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愛による全面受容と心の癒やしへの道

愛による全面受容と心の癒やしへの道(35) 峯野龍弘牧師

2013年9月19日12時45分 コラムニスト : 峯野龍弘
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第3章 ウルトラ良い子の抑圧の最大要因
Ⅳ. 両親からの抑圧と諸問題
1)父の役割と母の役割の欠如による抑圧の素地
②満3歳からの本質的善悪に対する識別力・分別の育成の欠如

そこでこの場合極めて重要なことは、かく物事の「是々非々」を識別・分別する良き資質や感性を養い育てるということは、いわゆる「何から何まで事細かに教え示したり、口やかましくしつけたりすることによって養い育てることだ」と勘違いしないことです。

識別力や分別眼は、その物事の本質をよく理解していることから生まれて来る善悪に対する瞬時の判別力であり、それは単に物事の表面上の外面的様式の違い性を識別することとは本質的に異なっています。それは物事それ自体の識別ではなく、その物事の背後や奥にある意味や価値を正しく理解した上で、その是々非々を判断していく直観的資質や感性を養い育てることなのです。

それ故両親は、小さな子供たちに優しく分かり易い言葉で、且つ楽しく、その一つ一つの事物の意味と意義、そしてそのものが果たしている、且つ担っている尊い役割や働きなどを、ゆっくり時間を懸けて丁寧に話してあげなければなりません。こうしたことの積み重ねが、その子供の心の内に物事の背後にある本質や価値、つまり物事の善悪や是々非々を、自ら正しく見抜く良き資質や感性を育成し、遂に正しい識別力や分別ある人間と成らせるのです。

このようにして育てられた子供は、やがて大人になって社会に出た時に、常に物事の本質を見抜き、善悪を本質的に識別しながら、物事を的確に処理していくことの出来る、いわゆる「メリハリのある人間」となります。

ところが、今日多くの両親たちが、世俗的価値観の支配する現代社会の只中にあって、子供に勉強させることで明け暮れし、社会全般もただ知識や技術、知的情報や物事の速効的処理能力の卓越した者を優遇する風潮の中で、両親たちは社会に媚びるかのごとく、英才教育的志向の子育てにのめり込んでしまっています。

何とまだ子供が生まれてきていない母親の胎内に居る頃から、英才教育への胎教が始まり、生れてくるなり今度は待ち構えていたかの如く、英才教育プログラムに従っての育児教育が始まるのです。そして三才位までには、もうかなりの知的学習が進み、両親や他者から質問情報を投げかけられると、見事な解答が戻ってくるのです。その都度、質問者からの拍手喝采を浴びて成長していくのです。

しかし、極めて残念なことに、両親は忙しく、ゆっくりと子供と共に時を過ごし、優しく楽しく且つ分かり易く、その知識や情報の背後にある深い意味や、その尊い意義や役割、働きや価値などについて教え、分かち合うゆとりがないのです。その結果、やがて小学校、中学校、更には高等学校、大学に進む過程で、知的能力は高く、知的情報処理ゲームにおいては卓越した点がありながら、日常生活においては自己管理が適正に出来ず、対人関係や社会的適応面においてはまろやかな対応が出来ず、やがて遂には心病み、引きこもりや発作的切れ症状、そして精神的うつ症状、摂食障害、自虐(自傷)的若しくは他虐(暴力)的行為などの異常心理、異常行動を引き起こすようになるのです。

のみならず、この頃ともなると急速に知的能力も減退し、学習意欲も生活行動意欲もすっかり喪失してしまうのです。そして憐れなことに、彼らは生きる喜びも人生の意義も目的も皆目見失い、生を厭い、死を欲するようになり、すべてが呪わしく見えてくるのです。ですから、物事の是々非々が分からなくなり、一切のものが無意味、無価値に思え、遂には自己破壊が進み、それが他者破壊となり、非行や犯罪の泥沼に落ち込んでいくことすら起こるのです。

果たして、これらの原因はどこにあったのでしょうか。何とそれは3歳までの間の両親からの愛の全面受容の欠如と、3歳頃からの本質的善悪の識別力や分別の資質の育成、そして是々非々のメリハリある感性の育成に、両親が前述したような子育を怠ったばっかりに、すっかり失敗してしまっていたからです。(続く)

◇

峯野龍弘(みねの・たつひろ)

1939年横浜市に生れる。日本大学法学部、東京聖書学校卒業後、65年~68年日本基督教団桜ヶ丘教会で牧会、68年淀橋教会に就任、72年より同教会主任牧師をつとめて現在に至る。また、ウェスレアン・ホーリネス教団淀橋教会および同教会の各地ブランチ教会を司る主管牧師でもある。

この間、特定非営利活動法人ワールド・ビジョン・ジャパン総裁(現名誉会長)、東京大聖書展実務委員長、日本福音同盟(JEA)理事長等を歴任。現在、日本ケズィック・コンベンション中央委員長、日本プロテスタント宣教150周年実行委員長などの任にある。名誉神学博士(米国アズベリー神学校、韓国トーチ・トリニティー神学大学)。

主な著書に、自伝「愛ひとすじに」(いのちのことば社)、「聖なる生涯を慕い求めて―ケズィックとその精神―」(教文館)、「真のキリスト者への道」(いのちのことば社)など。

※ 本コラムの内容はコラムニストによる見解であり、本紙の見解を代表するものではありません。
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