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命の重さとゆるし 菅野直基

2014年10月10日21時22分 コラムニスト : 菅野直基
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近隣の中学に小学校のPTAを代表して行事に参加しました。テーマは「道徳」。その一環として「命の大切さに学ぶ」という講演会が行われました。講師は、桶田清順氏でした。

講師の息子さんは、12年前、東京駅構内のコンビニエンスストアの店長をしていたとき、万引き犯を見つけたので、呼び止めますが逃走されたので追いかけたところ、ナイフで刺されて命を落とすという事件に巻き込まれてしまいました。犯人は現在、無期懲役の判決を受けて服役中です。

中学生や参加者一人一人は、真剣にその話に聞き入っていました。「私が息子を殺した犯人をゆるすことができるとしたら、それは犯人が死んだときか、私が痴呆(ちほう)になったときでしょう」と語られた話を聞きながら、一人の人の命の重さに対して真剣に向き合わせられました。命とは神様から一時的に預かったものです。与えられた使命を果たすために、大切に使わせて頂きたいと思わせられました。

みなさんも、きっとあの12年前の事件を覚えておられると思いますが、命を落としたコンビニの店長は立派な行動を取ったと思います。その意味では使命を果たされたと思います。しかし同時に、同じような立場に立たされたときにどのような態度を取るべきなのかを考えさせられます。

次に、講師は二次被害について語りました。息子を失った悲しみに打ちひしがれているときに、配慮のないマスコミの取材にとても傷つけられたそうです。例えば、「お子さんが3人いて良かったですね」と何気に言われた言葉に、「子どもが3人いるなら1人くらい死んでもいいってことかよ!」と憤慨する思いで一杯になったそうです。

人を励まし、慰めようという意図で語られた言葉であったとしても、相手の置かれた環境や心情を慮りながら言葉を発する必要があるなあと思います。言葉数を減らして、じっと相手の悲しみややるせない感情に寄り添い、耳を傾けるだけでもいいかもしれません。

子どもを亡くすということは、講師の息子さんのように殺害されたとしても、広島で起こった土砂災害の被害で亡くしたとしても、事故に巻き込まれて亡くしたとしても、悲しみの大きさは変わりありません。「息子のことは一生忘れることができません」と言われましたが、その通りだと思います。

そういう大きな出来事に対して軽々しく発言することは避けた方がいいことは言うまでもありませんが、同時に、普通に接すること、そして、自分のことのようにその痛みを感じながら、神様から与えられた慰めや励ましを語らせて頂くことができたら幸いだと思います。

私は牧師ですので、教会では、人を無条件にゆるすことを勧めます。しかし、私自身、人をゆるすことの難しさに長年向かい合ってきました。口で「ゆるします」と言えても、感情がついてこないのです。時が解決してくれる場合もありますが、どうやってもゆるすことが難しい出来事もあります。それだけ傷が深いから仕方ありません。しかし、傷を引きずっている限りは、どうしても前に進むことができません。

ゆるすことで傷がいやされ、その出来事を後にして前に進むことができます。ゆるせないという人の痛みに寄り添い、いつかその人がゆるせるようにと祈りながらも、自分自身はゆるしに向かえたら幸いです。ゆるしは最高の治療薬であり、過去を教訓にし、宝に変え、前に向かわせる妙薬です。ゆるし難きをゆるし、不可能を可能にする力を与えてくださるのは神様です。

今日もその方に祈りながら、与えられたたった一つの命。そして、たった一度の人生を最高に生きてまいりましょう。

◇

菅野直基(かんの・なおき)

1971年東京都生まれ。新宿福興教会牧師。子ども公園伝道、路傍伝道、ホームレス救済伝道、買売春レスキュー・ミッション等、地域に根ざした宣教活動や、海外や国内での巡回伝道、各種聖会での讃美リードや奏楽、日本の津々浦々での冠婚葬祭の司式等、幅広く奉仕している。日本民族総福音化運動協議会理事。

■ 外部リンク:

新宿福興教会ホームページ
(メッセージをくだされば、みなさんの近くの教会を紹介致します)

菅野直基牧師のフェイスブック

※ 本コラムの内容はコラムニストによる見解であり、本紙の見解を代表するものではありません。
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