Skip to main content
2025年6月15日20時35分更新
クリスチャントゥデイ
メールマガジン サポーターのご案内
メールマガジン サポーターのご案内
Facebook Twitter
  • トップ
  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
  • 記事一覧
  1. ホーム
  2. 論説・コラム
  3. コラム
愛による全面受容と心の癒やしへの道

愛による全面受容と心の癒やしへの道(43) 峯野龍弘牧師

2013年11月21日14時43分 コラムニスト : 峯野龍弘
  • ツイート
印刷
関連タグ:峯野龍弘
峯野龍弘+

第3章 ウルトラ良い子の抑圧の最大要因
Ⅳ. 両親からの抑圧と諸問題
1)父の役割と母の役割の欠如による抑圧の素地

①満3歳頃までの愛による十全な全面受容の欠如
②満3歳からの本質的善悪に対する識別力・分別の育成の欠如
③真善美、神愛聖、命霊祈、天永滅などの見えざる尊いものへの畏敬心の啓発の欠如
④夫婦愛を通じての人間愛の伝授の欠如
⑤尊厳ある父親像と敬虔なる母親像の欠如

さて、以上のような五つの側面からの両親の役割の欠如が、いつしか子供たちの心の内に、世俗的価値観やその他の様々な言動からやってくる抑圧を、より受け易くしてしまっているという、悪い素地作りについてよくよく学んできた。そこでどうか両親方よ、これらの諸点をしっかりと心に踏まえて、この過ちを決して犯さないように留意して欲しい。

しかし、極めて残念なことではあるが、今日の教養ある両親たちのほとんどが、これらの諸点を見過ごしにしたまま、大切な我が子に対する教育や躾に無我夢中になっている。誠に本末転倒である。

そこで今ここで、とりわけ生まれながらにして鋭敏な良き感性を持ち合わすウルトラ良い子の両親たちに、心からお願いしたい。どうかあなたのお子さんの特性とその心を大切にし、是非とも何よりも優先すべき幼少時代に施すべき前述したような両親の尊い役割を欠如することなく、存分子供を受容し、愛の内に養育し、抑圧の素地を造ってしまわないようにして欲しい。

そこで更に次の項目について学ぶことにしよう。これまた謙虚な教えられ易い心を持って、しっかりと心に留めていただきたい。

2)子供の自立心や自尊心を損なう両親の言動が惹き起す諸問題

次に子供の自立心や自尊心を損なう両親の言動が惹き起す諸問題について言及してみよう。その典型的な幾つかのケースについて紹介しよう。

①甘やかせ

世間には子供に優しい物分かりの良い親がいる。真に結構なことである。しかし、それも度が過ぎると、その優しさや物分かりの良さが仇となり、子供の自立の妨げとなり、その自立心をすっかり損なってしまうことになる。

余りにも親が配慮し過ぎ、行き届くため、子供はすっかり親に甘えてしまい、子供自らが幼少時代に大いに取り組み、労苦することによって身につけて行かなければならない重要な感性や資質を養い損ねてしまうのである。優しく物分かりが良いということが、子供自らが努力し、労苦し身につけて行かねばならないことまで親が肩代わりしてしまうとき、これを“甘やかせ”と呼ぶのである。

そしてこの“甘やかせ”こそ、子供の自立と自立心を奪う恐るべき親の大罪であって、やがては我が子が何一つ自分自身では物事の是々非々を正しく判断し、行動することのできない、優柔不断な人間としてしまうか、さもなければ我儘で自己中心的な独善的人間を育成してしまうことになる。

彼らは依存心が強く、よろず他者依存し易く、恥じず憶せず勇気をもって矢面に立てず、他人を恐れ、引きこもり易く、対人関係不全に陥り易い。かつ自らの意図せず、気に沿わない出来事や他者の言行に触れるとき、もはや自制することができず、恐怖したり、泣き叫んだり、時には狂気して暴力をふるったりすることさえある。

この状態を時に異常心理、異常行動と呼ぶこともある。ともあれこれらはすべて自立心、自立力を“甘やかせ”によって損なってしまった結果に他ならないのである。

②放任主義

また他方、この“甘やかせ”と本質的に同様な問題を惹き起すものが、“放任主義”である。両親が子供に対する子育ての責任を放棄若しくは回避して、無責任にも子供の自立心や自立力を養い育てるべく、健全にして適正な子育てをせず、子供を野放しにしておく場合、結果として子供は自らの好きかってな生き方、考え方を身につけてしまい、真の自立力、自立心を身につけ損ねてしまうのである。

その結果、“甘やかせ”と本質的にほぼ変わらない自己中心で、他者の感情や気持ちを充分察することのできない自制の効かない子供になってしまうのである。しかし、時としてはこの放任が幸いにも良い人々との出会いにより、また他者との辛いやり取りなどを通して、他者配慮やけじめ、努力や忍耐、義務や約束の履行の重要性などをいつしか身につけるようになったり、更にまた、彼らはそもそも放任されていることから、いやが上にも自由奔放に生きることによって、勇気や大胆な発想力を身につけたり、いわゆるガッツある生き方を習得する結果になることもある。

これはあくまでも例外的であって、大部分の子供たちは放任されることによって前者のような弊害を被ってしまうことになるので、よくよく両親たちは子供を放任しないようにしなければならない。(続く)

◇

峯野龍弘(みねの・たつひろ)

1939年横浜市に生れる。日本大学法学部、東京聖書学校卒業後、65年~68年日本基督教団桜ヶ丘教会で牧会、68年淀橋教会に就任、72年より同教会主任牧師をつとめて現在に至る。また、ウェスレアン・ホーリネス教団淀橋教会および同教会の各地ブランチ教会を司る主管牧師でもある。

この間、特定非営利活動法人ワールド・ビジョン・ジャパン総裁(現名誉会長)、東京大聖書展実務委員長、日本福音同盟(JEA)理事長等を歴任。現在、日本ケズィック・コンベンション中央委員長、日本プロテスタント宣教150周年実行委員長などの任にある。名誉神学博士(米国アズベリー神学校、韓国トーチ・トリニティー神学大学)。

主な著書に、自伝「愛ひとすじに」(いのちのことば社)、「聖なる生涯を慕い求めて―ケズィックとその精神―」(教文館)、「真のキリスト者への道」(いのちのことば社)など。

※ 本コラムの内容はコラムニストによる見解であり、本紙の見解を代表するものではありません。
関連タグ:峯野龍弘
  • ツイート

関連記事

  • 愛による全面受容と心の癒やしへの道(45) 峯野龍弘牧師

  • 愛による全面受容と心の癒やしへの道(44) 峯野龍弘牧師

  • 愛による全面受容と心の癒やしへの道(42) 峯野龍弘牧師

  • 愛による全面受容と心の癒やしへの道(41) 峯野龍弘牧師

  • 愛による全面受容と心の癒やしへの道(40) 峯野龍弘牧師

クリスチャントゥデイからのお願い

皆様のおかげで、クリスチャントゥデイは月間30~40万ページビュー(閲覧数)と、日本で最も多くの方に読まれるキリスト教オンラインメディアとして成長することができました。この日々の活動を支え、より充実した報道を実現するため、月額1000円からのサポーターを募集しています。お申し込みいただいた方には、もれなく全員に聖句をあしらったオリジナルエコバッグをプレゼントします。お支払いはクレジット決済で可能です。クレジットカード以外のお支払い方法、サポーターについての詳細はこちらをご覧ください。

サポーターになる・サポートする

人気記事ランキング

24時間 週間 月間
  • コヘレトの言葉(伝道者の書)を読む(5)時の賛歌 臼田宣弘

  • 米南部バプテスト連盟、同性婚、ポルノ、中絶薬の禁止を求める決議案を可決

  • 「みにくいアヒルの子」など数々の童話生み出したアンデルセン自伝 『わが生涯の物語』

  • 日本人に寄り添う福音宣教の扉(224)音楽が支える聖霊による祈り 広田信也

  • クリスチャンロックバンド「ニュースボーイズ」元ボーカルに性的暴行・薬物疑惑

  • ワールドミッションレポート(6月12日):ベルギーのために祈ろう

  • ワールドミッションレポート(6月14日):スイス 信仰で買ったトラクター、ローレン・カニングハムとYWAMに託された農場の奇跡

  • ワールドミッションレポート(6月15日):ベラルーシのために祈ろう

  • 花嫁(27)絶えず喜んでいなさい 星野ひかり

  • 戦時下でも福音は止まらない ウクライナの伝道者が欧州伝道会議で講演

  • 「ハーベスト・ジャパン2025」開催決定! “世界的な癒やしの器” ギエルモ・マルドナード牧師が来日

  • 【ペンテコステメッセージ】約束の成就と聖霊の力―ペンテコステの恵みにあずかる 田頭真一

  • クリスチャンロックバンド「ニュースボーイズ」元ボーカルに性的暴行・薬物疑惑

  • 『天国は、ほんとうにある』のコルトン君、臨死体験から22年後の今

  • 1990年代生まれのプログラマー、カトリック教会の聖人に

  • 「みにくいアヒルの子」など数々の童話生み出したアンデルセン自伝 『わが生涯の物語』

  • 大統領選の結果受け韓国の主要キリスト教団体が相次いで声明、和解と相互尊重を訴え

  • ウォルター・ブルッゲマン氏死去、92歳 現代米国を代表する旧約聖書学者

  • 戦時下でも福音は止まらない ウクライナの伝道者が欧州伝道会議で講演

  • 米南部バプテスト連盟、同性婚、ポルノ、中絶薬の禁止を求める決議案を可決

  • 「ハーベスト・ジャパン2025」開催決定! “世界的な癒やしの器” ギエルモ・マルドナード牧師が来日

  • 『天国は、ほんとうにある』のコルトン君、臨死体験から22年後の今

  • 1990年代生まれのプログラマー、カトリック教会の聖人に

  • クリスチャンロックバンド「ニュースボーイズ」元ボーカルに性的暴行・薬物疑惑

  • 大統領選の結果受け韓国の主要キリスト教団体が相次いで声明、和解と相互尊重を訴え

  • 【ペンテコステメッセージ】約束の成就と聖霊の力―ペンテコステの恵みにあずかる 田頭真一

  • フランクリン・グラハム氏、ゼレンスキー大統領と面会 和平求め祈り

  • 淀橋教会、峯野龍弘主管牧師が引退し元老牧師に 新主管牧師は金聖燮副牧師

  • 「みにくいアヒルの子」など数々の童話生み出したアンデルセン自伝 『わが生涯の物語』

  • 米南部バプテスト連盟、同性婚、ポルノ、中絶薬の禁止を求める決議案を可決

編集部のおすすめ

  • 四国の全教会の活性化と福音宣教の前進のために 「愛と希望の祭典・四国」プレ大会開催

  • イースターは「揺るぎない希望」 第62回首都圏イースターのつどい

  • 2026年に東京のスタジアムで伝道集会開催へ 「過去に見たことのないリバイバルを」

  • 「山田火砂子監督、さようなら」 教会でお別れの会、親交あった俳優らが思い出語る

  • 日本は性的人身取引が「野放し」 支援団体代表者らが院内集会で報告、法規制強化を要請

  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
Go to homepage

記事カテゴリ

  • 教会 (
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
    )
  • 宣教
  • 教育
  • 国際 (
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
    )
  • 社会 (
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
    )
  • 文化 (
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
    )
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム (
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
    )

会社案内

  • 会社概要
  • 代表挨拶
  • 基本信条
  • 報道理念
  • 信仰告白
  • 編集部
  • お問い合わせ
  • サポーター募集
  • 広告案内
  • 採用情報
  • 利用規約
  • 特定商取引表記
  • English

SNS他

  • 公式ブログ
  • メールマガジン
  • Facebook
  • X(旧Twitter)
  • Instagram
  • YouTube
  • RSS
Copyright © 2002-2025 Christian Today Co., Ltd. All Rights Reserved.