Skip to main content
2025年11月8日11時23分更新
クリスチャントゥデイ
メールマガジン サポーターのご案内
メールマガジン サポーターのご案内
Facebook Twitter
  • トップ
  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
  • 記事一覧
  1. ホーム
  2. 文化

「自らの言葉で語る人々」と「自らの言葉を探す詩人」の映画 日本カトリック映画賞受賞作『谷川さん、詩をひとつ作ってください。』

2015年5月22日21時00分
  • ツイート
印刷
関連タグ:日本カトリック映画賞
「自らの言葉で語る人々」と「自らの言葉を探す詩人」の映画 日本カトリック映画賞受賞作『谷川さん、詩をひとつ作ってください。』+
映画『谷川さん、詩をひとつ作ってください。』で、谷川俊太郎氏は「そのままの谷川さん」と、「詩人谷川俊太郎の役を演じる谷川さん」が出てくる。これは、その場の勢いや撮影スタッフとの関係などで自然にそうなったという。© 2014 NONTAGE. inc

日常の中で私たちはどのくらい「自分の言葉」で語っているだろうか。多くの人が使う言葉を用いれば楽に生きられる社会の中では、自分の言葉で語ることは生きづらさにつながる。だが、多数派の生き方に迎合しない人々は確かに存在する。第39回日本カトリック映画賞を受賞した杉本信昭監督の『谷川さん、詩をひとつ作ってください。』は、そんな「自らの言葉で語る人々」と「自らの言葉を探す詩人」を追ったドキュメンタリー映画だ。

「何もかも失って 言葉まで失ったが 言葉は壊れなかった 流されなかった ひとりひとりの心の底で ・・・」(「言葉」『こころ』朝日新聞出版、2013年)

詩人谷川俊太郎が東日本大震災について書いた詩「言葉」を入り口にして、さまざまな土地で暮らす人々が発するかけがえのない言葉を追い、そこに潜む喜びや悲しみから再び谷川の詩が生まれるまでを描く。映画に登場する人々は、自分の言葉を自分で探し出そうともがき、時にはそれをのみ込んで無言を貫こうとする。谷川もそれらの言葉や無言を受け止め、自分の言葉=詩を探し出そうとする。ドキュメンタリー映画といっても、ナレーションも音楽もほとんどなく、インタビューと詩の朗読だけで構成されている。

映画に登場する「自らの言葉で語る人々」は、福島県相馬市の2人の女子高生、大阪・釜ヶ崎の日雇い労働者、東京の農家を営む父息子、長崎・諫早湾の漁師とその妻、青森のイタコ(霊媒師)の5組。それぞれがさまざまな過去を背負いながら、自分自身に起こった出来事について語る。それは、未来への希望であったり、境遇に対する落胆であったり、長年連れ添ってきた妻に対する愛情であったり、さまざま。取り留めのないように聞こえるそれらの言葉は、その一つ一つが暮らしの奥底から生まれる言葉だ。彼らの真摯(しんし)な日常には「自らの言葉」があるということをこの映画は伝える。

一方、「自らの言葉を探す詩人」として登場する谷川は、「詩は人々の日常と向き合えるか」と自身に問い、挑戦していく。言葉が詩になるのは、紙の上でもウェブ上でもなく、読者の心の中だと考える谷川は、人々の心の中で自分の詩が機能しているのか、常に不安に思うと言う。谷川のこれまで作った詩が、映画の中で「自らの言葉で語る人々」の一人ひとりにあてがって朗読される。驚くのは、読まれる詩がまるでその一人ひとりのために作ったかのように感じることだ。5組の登場人物の心の中には、谷川の詩を芽吹かせる土壌が既にあったということを物語る。

「自らの言葉で語る人々」と「自らの言葉を探す詩人」の映画  第39回日本カトリック映画賞受賞作『谷川さん、詩を一つ作ってください。』
青森県のイタコ(霊媒師)。イタコとして言葉を発するとき、「神様がビリッと自分の中に入ってくる。だから、私には、何しゃべったか分からない」と話す。© 2014 NONTAGE. inc

自らの言葉で語る5組の登場人物の話に横のつながりはない。それぞれ1話で完結となっていながら、ラストシーンでは、谷川が新しく作った詩により、5組全員がつながる。

杉本監督は、当初は詩人谷川俊太郎の詩が生まれる瞬間を撮影するつもりだったが、谷川から内面を撮影することは無理だと言われ、今回のように出演者に自らの言葉を語らせ、そこから谷川が新たな詩を作るという形を思いついたと言う。

映画『谷川さん、詩をひとつ作ってください。』は、既に昨年一般公開されている。今後は、10月3日~9日に静岡シネギャラリー(静岡市)で上映が決まっている。劇場以外でも、各地で自主上映会が行われている。劇場公開、自主上映会の情報は、随時公式サイトで告知される。

関連タグ:日本カトリック映画賞
  • ツイート

関連記事

  • 映画を通し愛と平和考える 日本カトリック映画賞・シグニス平和賞授賞式

  • フェイスブック、福音宣教にどう生かす? SIGNIS JAPAN主催「教会とインターネットセミナー」

  • 盲ろうの少女と修道女の出会いが起こす奇跡の実話 映画『奇跡のひと マリーとマルグリッド』、来月公開(動画あり)

  • 聖書の終末描いたニコラス・ケイジ主演映画「レフト・ビハインド」 日本でも来月全国公開(動画あり)

  • 現代で「携挙」が起こったら 世界の混乱描く、聖書に基づいたパニックスリラー映画『リメイニング』 16日から公開(動画あり)

クリスチャントゥデイからのお願い

皆様のおかげで、クリスチャントゥデイは月間30~40万ページビュー(閲覧数)と、日本で最も多くの方に読まれるキリスト教オンラインメディアとして成長することができました。この日々の活動を支え、より充実した報道を実現するため、月額1000円からのサポーターを募集しています。お申し込みいただいた方には、もれなく全員に聖句をあしらったオリジナルエコバッグをプレゼントします。お支払いはクレジット決済で可能です。クレジットカード以外のお支払い方法、サポーターについての詳細はこちらをご覧ください。

サポーターになる・サポートする

人気記事ランキング

24時間 週間 月間
  • ワールド・ビジョンがクリスマスキャンペーン、教会で酒井美紀さん登場のコンサートも

  • 世界福音同盟(WEA)「ソウル宣言」全文和訳

  • 世界62カ国で宗教的「迫害」や「差別」 2年に1度の「世界信教の自由報告書」発表

  • 主は生きておられる(241)カレンダーあと1枚 平林けい子

  • ワールドミッションレポート(11月8日):ブラジル 世界最大のカトリック国で起きている劇的な地殻変動(1)

  • ひと足ひと足、主にすがりて 菅野直基

  • 都合の悪いお言葉(その2) マルコ福音書10章1~12節

  • ワールドミッションレポート(11月7日):スーダンのマディ族のために祈ろう

  • 地球環境の守り人 穂森幸一

  • 篠原元のミニコラム・聖書をもっと!深く!!(251)聖書と考える「良いこと悪いこと」

  • カンタベリー大聖堂の「落書き」プロジェクトに批判の声

  • 【書評】加藤喜之著『福音派―終末論に引き裂かれるアメリカ社会』

  • 「電波宣教師」の尾崎一夫氏死去、短波ラジオ・HCJB日本語放送に60年以上従事

  • 全ての人に福音伝えるための「イエスのモデル」 WEA総会でリック・ウォレン氏が講演

  • やなせたかしさんの妻・小松暢さんはクリスチャン、朝ドラ「あんぱん」きっかけに判明

  • 聖書アプリ「ユーバージョン」が間もなく10億インストール 11月に「聖書月間」開催

  • 日本人に寄り添う福音宣教の扉(234)神様の思い(計画)が分からないのはありがたい 広田信也

  • 新総主事が就任、国際理事会が新体制に WEA第14回総会「ソウル宣言」採択し閉幕

  • 世界福音同盟(WEA)「ソウル宣言」全文和訳

  • 世界62カ国で宗教的「迫害」や「差別」 2年に1度の「世界信教の自由報告書」発表

  • カンタベリー大聖堂の「落書き」プロジェクトに批判の声

  • 「電波宣教師」の尾崎一夫氏死去、短波ラジオ・HCJB日本語放送に60年以上従事

  • 【書評】加藤喜之著『福音派―終末論に引き裂かれるアメリカ社会』

  • 聖書アプリ「ユーバージョン」が間もなく10億インストール 11月に「聖書月間」開催

  • 全ての人に福音伝えるための「イエスのモデル」 WEA総会でリック・ウォレン氏が講演

  • やなせたかしさんの妻・小松暢さんはクリスチャン、朝ドラ「あんぱん」きっかけに判明

  • 日本人に寄り添う福音宣教の扉(234)神様の思い(計画)が分からないのはありがたい 広田信也

  • 新総主事が就任、国際理事会が新体制に WEA第14回総会「ソウル宣言」採択し閉幕

  • 世界福音同盟(WEA)「ソウル宣言」全文和訳

  • 世界62カ国で宗教的「迫害」や「差別」 2年に1度の「世界信教の自由報告書」発表

編集部のおすすめ

  • 「神の言葉を全ての人に」 日本の聖書普及事業150年で記念式典・レセプション

  • 教団・教派超えて神の平和求める 戦後80年で「日本国際朝餐祈祷会」初開催

  • イエスの統治を祝う祭典「ジーザス・レインズ」が10周年 ラップ賛美など新しい試みも

  • 「聖書を読まなかったら、今の自分はない」 元ヤクザの進藤龍也氏と山崎純二氏が対談

  • 「20世紀のフランシスコ・ザビエル」 聖心女子大学で岩下壮一神父の特別展

  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
Go to homepage

記事カテゴリ

  • 教会 (
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
    )
  • 宣教
  • 教育
  • 国際 (
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
    )
  • 社会 (
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
    )
  • 文化 (
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
    )
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム (
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
    )

会社案内

  • 会社概要
  • 代表挨拶
  • 基本信条
  • 報道理念
  • 信仰告白
  • 編集部
  • お問い合わせ
  • サポーター募集
  • 広告案内
  • 採用情報
  • 利用規約
  • 特定商取引表記
  • English

SNS他

  • 公式ブログ
  • メールマガジン
  • Facebook
  • X(旧Twitter)
  • Instagram
  • YouTube
  • RSS
Copyright © 2002-2025 Christian Today Co., Ltd. All Rights Reserved.