平安な心を持つ秘訣 安食弘幸(15)

2015年4月19日06時50分 コラムニスト : 安食弘幸 印刷
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「平安のうちに私は身を横たえ、すぐ、眠りにつきます。主よ。あなただけが、私を安らかに住まわせてくださいます」(詩篇4:8)

ある時、「平安」というテーマの絵画展が開かれました。多くの作品が並べられていましたが、その中に、特に人目を引く作品が1つありました。そこには、画面一杯に荒れ狂う嵐の状況が描かれていました。

これを見た人たちは、「どうしてこれが平安なのか」と不思議に思いました。ところがよく見ていた人が、「これだ」と言って絵の1カ所を指差しました。そこには、嵐の中で1本の木が激しく雨に打たれているのですが、その木の巣の中で一羽の親鳥がしっかりと雛鳥を抱えているのです。そして、雛鳥は外の激しい嵐にもかかわらず、温かいお母さんの懐に抱かれて平安に眠っているのです。

これこそ、本当の平安な姿です。環境や状況にかかわりなく、どんな時にも心の中にある平安、そんな平安が持てたら、すばらしいと思いませんか。しかし、そんな平安をどこで手に入れることができるでしょうか。イエス・キリストは言われました。

「わたしは、あなたがたにわたしの平安を与えます。わたしがあなたがたに与えるのは、世が与えるのとは違います。あなたがたは心を騒がしてはなりません。恐れてはなりません」(ヨハネ14:27)

キリストが与えると言われた「平安」とは、どんな平安なのでしょうか。

(1)キリストが持っていた平安

ここでイエスは「わたしの平安」と言われました。それはイエスがいつも持っておられた平安です。イエスは、罪以外はすべての点で私たちと同じようになられました。私たちが不安を抱くこと、心を騒がせるようなことを、イエスもことごとく体験しました。

12歳の時、エルサレムで両親と別れた時。30歳の時、荒野で悪魔の誘惑を受けた時。湖で暴風が起き、乗っている舟が沈みそうになった時。弟子たちに裏切られた時。群衆が「十字架につけろ」と叫び、不当な裁きが臨もうとしていた時。イエスは、あらゆる苦しみを通過しながらも、決して「平安」を失うことはなかったのです。イエスが与えると言われた平安は、この「平安」なのです。

(2)世が与える平安とは違う平安

「世が与える平安」の一例を、ルカ12章の愚かな金持ちの姿に見ることができます。彼は自分の畑が豊作になり、新しい大きな倉を建てて安心したのです。「たましいよ。これから先何年分もいっぱい物がためられた。さあ、安心して、食べて、飲んで、楽しめ」。このように、世が与えられる平安とは、周りの状況や環境が与えてくれる平安・安心なのです。

さて、この「平安」を、私たちはどのようにして手に入れるのでしょうか。まず、イエス・キリストを心の中に迎え入れ、キリストに心を支配していただく必要があります。

「キリストの平和が、あなたがたの心を支配するようにしなさい」(コロサイ3:15)

次に、日々キリストに信頼しながら歩むことを習慣とするのです。恐れがやって来た時に、「主よ、今、私の心をあなたの平安で支配してください」と祈ることから始めるのです。「平安」は、このようにして心に満ちていくのです。

「何も思い煩わないで、あらゆる場合に、感謝をもってささげる祈りと願いによって、あなたがたの願い事を神に知っていただきなさい。そうすれば、人のすべての考えにまさる神の平安が、あなたがたの心と思いをキリスト・イエスにあって守ってくれます」(ピリピ4:6、7)

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安食弘幸

安食弘幸(あんじき・ひろゆき)

1951年、島根県出雲生まれ。関西学院大学社会学部卒。大学時代は硬式野球関西六大学リーグの強打者として活躍。関西聖書学院卒。セント・チャールズ大卒。哲学博士。現在、日本キリスト宣教団峰町キリスト教会主任牧師。NHK文化センター「聖書入門講座」「カウンセリング講座」講師、JTJ宣教神学院講師、とちぎテレビ「ゴスペルジェネレーション」の説教者。また、国内外の教会や一般企業、ミッションスクール、病院、福祉施設で講演活動を行っている。

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