Skip to main content
2025年6月15日20時35分更新
クリスチャントゥデイ
メールマガジン サポーターのご案内
メールマガジン サポーターのご案内
Facebook Twitter
  • トップ
  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
  • 記事一覧
  1. ホーム
  2. 論説・コラム
  3. コラム
愛による全面受容と心の癒やしへの道

愛による全面受容と心の癒やしへの道(35) 峯野龍弘牧師

2013年9月19日12時45分 コラムニスト : 峯野龍弘
  • ツイート
印刷
関連タグ:峯野龍弘
峯野龍弘+

第3章 ウルトラ良い子の抑圧の最大要因
Ⅳ. 両親からの抑圧と諸問題
1)父の役割と母の役割の欠如による抑圧の素地
②満3歳からの本質的善悪に対する識別力・分別の育成の欠如

そこでこの場合極めて重要なことは、かく物事の「是々非々」を識別・分別する良き資質や感性を養い育てるということは、いわゆる「何から何まで事細かに教え示したり、口やかましくしつけたりすることによって養い育てることだ」と勘違いしないことです。

識別力や分別眼は、その物事の本質をよく理解していることから生まれて来る善悪に対する瞬時の判別力であり、それは単に物事の表面上の外面的様式の違い性を識別することとは本質的に異なっています。それは物事それ自体の識別ではなく、その物事の背後や奥にある意味や価値を正しく理解した上で、その是々非々を判断していく直観的資質や感性を養い育てることなのです。

それ故両親は、小さな子供たちに優しく分かり易い言葉で、且つ楽しく、その一つ一つの事物の意味と意義、そしてそのものが果たしている、且つ担っている尊い役割や働きなどを、ゆっくり時間を懸けて丁寧に話してあげなければなりません。こうしたことの積み重ねが、その子供の心の内に物事の背後にある本質や価値、つまり物事の善悪や是々非々を、自ら正しく見抜く良き資質や感性を育成し、遂に正しい識別力や分別ある人間と成らせるのです。

このようにして育てられた子供は、やがて大人になって社会に出た時に、常に物事の本質を見抜き、善悪を本質的に識別しながら、物事を的確に処理していくことの出来る、いわゆる「メリハリのある人間」となります。

ところが、今日多くの両親たちが、世俗的価値観の支配する現代社会の只中にあって、子供に勉強させることで明け暮れし、社会全般もただ知識や技術、知的情報や物事の速効的処理能力の卓越した者を優遇する風潮の中で、両親たちは社会に媚びるかのごとく、英才教育的志向の子育てにのめり込んでしまっています。

何とまだ子供が生まれてきていない母親の胎内に居る頃から、英才教育への胎教が始まり、生れてくるなり今度は待ち構えていたかの如く、英才教育プログラムに従っての育児教育が始まるのです。そして三才位までには、もうかなりの知的学習が進み、両親や他者から質問情報を投げかけられると、見事な解答が戻ってくるのです。その都度、質問者からの拍手喝采を浴びて成長していくのです。

しかし、極めて残念なことに、両親は忙しく、ゆっくりと子供と共に時を過ごし、優しく楽しく且つ分かり易く、その知識や情報の背後にある深い意味や、その尊い意義や役割、働きや価値などについて教え、分かち合うゆとりがないのです。その結果、やがて小学校、中学校、更には高等学校、大学に進む過程で、知的能力は高く、知的情報処理ゲームにおいては卓越した点がありながら、日常生活においては自己管理が適正に出来ず、対人関係や社会的適応面においてはまろやかな対応が出来ず、やがて遂には心病み、引きこもりや発作的切れ症状、そして精神的うつ症状、摂食障害、自虐(自傷)的若しくは他虐(暴力)的行為などの異常心理、異常行動を引き起こすようになるのです。

のみならず、この頃ともなると急速に知的能力も減退し、学習意欲も生活行動意欲もすっかり喪失してしまうのです。そして憐れなことに、彼らは生きる喜びも人生の意義も目的も皆目見失い、生を厭い、死を欲するようになり、すべてが呪わしく見えてくるのです。ですから、物事の是々非々が分からなくなり、一切のものが無意味、無価値に思え、遂には自己破壊が進み、それが他者破壊となり、非行や犯罪の泥沼に落ち込んでいくことすら起こるのです。

果たして、これらの原因はどこにあったのでしょうか。何とそれは3歳までの間の両親からの愛の全面受容の欠如と、3歳頃からの本質的善悪の識別力や分別の資質の育成、そして是々非々のメリハリある感性の育成に、両親が前述したような子育を怠ったばっかりに、すっかり失敗してしまっていたからです。(続く)

◇

峯野龍弘(みねの・たつひろ)

1939年横浜市に生れる。日本大学法学部、東京聖書学校卒業後、65年~68年日本基督教団桜ヶ丘教会で牧会、68年淀橋教会に就任、72年より同教会主任牧師をつとめて現在に至る。また、ウェスレアン・ホーリネス教団淀橋教会および同教会の各地ブランチ教会を司る主管牧師でもある。

この間、特定非営利活動法人ワールド・ビジョン・ジャパン総裁(現名誉会長)、東京大聖書展実務委員長、日本福音同盟(JEA)理事長等を歴任。現在、日本ケズィック・コンベンション中央委員長、日本プロテスタント宣教150周年実行委員長などの任にある。名誉神学博士(米国アズベリー神学校、韓国トーチ・トリニティー神学大学)。

主な著書に、自伝「愛ひとすじに」(いのちのことば社)、「聖なる生涯を慕い求めて―ケズィックとその精神―」(教文館)、「真のキリスト者への道」(いのちのことば社)など。

※ 本コラムの内容はコラムニストによる見解であり、本紙の見解を代表するものではありません。
関連タグ:峯野龍弘
  • ツイート

関連記事

  • 愛による全面受容と心の癒やしへの道(37) 峯野龍弘牧師

  • 愛による全面受容と心の癒やしへの道(36) 峯野龍弘牧師

  • 愛による全面受容と心の癒やしへの道(34) 峯野龍弘牧師

  • 愛による全面受容と心の癒やしへの道(33) 峯野龍弘牧師

  • 愛による全面受容と心の癒やしへの道(32) 峯野龍弘牧師

クリスチャントゥデイからのお願い

皆様のおかげで、クリスチャントゥデイは月間30~40万ページビュー(閲覧数)と、日本で最も多くの方に読まれるキリスト教オンラインメディアとして成長することができました。この日々の活動を支え、より充実した報道を実現するため、月額1000円からのサポーターを募集しています。お申し込みいただいた方には、もれなく全員に聖句をあしらったオリジナルエコバッグをプレゼントします。お支払いはクレジット決済で可能です。クレジットカード以外のお支払い方法、サポーターについての詳細はこちらをご覧ください。

サポーターになる・サポートする

人気記事ランキング

24時間 週間 月間
  • コヘレトの言葉(伝道者の書)を読む(5)時の賛歌 臼田宣弘

  • 米南部バプテスト連盟、同性婚、ポルノ、中絶薬の禁止を求める決議案を可決

  • 「みにくいアヒルの子」など数々の童話生み出したアンデルセン自伝 『わが生涯の物語』

  • 日本人に寄り添う福音宣教の扉(224)音楽が支える聖霊による祈り 広田信也

  • ワールドミッションレポート(6月14日):スイス 信仰で買ったトラクター、ローレン・カニングハムとYWAMに託された農場の奇跡

  • ワールドミッションレポート(6月15日):ベラルーシのために祈ろう

  • クリスチャンロックバンド「ニュースボーイズ」元ボーカルに性的暴行・薬物疑惑

  • ワールドミッションレポート(6月12日):ベルギーのために祈ろう

  • 花嫁(27)絶えず喜んでいなさい 星野ひかり

  • 戦時下でも福音は止まらない ウクライナの伝道者が欧州伝道会議で講演

  • 「ハーベスト・ジャパン2025」開催決定! “世界的な癒やしの器” ギエルモ・マルドナード牧師が来日

  • 【ペンテコステメッセージ】約束の成就と聖霊の力―ペンテコステの恵みにあずかる 田頭真一

  • クリスチャンロックバンド「ニュースボーイズ」元ボーカルに性的暴行・薬物疑惑

  • 『天国は、ほんとうにある』のコルトン君、臨死体験から22年後の今

  • 1990年代生まれのプログラマー、カトリック教会の聖人に

  • 「みにくいアヒルの子」など数々の童話生み出したアンデルセン自伝 『わが生涯の物語』

  • 大統領選の結果受け韓国の主要キリスト教団体が相次いで声明、和解と相互尊重を訴え

  • ウォルター・ブルッゲマン氏死去、92歳 現代米国を代表する旧約聖書学者

  • 戦時下でも福音は止まらない ウクライナの伝道者が欧州伝道会議で講演

  • 米南部バプテスト連盟、同性婚、ポルノ、中絶薬の禁止を求める決議案を可決

  • 「ハーベスト・ジャパン2025」開催決定! “世界的な癒やしの器” ギエルモ・マルドナード牧師が来日

  • 『天国は、ほんとうにある』のコルトン君、臨死体験から22年後の今

  • 1990年代生まれのプログラマー、カトリック教会の聖人に

  • 【ペンテコステメッセージ】約束の成就と聖霊の力―ペンテコステの恵みにあずかる 田頭真一

  • クリスチャンロックバンド「ニュースボーイズ」元ボーカルに性的暴行・薬物疑惑

  • 大統領選の結果受け韓国の主要キリスト教団体が相次いで声明、和解と相互尊重を訴え

  • フランクリン・グラハム氏、ゼレンスキー大統領と面会 和平求め祈り

  • 淀橋教会、峯野龍弘主管牧師が引退し元老牧師に 新主管牧師は金聖燮副牧師

  • 「みにくいアヒルの子」など数々の童話生み出したアンデルセン自伝 『わが生涯の物語』

  • 米南部バプテスト連盟、同性婚、ポルノ、中絶薬の禁止を求める決議案を可決

編集部のおすすめ

  • 四国の全教会の活性化と福音宣教の前進のために 「愛と希望の祭典・四国」プレ大会開催

  • イースターは「揺るぎない希望」 第62回首都圏イースターのつどい

  • 2026年に東京のスタジアムで伝道集会開催へ 「過去に見たことのないリバイバルを」

  • 「山田火砂子監督、さようなら」 教会でお別れの会、親交あった俳優らが思い出語る

  • 日本は性的人身取引が「野放し」 支援団体代表者らが院内集会で報告、法規制強化を要請

  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
Go to homepage

記事カテゴリ

  • 教会 (
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
    )
  • 宣教
  • 教育
  • 国際 (
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
    )
  • 社会 (
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
    )
  • 文化 (
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
    )
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム (
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
    )

会社案内

  • 会社概要
  • 代表挨拶
  • 基本信条
  • 報道理念
  • 信仰告白
  • 編集部
  • お問い合わせ
  • サポーター募集
  • 広告案内
  • 採用情報
  • 利用規約
  • 特定商取引表記
  • English

SNS他

  • 公式ブログ
  • メールマガジン
  • Facebook
  • X(旧Twitter)
  • Instagram
  • YouTube
  • RSS
Copyright © 2002-2025 Christian Today Co., Ltd. All Rights Reserved.