Skip to main content
2025年12月31日16時07分更新
クリスチャントゥデイ
メールマガジン サポーターのご案内
メールマガジン サポーターのご案内
Facebook Twitter
  • トップ
  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
  • 記事一覧
  1. ホーム
  2. 論説・コラム
  3. コラム
愛による全面受容と心の癒やしへの道

愛による全面受容と心の癒やしへの道(48) 峯野龍弘牧師

2013年12月27日21時13分 コラムニスト : 峯野龍弘
  • ツイート
印刷
関連タグ:峯野龍弘
峯野龍弘+

第4章 心病む子供たちの心の傷付くプロセスと諸症状

さて、以上においてウルトラ良い子たちの抑圧の最大要因について詳細に亘り解説してきたが、ここではその具体的な心傷ついて行くプロセスとその諸症状について述べてみたい。

Ⅰ. 世俗の価値観に支配されている両親や同居の親族からの非受容と抑圧

先ず何と言っても、ウルトラ良い子たちが心傷つき病んで行く第一のプロセスは、悲しいかな、皮肉なことに誰よりも最も我が子を愛している両親、そして同居の親族たちから始まる。この場合、既に繰り返し学んできて御存じのように、両親や親族と言っても、それはすべての両親、親族を意味しない。特に世俗的価値観に強く支配されている、言わば“世俗的価値観信奉者”とも呼ぶべき両親や親族によってである。

彼らは自らがいつしか世俗の価値観に支配され、その奴隷になってしまっている自分自身に気付いていない。彼らはむしろ世俗の価値観に従って自らを自己評価し、それが他者よりも優っていると思える時、彼らはそれを自負し、ひそかに誇りにさえ思っている。

そのような両親や親族の深層心理には、常に世俗の価値観への「媚び」と「怯え」が支配している。それ故このような人々が子育てにあたる場合、常に世俗的評価を気にし、他の子供たちと我が子を比較し、より世俗的評価の高い道に従って子育てにあたる。

彼らにとって愛する我が子や孫が世俗的評価の低いものとなることは耐え難く、それは我が身の恥であり、我が子、我が孫の不幸であると考える。それ故その子供の感性・資質・性質、つまり本性(天性)がどうであれ、それを無視し、見過ごして闇雲に世俗的価値観に従って、子供を躾け、教育しようとする。

その結果、その子の固有の感性や資質、性質や本性が受容されず、その子の心が訴えている声なき叫びや本性から発する個性的要請は無視されて、いつしかその否定・抹殺の上にその子の人格形成がなされていく。それもいわゆる世で言う「良い子育て」、「躾」という美名のもとで成され、かくしてウルトラ良い子たちは早くもかかる両親たちにより抑圧されていく結果となるのである。

ちなみにこの連載のかなり始めのころに既に前述したので、今更繰り返し記すのはまさに蛇足となると思うが、あえてもう一度記せば、ウルトラ良い子の超鋭敏にして純粋な感性は、通常の平均的子供たちに優って抑圧を受け易い。しかも彼らは合わせて本来心優しく、他者貢献的な感性の持ち主であるため、両親たちの意思や願いに背く事は悪いことであると考えて、どこまでも自分の思いを表明しないで、あたかも自分が両親たちの思いに心から同意しているかに思われる対応をしてしまうため、遂には自分の本意に沿わない人間形成を加速させてしまい、その結果その心は充足も安息もなく、不満足と不安を抱え込み、徐々に抑圧が重なり、物事に新鮮な感動や喜びを感じ難くなり、何事にも無気力、無感動となり、更に徐々に対人間関係が子供ながらにも煩わしくなり、引きこもりがちになってしまう。

しかもこうした状況が長く続くようなら、更には精神的にも肉体的にも異常心理、異常行動を惹き起すようになってしまう。これらはいずれも明らかにかかる抑圧の結果、そこにもたらされる心傷つき病んでしまっていく子供たちの哀れな諸症状に他ならないのである。

そこで復習ながら、ウルトラ良い子たちが合わせ持っている八つの特質についてもう一度参考までに列挙しておこう。

1. 純粋志向性 夢見る人、理想主義者、メルヘン志向、空想家
2. 本質志向性 「なぜ」を問う、生まれながらの哲学者、思索家
3. 霊的志向性 霊的感性が強い、可視的でない世界への探究心が旺盛、永遠、死後の世界、霊の存在への関心、生まれながらの宗教家
4. 絶対価値志向性 相対的に他者と比較する価値観に馴染まない
5. 独創的志向性 閃きとのめり込み、科学者、文学者、芸術家
6. 非打算的献身志向性 損得勘定に馴染まない、他者奉仕的人間、使命感が強い
7. 他者受容志向性 温順な他者配慮、弱者保護の心に富む、隣人愛
8. 生命畏敬志向性 自然や動物愛護

(続く)

◇

峯野龍弘(みねの・たつひろ)

1939年横浜市に生れる。日本大学法学部、東京聖書学校卒業後、65年~68年日本基督教団桜ヶ丘教会で牧会、68年淀橋教会に就任、72年より同教会主任牧師をつとめて現在に至る。また、ウェスレアン・ホーリネス教団淀橋教会および同教会の各地ブランチ教会を司る主管牧師でもある。

この間、特定非営利活動法人ワールド・ビジョン・ジャパン総裁(現名誉会長)、東京大聖書展実務委員長、日本福音同盟(JEA)理事長等を歴任。現在、日本ケズィック・コンベンション中央委員長、日本プロテスタント宣教150周年実行委員長などの任にある。名誉神学博士(米国アズベリー神学校、韓国トーチ・トリニティー神学大学)。

主な著書に、自伝「愛ひとすじに」(いのちのことば社)、「聖なる生涯を慕い求めて―ケズィックとその精神―」(教文館)、「真のキリスト者への道」(いのちのことば社)など。

※ 本コラムの内容はコラムニストによる見解であり、本紙の見解を代表するものではありません。
関連タグ:峯野龍弘
  • ツイート

関連記事

  • 愛による全面受容と心の癒やしへの道(47) 峯野龍弘牧師

  • 愛による全面受容と心の癒やしへの道(46) 峯野龍弘牧師

  • 愛による全面受容と心の癒やしへの道(45) 峯野龍弘牧師

  • 愛による全面受容と心の癒やしへの道(44) 峯野龍弘牧師

  • 愛による全面受容と心の癒やしへの道(43) 峯野龍弘牧師

クリスチャントゥデイからのお願い

皆様のおかげで、クリスチャントゥデイは月間30~40万ページビュー(閲覧数)と、日本で最も多くの方に読まれるキリスト教オンラインメディアとして成長することができました。この日々の活動を支え、より充実した報道を実現するため、月額1000円からのサポーターを募集しています。お申し込みいただいた方には、もれなく全員に聖句をあしらったオリジナルエコバッグをプレゼントします。お支払いはクレジット決済で可能です。クレジットカード以外のお支払い方法、サポーターについての詳細はこちらをご覧ください。

サポーターになる・サポートする

人気記事ランキング

24時間 週間 月間
  • いのちのことば社元職員が不適切な会計処理、数千万円規模か 社長は引責辞任へ

  • 2025年のトップ10ニュース(国際編)

  • 2025年のトップ10ニュース(国内編)

  • 篠原元のミニコラム・聖書をもっと!深く!!(259)聖書と考える「年末SP・秘湯ロマン」

  • 東京女子大学、次期学長に東大副学長の太田邦史氏

  • 京大などのチームがキリスト教AIの開発開始 「プロテスタント教理問答ボット」を発表

  • ワールドミッションレポート(12月30日):ツバル 南洋の島国が、岩なるキリストに立つように祈ろう

  • ワールドミッションレポート(12月29日):コンゴ民主共和国 決して見捨てない―暴力の連鎖にあらがう福音の光

  • 一人の信者を作るためにたくさんの敵を作らない伝道 菅野直基

  • ワールドミッションレポート(12月31日):世界宣教達成のために祈ろう

  • いのちのことば社元職員が不適切な会計処理、数千万円規模か 社長は引責辞任へ

  • 2025年のトップ10ニュース(国際編)

  • 2025年のトップ10ニュース(国内編)

  • 【クリスマスメッセージ】この世に来られた救い主―イエス・キリスト 渡部信

  • Gゼロ時代の津波石碑(8)日本人が宗教アレルギーとなった経緯 山崎純二

  • 東京女子大学、次期学長に東大副学長の太田邦史氏

  • 篠原元のミニコラム・聖書をもっと!深く!!(259)聖書と考える「年末SP・秘湯ロマン」

  • イーロン・マスク氏、最も尊敬するのは「創造主」 宇宙を創造した神の存在を肯定

  • 京大などのチームがキリスト教AIの開発開始 「プロテスタント教理問答ボット」を発表

  • 上智大学キリシタン文庫が初の貴重資料展、キリシタン版や大友宗麟書状など30点を公開

  • 2025年に最も人気のあった聖句はイザヤ書41章10節 この6年で4回目

  • 元阪神マートンさんが来日ツアー「クリスマスの贈り物」 関西学院大でトークイベントも

  • 上智大学キリシタン文庫が初の貴重資料展、キリシタン版や大友宗麟書状など30点を公開

  • 【クリスマスメッセージ】この世に来られた救い主―イエス・キリスト 渡部信

  • いのちのことば社元職員が不適切な会計処理、数千万円規模か 社長は引責辞任へ

  • 英聖公会の聖職者ら約700人がカトリックに、この30年余りで 女性司祭導入後に急増

  • イーロン・マスク氏、最も尊敬するのは「創造主」 宇宙を創造した神の存在を肯定

  • 日本聖書協会が恒例のクリスマス礼拝、聖書普及事業150年を感謝しコンサートも

  • 【書評】鶴見太郎著『ユダヤ人の歴史―古代の興亡から離散、ホロコースト、シオニズムまで』

  • Gゼロ時代の津波石碑(8)日本人が宗教アレルギーとなった経緯 山崎純二

編集部のおすすめ

  • 給食で子どもたちに笑顔と教育の機会を 最貧国マラウイを支援する「せいぼじゃぱん」

  • 日本聖書協会が恒例のクリスマス礼拝、聖書普及事業150年を感謝しコンサートも

  • 「神の霊によって、主はこの国を造り替えられる」 日本リバイバル同盟が「祈りの祭典」

  • 15人の演者でマルコ福音書を再現、観客をイエスの物語に引き込む「マルコドラマ」

  • 全ての人に福音伝えるための「イエスのモデル」 WEA総会でリック・ウォレン氏が講演

  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
Go to homepage

記事カテゴリ

  • 教会 (
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
    )
  • 宣教
  • 教育
  • 国際 (
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
    )
  • 社会 (
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
    )
  • 文化 (
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
    )
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム (
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
    )

会社案内

  • 会社概要
  • 代表挨拶
  • 基本信条
  • 報道理念
  • 信仰告白
  • 編集部
  • お問い合わせ
  • サポーター募集
  • 広告案内
  • 採用情報
  • 利用規約
  • 特定商取引表記
  • English

SNS他

  • 公式ブログ
  • メールマガジン
  • Facebook
  • X(旧Twitter)
  • Instagram
  • YouTube
  • RSS
Copyright © 2002-2025 Christian Today Co., Ltd. All Rights Reserved.