メンバーが男性のみキリスト教団体を侮辱する一連のコメントを投稿していたことが明らかになった。

そうした中、ヒルソング教会に対しては、ドリスコル氏をカンファレンスに出席させないよう要請する署名運動が起こり、3千人以上の署名が集まった。性についての法律の専門家であるナタリー・コリンズ氏によって始められたこの署名運動の呼び掛け文には、ドリスコル氏の出席が「失望を呼び、また英国内でも国際的にも大きな懸念をもたらす可能性があります」とある。

ヒルソング教会のスポークスマンはこれまで、署名運動があることは認知しているものの、ドリスコル氏を招待することに変更はないと述べていた。コリンズ氏は取材に対し、「教会とその指導者が、権力の乱用を深刻に捉えることはとても重要です」と述べ、ヒルソング教会がドリスコル氏の招待を取り下げたことを歓迎した。

「多くの文書によって、マーク・ドリスコル氏が多くの人を傷つけたこと、いまだ悔い改めを欠いていること、ドリスコル氏が自分こそが被害者だと主張する場を提供することについては、批判されなければなりません。このヒルソング教会の決定が、マーク・ドリスコル氏や教会の他の指導者によって傷つけられた多くの人にとって、その痛みを理解されたという励ましになるよう願おうではありませんか」とコリンズ氏は述べている。

一方、ドリスコル氏の出席取りやめは決めたものの、ヒューストン牧師は、「キリストの教えは愛と赦(ゆる)しに根ざしており、既にマークが繰り返し謝罪している何年も前の発言や、この署名に加わったわずかな少数派、また人々が彼につい言う事柄を理由に、マークを白い目で見ることはありません」と述べた。

しかし、ヒューストン牧師は、ドリスコル氏とのわずか30分のインタビューのために、数日に及ぶカンファレンスに「不要な横やり」を入れたくない言い、「マークが出席することによって、ヒルソング・カンファレンスの真の目的である人々の霊的な旅への励ましから、注意がそらされてしまう可能性があることが明らかだからです」と、ドリスコル氏の出席を取りやめた理由を語った。

ヒューストン牧師はまた、「確かに、マークは言い逃れできないようなものの考えを持ち、発言をすることがありました。彼が言ったとうわさされる、さらに非道なことの一部は、先週のメディアの報道で初めて知りました」と語った。

ヒルソング・カンファレンスは、ヒルソング教会が毎年開催している、数万人の参加者を集める大規模集会。今年は、夏にはオーストラリア・シドニー(6月29日〜7月3日)と英国・ロンドン(7月22日〜24日)で、秋には米国・ニューヨーク(10月22日〜24日)で開催される。

※この記事はクリスチャンポストの記事を日本向けに翻訳・編集したものです。一部、加筆・省略など、変更している部分があります。

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