Skip to main content
2025年6月16日16時38分更新
クリスチャントゥデイ
メールマガジン サポーターのご案内
メールマガジン サポーターのご案内
Facebook Twitter
  • トップ
  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
  • 記事一覧
  1. ホーム
  2. 社会
東日本大震災(3・11)原発

原発事故から4年、自主避難者招き講演会 「一緒に考えてほしい」

2015年5月19日14時58分
  • ツイート
印刷
関連タグ:東日本大震災カトリック東京ボランティアセンター(CTVC)原発
原発事故から4年、自主避難者招き講演会 「一緒に考えてほしい」+
参加者を前にあいさつをするカトリック東京ボランティアセンター(CTVC)事務局長の漆原比呂志氏。自主避難者への支援を訴えた=15日、聖イグナチオ教会岐部ホール(東京都千代田区)で

東日本大震災の発生直後から被災地を支援し続けているカトリック東京ボランティアセンター(CTVC)は15日、ハートウェッジ福島代表の湯野川政弘さんを招き、「自主避難者の秘めた思い」と題した講演会を、聖イグナチオ教会岐部ホール(東京都千代田区)で行った。ハートウェッジ福島は、福島県内から山形県米沢市へ自主避難した人々が集まり立ち上げた避難者グループ。会場に集まった人たちは、大手メディアではあまり伝えられてない自主避難者の生の声を聞き、今も原発事故と闘う福島の人々の「忘れないで」という思いを共に受け止めた。

湯野川さんは、故郷の福島に残りたいと言い、高齢で避難が難しい母を福島市内の自宅に残しているが、妻と子ども3人(高1、中2、小5)を連れて米沢市に自主避難している。湯野川さんの自宅がある地域は、福島第一原子力発電所の事故によって計画的避難区域に指定された飯舘村とは10キロほど離れたところにあり、放射線の問題はないとされている。しかし、飯舘村が車で30分もかからないところだったため、湯野川さんは、自分の住むところも放射線量が高いのではないかと恐怖感を抱き、米沢市が提供する雇用促進住宅に自主避難することを決めた。以来4年間にわたり福島市内で営む酒店と家族が住む米沢市を往復する二重生活を続けている。

現在は特例で借りることができた一戸建ての賃貸住宅で生活しているが、子どもたちの被ばくは常に心配がつきまとうと話す。福島県では原発事故後、外部被ばく線量の推計を行うための全県民を対象とした基本調査、内部被ばく検査(ホールボディカウンター)、放射線個人線量計(ガラスバッジ)測定、甲状腺がん検査などが行われている。特に甲状腺がん検査は、旧ソ連のチェルノブイリ原発事故後に明らかになった健康被害である小児の甲状腺がんに関するもので、当時18歳以下だった子どもたちの健康を長期的に見守るために実施されている。

甲状腺がん検査は、2011~13年に1巡目の検査が行われ、現在は2巡目が行われている。湯野川さんはこの検査で昨年、子どもの1人が2次検査を必要とするB判定となり、そのため病院へ2次検査を受けに行くことになった。まず病院に行って驚いたのは、20~30人の小中高生が検査や結果を聞くために集まっていたことだという。

湯野川さんの子どもは2次検査の結果「問題なし」だったが、「これで終わりというわけではない」と湯野川さんは言う。「甲状腺がん検査は、20歳までは2年ごと、それ以降は5年ごとに継続して検査が行われる。そんな状態で避難を続けなければならない」と今後の不安を隠しきれない様子だった。

福島県が18日までに発表したところによると、1巡目の検査は対象者約37万人のうち約30万人が受診し、今年3月末までに、112人ががんやその疑いと診断された。2巡目でがんやその疑いとされたのは15人で、合計127人となった。また、手術をしてがんであることが確定したのは、1巡目98人、2巡目5人の計103人となった。県民健康調査検討委員会は、これまでの調査結果からはがんが放射線の影響によるものとは考えにくいとする見解を示す一方、現時点では「結論づけることはできない」としている。

原発事故から4年、福島の自主避難者招き講演会 「一緒に考えてほしい」
講演者の湯野川政弘さん。自主避難者に対する行政の対応は、「福島市は安全ですから」ということで、計画的避難区域である浪江町や双葉町のような支援は受けられないという。それでも子どもの健康を考えると心配で福島市には帰れないと話す。

湯野川さんによると、米沢市にいる福島県からの避難者は3月の時点で1051人。このうち自主避難者については、福島と行き来する二重生活を余儀なくされる家族も多く、湯野川さんは「自分は自営業だから毎日米沢に帰って家族と過ごすことができるが、サラリーマンだとそうはいかない」と話す。仕事の関係で、週末しか家族の元に帰って来れない父親や、母子だけで避難してきた人たちなど、二重生活が及ぼす家族への影響を心配した。さらに、「延々と続く除染作業を見ると、今すぐには戻れないという思いでいっぱいになる」と心の内を明かした。

湯野川さんは、国から「認められる避難」と「認められない避難」があると言い、「福島県内の全員が国から保障されるべき」と訴える。特に「子どもの甲状腺がんへの心配を考えればどうして安全と言えるのか」と、湯野川さんは病院に検査を受けに来る子どもの数の多さから問題視する。「子どもたちに何ができるのか、私たちはいつも考えている。こういったことを私たちと一緒に考えてほしい」と、集まった人たちに呼び掛けた。

この日は、CTVCの活動をホームページなどで知ったカトリックの信者を中心におよそ30人が集まり、湯野川さんの話に熱心に耳を傾けた。仙台での仕事を終え駆け付けたという50代の女性は、「福島の被害は目に見えない原発であり、今後も続くこの問題は宮城県などの被災地とは違う問題であることがよく分かった」と感想を述べた。

CTVCはシリーズで、福島から被災者を招いて話してもらう講演会「福島から語る」を続けており、今回は12回目。次回については決まり次第、ホームページで告知される。また、カトリック教会によるこれまでの支援活動を記録したDVD「Always be with you(復興支援活動の歩み)」(非売品)を制作。希望者には無料で配布している。DVDについての問い合わせは、CTVC(電話:03・6721・1421、FAX:03・6721・1422、メール:[email protected])まで。

関連タグ:東日本大震災カトリック東京ボランティアセンター(CTVC)原発
  • ツイート

関連記事

  • 【インタビュー】「現実と希望の狭間で」 会津放射能情報センター代表・片岡輝美さん

  • 「事実よりも真実を」 福島で被災者支援行う聖公会修士が報告

  • 【3・11特集】今も苦しむ福島の人々と共に 「復興はゼロに近い」 いわき市五十嵐牧師

  • 【3・11特集】「4年たっても決して忘れない」 ニコラ・バレで避難家族との歩み紹介する展示会

  • カトリック大磯教会庭に太陽光パネル 広がる市民発電の中で教会ができることとは?

クリスチャントゥデイからのお願い

皆様のおかげで、クリスチャントゥデイは月間30~40万ページビュー(閲覧数)と、日本で最も多くの方に読まれるキリスト教オンラインメディアとして成長することができました。この日々の活動を支え、より充実した報道を実現するため、月額1000円からのサポーターを募集しています。お申し込みいただいた方には、もれなく全員に聖句をあしらったオリジナルエコバッグをプレゼントします。お支払いはクレジット決済で可能です。クレジットカード以外のお支払い方法、サポーターについての詳細はこちらをご覧ください。

サポーターになる・サポートする

人気記事ランキング

24時間 週間 月間
  • コヘレトの言葉(伝道者の書)を読む(5)時の賛歌 臼田宣弘

  • 米南部バプテスト連盟、同性婚、ポルノ、中絶薬の禁止を求める決議案を可決

  • 「みにくいアヒルの子」など数々の童話生み出したアンデルセン自伝 『わが生涯の物語』

  • 日本人に寄り添う福音宣教の扉(224)音楽が支える聖霊による祈り 広田信也

  • ワールドミッションレポート(6月14日):スイス 信仰で買ったトラクター、ローレン・カニングハムとYWAMに託された農場の奇跡

  • ワールドミッションレポート(6月15日):ベラルーシのために祈ろう

  • クリスチャンロックバンド「ニュースボーイズ」元ボーカルに性的暴行・薬物疑惑

  • 戦時下でも福音は止まらない ウクライナの伝道者が欧州伝道会議で講演

  • ワールドミッションレポート(6月12日):ベルギーのために祈ろう

  • 花嫁(27)絶えず喜んでいなさい 星野ひかり

  • 「ハーベスト・ジャパン2025」開催決定! “世界的な癒やしの器” ギエルモ・マルドナード牧師が来日

  • 【ペンテコステメッセージ】約束の成就と聖霊の力―ペンテコステの恵みにあずかる 田頭真一

  • クリスチャンロックバンド「ニュースボーイズ」元ボーカルに性的暴行・薬物疑惑

  • 『天国は、ほんとうにある』のコルトン君、臨死体験から22年後の今

  • 1990年代生まれのプログラマー、カトリック教会の聖人に

  • 「みにくいアヒルの子」など数々の童話生み出したアンデルセン自伝 『わが生涯の物語』

  • 大統領選の結果受け韓国の主要キリスト教団体が相次いで声明、和解と相互尊重を訴え

  • ウォルター・ブルッゲマン氏死去、92歳 現代米国を代表する旧約聖書学者

  • 戦時下でも福音は止まらない ウクライナの伝道者が欧州伝道会議で講演

  • 米南部バプテスト連盟、同性婚、ポルノ、中絶薬の禁止を求める決議案を可決

  • 「ハーベスト・ジャパン2025」開催決定! “世界的な癒やしの器” ギエルモ・マルドナード牧師が来日

  • 『天国は、ほんとうにある』のコルトン君、臨死体験から22年後の今

  • 1990年代生まれのプログラマー、カトリック教会の聖人に

  • クリスチャンロックバンド「ニュースボーイズ」元ボーカルに性的暴行・薬物疑惑

  • 大統領選の結果受け韓国の主要キリスト教団体が相次いで声明、和解と相互尊重を訴え

  • 【ペンテコステメッセージ】約束の成就と聖霊の力―ペンテコステの恵みにあずかる 田頭真一

  • フランクリン・グラハム氏、ゼレンスキー大統領と面会 和平求め祈り

  • 淀橋教会、峯野龍弘主管牧師が引退し元老牧師に 新主管牧師は金聖燮副牧師

  • 「みにくいアヒルの子」など数々の童話生み出したアンデルセン自伝 『わが生涯の物語』

  • 米南部バプテスト連盟、同性婚、ポルノ、中絶薬の禁止を求める決議案を可決

編集部のおすすめ

  • 四国の全教会の活性化と福音宣教の前進のために 「愛と希望の祭典・四国」プレ大会開催

  • イースターは「揺るぎない希望」 第62回首都圏イースターのつどい

  • 2026年に東京のスタジアムで伝道集会開催へ 「過去に見たことのないリバイバルを」

  • 「山田火砂子監督、さようなら」 教会でお別れの会、親交あった俳優らが思い出語る

  • 日本は性的人身取引が「野放し」 支援団体代表者らが院内集会で報告、法規制強化を要請

  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
Go to homepage

記事カテゴリ

  • 教会 (
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
    )
  • 宣教
  • 教育
  • 国際 (
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
    )
  • 社会 (
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
    )
  • 文化 (
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
    )
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム (
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
    )

会社案内

  • 会社概要
  • 代表挨拶
  • 基本信条
  • 報道理念
  • 信仰告白
  • 編集部
  • お問い合わせ
  • サポーター募集
  • 広告案内
  • 採用情報
  • 利用規約
  • 特定商取引表記
  • English

SNS他

  • 公式ブログ
  • メールマガジン
  • Facebook
  • X(旧Twitter)
  • Instagram
  • YouTube
  • RSS
Copyright © 2002-2025 Christian Today Co., Ltd. All Rights Reserved.