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“奉仕型のリーダーシップを” 元世界銀行副総裁らが講演 サーバントリーダーシップフォーラム(1)

2014年12月8日15時02分 記者 : 内田周作
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関連タグ:日本サーバント・リーダーシップ協会
“奉仕型のリーダーシップを” 元世界銀行副総裁らが講演 サーバントリーダーシップフォーラム(1)+
ロバート・K・グリーンリーフ(1904〜1990)が提唱した実践哲学「サーバントリーダーシップ」は、米国では多くの有名企業経営者らが実践しており、日本でも最近は、ユニクロを運営するファーストリテイリングの柳井正会長兼社長が語るなど広がり始めている。今年創立140年を迎えた青山学院は、サーバントリーダーの育成を新たなビジョンとして掲げており、最近掲載された青山学院の新聞広告も紹介された=11月16日、アキバホール(東京・秋葉原)で

リーダーである人は、まず相手に奉仕し、その後導くものである——ロバート・K・グリーンリーフ(1904〜1990)が提唱した実践哲学「サーバントリーダーシップ」の日本での普及を目指し活動している日本サーバント・リーダーシプ協会は11月16日、東京・秋葉原のアキバホールで、第4回サーバントリーダーシップフォーラムを開催した。

“君臨型のリーダーシップ”ではなく“仕えるリーダーシップ”をと、2004年の設立以来、同協会は入門講座や読書会、研究会などさまざまな活動を行っており、その一つとして年1〜2回、各界で活躍するサーバントリーダーを招いて開催しているのが今回のフォーラムだ。前回は日本マイクロソフトの樋口泰行社長が講演しており、今回は元世界銀行副総裁の西水美恵子氏ら3人が講演した。

サーバントリーダーシップは1970年、米最大手の電話会社「AT&T」でマネジメント研究センター所長を務めたグリーンリーフ氏によって提唱された。グリーンリーフ氏自身は敬虔なクリスチャンで、この実践哲学も「仕えられるためではなく仕えるために来た」と話したイエス・キリストの姿がベースとなっているという。

スターバックスやサウスウェスト航空、P&Gなど、米国ではすでに多くの有名企業経営者らが実践している。日本では資生堂元社長の故池田守男氏が著書も出すなど、その公の実践者として知られている。さらに最近では、ユニクロを運営するファーストリテイリングの柳井正会長兼社長が、社員・経営者全員を前にサーバントリーダーを提唱したという。また、今年創立140年を迎えた青山学院は、サーバントリーダーの育成を新たなビジョンとして掲げている。

“奉仕型のリーダーシップを” 元世界銀行副総裁らが講演 サーバントリーダーシップフォーラム(1)
サーバントリーダーシップには、ビジョナリーとしての側面と、サーバントとしての側面の2つがあると説明する日本サーバント・リーダーシプ協会の真田茂人理事長

サーバントリーダーシップについて、同協会の真田茂人理事長は、大義あるミッションを示すビジョナリーとしての側面、またメンバーに奉仕するサーバントとしての側面の2つがあると説明する。この日も、「継続して成功しているリーダーは、必ずサーバントリーダーシップの要素を持ち合わせている」と語り、このリーダーシップの実践哲学を紹介した。

本気になったら何だって変えられる

この日最初の講演を行った西水氏は、途上国への融資を通して貧困解消を目指す世界銀行に20年以上にわたって勤め、1997年からは南アジア地域担当副総裁として、同行の組織改革に取り組んだ。「当時の世界銀行は大きな危機にさらされていました」と西水氏。「世界的に批判があり、(世界銀行は設立から)50年で十分という話がありました。その原因は、草の根から遠く離れてしまった、上から目線、縦割りの風土でした」と、当時を振り返った。

各国で出会ったリーダーたちそれぞれが恩師だという西水氏。その恩師の筆頭に挙げるのが、ブータンの前国王ジグミ・シンゲ・ワンチュク、雷龍王4世だ。父王の突然の死により、当時16歳で世界最年少の王として即位した。即位後すぐに雷龍王4世は、海抜200メートルのジャングル地帯であるインド側国境から、ヒマラヤ山脈のふもと7千メートル級の山々が連なる中国側国境まで、ブータン国内のすみずみまで各村を回った。それは、中国とインドという大国に挟まれた同国の将来を見据える切実な「危機感」と、国民の直の声を聞こうとする王の謙虚さから来るものだった。

「初めて謁見したとき、真っ正直な危機感を肌で感じました」。それに比べ、自身は世界銀行に対する危機感を「頭で知っていただけ」と悟らされたという。そして西水氏は、同行改革の原点に、貧困に苦しむ人々と共に生活する貧困国での研修を位置付けることを決めた。当初「ミエコは狂った」と笑われ、何かと理由をつけ研修に行こうとしたがらない職員が続々と出たという。しかし、「VIP(Village Immersion Program=貧村没入計画)」と名付けられたこの研修が、職員一人ひとりを変えることになる。

最初は嫌々だった職員がVIP研修を経て、西水氏の目の奥深くを見てこう言ったのだ。

 “This is not life. This is just keeping a body alive.”(これは人生ではない。ただ体を生かしているだけだ)

「朝起きて往復2時間かけて水をくみ、お茶とパン一切れの朝ごはんを子どもたちと共に食べる。午前はヤギに餌をやり、畑仕事をする。そしてまた2時間の水くみ。昼食は水だけ。午後は家の掃除、ヤギの餌と薪集め、水が残っていれば洗濯。そして夕方に再び水くみ。夕方は疲れているから往復3時間はかかる。夕食は平豆のスープとパン。来る日も来る日もこうして生きるしかなく、『気が狂いそうになる』こともある」

これが世銀の過半数のお客様、人類の大半の貧しい人たちの生活の実態。その貧しい人たちに仕えたいという気持ちが職員にも芽ばえ、「部下とボスが体の深いとこで共有して、人間同士になったと感じた瞬間でした」という。貧困と組織(世界銀行)の2つに対する危機感を共有したとき、互いを心から尊敬し、率直に対話し、それぞれの働きがいと生きがいが一致する強力なチームワークが生まれた。

危機感とチームワーク。この2つに加え、雷龍王4世から学んだ3つ目は「逆さになる」ということだった。雷龍王4世は、立派な宮殿を捨て粗末な丸太小屋に住んでいた。凍える国民を思い、真冬でも火の気のない生活を強いていたという。国民の目線に立ち仕え、国を導いた王の姿勢は、まさにサーバントリーダーシプだったと言える。

この姿勢は、副総裁として世界銀行の改革に取り組んだ西水氏の姿勢でもあった。同行の新しいビジョンが出され、職員たちが新たな組織図を提案した。その組織図は、ぶどうの房のような逆三角形をしており、一番下に「ミエコ」と書かれた小さな女の子が描かれていたという。それはまさに、仕えるリーダーとしての西水氏の立ち位置だった。(続く)

■ 第4回サーバントリーダーシップフォーラム:(1)(2)

関連タグ:日本サーバント・リーダーシップ協会
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