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愛の原子爆弾 佐々木満男弁護士

2013年10月8日16時00分 コラムニスト : 佐々木満男
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佐々木満男・国際弁護士+

― イエスは言われた、「敵を愛し、あなたがたを憎む者に親切にしなさい」(ルカの福音書6章27節)

1938年以来、孫良源(ソン・ヤンウォン)牧師は、韓国全羅南道のハンセン病園、「愛養園」を経営していました。日本の植民地時代であった当時、韓国では神社参拝が強制されていました。

「偶像礼拝をする国家は必ず滅びる!」と信じていた孫牧師は、神社参拝を断固拒否して投獄され拷問にかけられました。5年にわたる零下10度の独房生活の末、1945年日本敗戦により出獄した孫牧師は、栄養失調で骨と皮ばかりになっていました。

その後、1948年に朝鮮動乱勃発前に韓国全土に浸透していた共産ゲリラが、一斉にテロ活動を開始しました。無神論者の学生テロ活動家にキリストを伝えた孫牧師の長男、孫東印(25歳)は、「信仰を捨てれば赦してやる!」と言われて、銃口の前に立たされました。

それを見た、弟の東信(19歳)は、「兄は長男です。兄の代わりに弟の私を殺してください!」と願い出ました。しかし、「何を言うか!」と弟をたしなめた兄は「天の父よ、私の魂をお受けください。どうかこの罪を彼らに負わせないでください!」と言って、信仰を捨てることを拒んで、銃弾に撃たれて死んでいきました。信仰を捨てることを拒否した弟も、「自分もイエスさまのように死にたい!」と言って、両手を広げて、銃弾の犠牲になりました。

最愛の息子二人を殺された孫良源牧師は、深い悲痛と大きな苦悩のうちに主イエスに祈りました。自分の息子たちの神と人を愛する勇敢な死にざまに、大きな慰めと勇気をもらいました。祈りの中でイエスの十字架の苦しみが示され、息子たちを殺した犯人を赦すことができました。そればかりか、その犯人を自分の養子にして訓育しようという思いが与えられました。

葬儀の席で、孫牧師は次のように語りました。「私のような罪人の血統でありながら、殉教するような息子たちをいただいて、神さまに感謝します」。「多数の信徒がいる中で、神は私を特別に愛してくださって、このような試練をくださったことを感謝します」。「息子一人の殉教でも恵みなのに、二人も殉教するとはなんという大きな恵みでしょうか」。「わが愛する息子たちを殺した青年を悔い改めさせ、わが息子にしようとする心をくださった神さまに感謝します」。葬儀を終えた孫牧師は、当然死刑に処せられるべき犯人の赦免を願い出て、これが奇跡的にかなえられ、自分の養子として迎えました。

その後の朝鮮動乱で韓国になだれ込んできた北朝鮮人民軍は、牧師やクリスチャンを捕えて、拷問にかけて、棄教を迫りました。周囲の人たちは、しきりに孫牧師に逃げるようにすすめました。「ハンセン病の患者さんたちを置き去りにして、どうして自分だけ逃げることができようか!」と言って、孫牧師は最後まで園にとどまりました。北鮮軍に捕えられた孫牧師は、激しい拷問にかけられた末、銃殺刑に処せられました。孫牧師48歳の時でした。

孫牧師の生きざまは、「愛の原子爆弾」というタイトルで、本になり、映画化されました。韓国のキリスト教の土台として、孫牧師のような愛の犠牲者が大勢存在していたことを知って、心から感動しました。

今、世界が必要としているのは、「死の原子爆弾」ではなく、「愛の原子爆弾」です。「死の原子力発電」ではなく、「愛の原子力発電」です。

本物の「愛の原子爆弾」は誰なのでしょうか? 人間の罪を赦すために、十字架に掛かって下さった、イエス・キリストです。本物の「愛の原子力発電」は誰なのでしょうか? 人間に永遠のいのちを与えるために、復活してくださった、イエス・キリストです。

イエスの愛の犠牲により、罪の赦しと、永遠のいのちを受けた私たちも、それぞれが、「愛の小型原子爆弾」と「愛の小型原子力発電」になるべきではないのでしょうか?

◇

佐々木満男(ささき・みつお)

国際弁護士。東京大学法学部卒、モナシュ大学法科大学院卒、法学修士(LL.M)。インターナショナルVIPクラブ(東京大学)顧問、ラブ・クリエーション(創造科学普及運動)会長。

■外部リンク:【ブログ】アブラハムささきの「ドントウォリー!」

※ 本コラムの内容はコラムニストによる見解であり、本紙の見解を代表するものではありません。
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