Skip to main content
2025年6月17日06時18分更新
クリスチャントゥデイ
メールマガジン サポーターのご案内
メールマガジン サポーターのご案内
Facebook Twitter
  • トップ
  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
  • 記事一覧
  1. ホーム
  2. 論説・コラム
  3. コラム

命の重さとゆるし 菅野直基

2014年10月10日21時22分 コラムニスト : 菅野直基
  • ツイート
印刷
関連タグ:菅野直基
菅野直基+

近隣の中学に小学校のPTAを代表して行事に参加しました。テーマは「道徳」。その一環として「命の大切さに学ぶ」という講演会が行われました。講師は、桶田清順氏でした。

講師の息子さんは、12年前、東京駅構内のコンビニエンスストアの店長をしていたとき、万引き犯を見つけたので、呼び止めますが逃走されたので追いかけたところ、ナイフで刺されて命を落とすという事件に巻き込まれてしまいました。犯人は現在、無期懲役の判決を受けて服役中です。

中学生や参加者一人一人は、真剣にその話に聞き入っていました。「私が息子を殺した犯人をゆるすことができるとしたら、それは犯人が死んだときか、私が痴呆(ちほう)になったときでしょう」と語られた話を聞きながら、一人の人の命の重さに対して真剣に向き合わせられました。命とは神様から一時的に預かったものです。与えられた使命を果たすために、大切に使わせて頂きたいと思わせられました。

みなさんも、きっとあの12年前の事件を覚えておられると思いますが、命を落としたコンビニの店長は立派な行動を取ったと思います。その意味では使命を果たされたと思います。しかし同時に、同じような立場に立たされたときにどのような態度を取るべきなのかを考えさせられます。

次に、講師は二次被害について語りました。息子を失った悲しみに打ちひしがれているときに、配慮のないマスコミの取材にとても傷つけられたそうです。例えば、「お子さんが3人いて良かったですね」と何気に言われた言葉に、「子どもが3人いるなら1人くらい死んでもいいってことかよ!」と憤慨する思いで一杯になったそうです。

人を励まし、慰めようという意図で語られた言葉であったとしても、相手の置かれた環境や心情を慮りながら言葉を発する必要があるなあと思います。言葉数を減らして、じっと相手の悲しみややるせない感情に寄り添い、耳を傾けるだけでもいいかもしれません。

子どもを亡くすということは、講師の息子さんのように殺害されたとしても、広島で起こった土砂災害の被害で亡くしたとしても、事故に巻き込まれて亡くしたとしても、悲しみの大きさは変わりありません。「息子のことは一生忘れることができません」と言われましたが、その通りだと思います。

そういう大きな出来事に対して軽々しく発言することは避けた方がいいことは言うまでもありませんが、同時に、普通に接すること、そして、自分のことのようにその痛みを感じながら、神様から与えられた慰めや励ましを語らせて頂くことができたら幸いだと思います。

私は牧師ですので、教会では、人を無条件にゆるすことを勧めます。しかし、私自身、人をゆるすことの難しさに長年向かい合ってきました。口で「ゆるします」と言えても、感情がついてこないのです。時が解決してくれる場合もありますが、どうやってもゆるすことが難しい出来事もあります。それだけ傷が深いから仕方ありません。しかし、傷を引きずっている限りは、どうしても前に進むことができません。

ゆるすことで傷がいやされ、その出来事を後にして前に進むことができます。ゆるせないという人の痛みに寄り添い、いつかその人がゆるせるようにと祈りながらも、自分自身はゆるしに向かえたら幸いです。ゆるしは最高の治療薬であり、過去を教訓にし、宝に変え、前に向かわせる妙薬です。ゆるし難きをゆるし、不可能を可能にする力を与えてくださるのは神様です。

今日もその方に祈りながら、与えられたたった一つの命。そして、たった一度の人生を最高に生きてまいりましょう。

◇

菅野直基(かんの・なおき)

1971年東京都生まれ。新宿福興教会牧師。子ども公園伝道、路傍伝道、ホームレス救済伝道、買売春レスキュー・ミッション等、地域に根ざした宣教活動や、海外や国内での巡回伝道、各種聖会での讃美リードや奏楽、日本の津々浦々での冠婚葬祭の司式等、幅広く奉仕している。日本民族総福音化運動協議会理事。

■ 外部リンク:

新宿福興教会ホームページ
(メッセージをくだされば、みなさんの近くの教会を紹介致します)

菅野直基牧師のフェイスブック

※ 本コラムの内容はコラムニストによる見解であり、本紙の見解を代表するものではありません。
関連タグ:菅野直基
  • ツイート

関連記事

  • 親の視線 ツイてる人 菅野直基

  • 人生のバトンタッチ 菅野直基

  • 立ち止まる習慣持っていますか? 菅野直基

  • 好きになれない自分を好きになる秘訣 菅野直基

  • スマホ(iPhone)にカバーは付けますか? 素顔が一番美しい 菅野直基

クリスチャントゥデイからのお願い

皆様のおかげで、クリスチャントゥデイは月間30~40万ページビュー(閲覧数)と、日本で最も多くの方に読まれるキリスト教オンラインメディアとして成長することができました。この日々の活動を支え、より充実した報道を実現するため、月額1000円からのサポーターを募集しています。お申し込みいただいた方には、もれなく全員に聖句をあしらったオリジナルエコバッグをプレゼントします。お支払いはクレジット決済で可能です。クレジットカード以外のお支払い方法、サポーターについての詳細はこちらをご覧ください。

サポーターになる・サポートする

人気記事ランキング

24時間 週間 月間
  • リック・ウォレン牧師、カトリックのイベントで講演 宣教による一致を語る

  • 「もうひとりの助け主」の恵みを受けよう 万代栄嗣

  • 自分の考えを大切に生きよう 菅野直基

  • 待ち望む力 佐々木満男

  • 花嫁(27)絶えず喜んでいなさい 星野ひかり

  • コヘレトの言葉(伝道者の書)を読む(5)時の賛歌 臼田宣弘

  • ワールドミッションレポート(6月13日):カメルーンのクワクム族のために祈ろう

  • ワールドミッションレポート(6月15日):ベラルーシのために祈ろう

  • 日本人に寄り添う福音宣教の扉(224)音楽が支える聖霊による祈り 広田信也

  • ワールドミッションレポート(6月14日):スイス 信仰で買ったトラクター、ローレン・カニングハムとYWAMに託された農場の奇跡

  • 「ハーベスト・ジャパン2025」開催決定! “世界的な癒やしの器” ギエルモ・マルドナード牧師が来日

  • 米南部バプテスト連盟、同性婚、ポルノ、中絶薬の禁止を求める決議案を可決

  • 日本人に寄り添う福音宣教の扉(224)音楽が支える聖霊による祈り 広田信也

  • コヘレトの言葉(伝道者の書)を読む(5)時の賛歌 臼田宣弘

  • リック・ウォレン牧師、カトリックのイベントで講演 宣教による一致を語る

  • 「みにくいアヒルの子」など数々の童話生み出したアンデルセン自伝 『わが生涯の物語』

  • クリスチャンロックバンド「ニュースボーイズ」元ボーカルに性的暴行・薬物疑惑

  • ワールドミッションレポート(6月14日):スイス 信仰で買ったトラクター、ローレン・カニングハムとYWAMに託された農場の奇跡

  • 『天国は、ほんとうにある』のコルトン君、臨死体験から22年後の今

  • 自分の考えを大切に生きよう 菅野直基

  • 「ハーベスト・ジャパン2025」開催決定! “世界的な癒やしの器” ギエルモ・マルドナード牧師が来日

  • 『天国は、ほんとうにある』のコルトン君、臨死体験から22年後の今

  • 1990年代生まれのプログラマー、カトリック教会の聖人に

  • 【ペンテコステメッセージ】約束の成就と聖霊の力―ペンテコステの恵みにあずかる 田頭真一

  • クリスチャンロックバンド「ニュースボーイズ」元ボーカルに性的暴行・薬物疑惑

  • 大統領選の結果受け韓国の主要キリスト教団体が相次いで声明、和解と相互尊重を訴え

  • フランクリン・グラハム氏、ゼレンスキー大統領と面会 和平求め祈り

  • 淀橋教会、峯野龍弘主管牧師が引退し元老牧師に 新主管牧師は金聖燮副牧師

  • 「みにくいアヒルの子」など数々の童話生み出したアンデルセン自伝 『わが生涯の物語』

  • 米南部バプテスト連盟、同性婚、ポルノ、中絶薬の禁止を求める決議案を可決

編集部のおすすめ

  • 四国の全教会の活性化と福音宣教の前進のために 「愛と希望の祭典・四国」プレ大会開催

  • イースターは「揺るぎない希望」 第62回首都圏イースターのつどい

  • 2026年に東京のスタジアムで伝道集会開催へ 「過去に見たことのないリバイバルを」

  • 「山田火砂子監督、さようなら」 教会でお別れの会、親交あった俳優らが思い出語る

  • 日本は性的人身取引が「野放し」 支援団体代表者らが院内集会で報告、法規制強化を要請

  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
Go to homepage

記事カテゴリ

  • 教会 (
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
    )
  • 宣教
  • 教育
  • 国際 (
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
    )
  • 社会 (
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
    )
  • 文化 (
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
    )
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム (
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
    )

会社案内

  • 会社概要
  • 代表挨拶
  • 基本信条
  • 報道理念
  • 信仰告白
  • 編集部
  • お問い合わせ
  • サポーター募集
  • 広告案内
  • 採用情報
  • 利用規約
  • 特定商取引表記
  • English

SNS他

  • 公式ブログ
  • メールマガジン
  • Facebook
  • X(旧Twitter)
  • Instagram
  • YouTube
  • RSS
Copyright © 2002-2025 Christian Today Co., Ltd. All Rights Reserved.