何年か前、会社でとても困難な一日を迎えていたことがありました。すべてにおいて事態が悪化し、想像し得る最悪の事態へと向かっていたのです。
トーマス・ネルソンの中でも大物の作家のひとりが、トーマス・ネルソンを去ると脅しをかけてきたのです。彼の代わりになる人物は、これまで数多くの作家にインタビューをしてきましたが、どう考えても見当たりませんでした。
そして私にとってはささいな方針の転換であると思えたことが、トーマス・ネルソンの一部の顧客たちを騒然とさせることにつながってしまいました。この問題はいつになったら解決してくれるものかと思っていました。
ちょうどその時、トーマス・ネルソンの現CEOであるマーク・ショーエンウォルドが営業部主任として私にマックス・ルカード氏の本「毎日が素晴らしい日」からすばらしい言葉を教えてくれました。
経営コンサルタントのロバート・アップデグラフ氏の言葉を引用して、その本には、「職務上の困難に直面したときには、困難を歓迎するべきである。なぜなら困難の半分はあなたの益となるからである。もしその代価があなたにくるのでなければ、あなたが扱っている扱いにくい人々、日々働いている中で直面する諸問題に対して、あなたが得るはずだった給与の半分が誰かに支払われることになるであろう」と書かれていました。
ですからさらに問題がないか探し始めてみてください。そして喜んで困難に立ち向かい、正しい判断で臨んでください。困難を苛立たせるものと捉えるのではなく、機会が与えられたと見なすことで、驚くべき高水準へと飛躍することにつながるのです。困難を恐れない人たちでないとできない大きな仕事がたくさんあるのですから。
マークは私にこの言葉をちょうどよいタイミングで電子メールで送ってくれました。
そのとき、私の思考の中に「もし私が自分にふさわしい仕事に就いていたなら、こんな困難には直面しなかっただろう」という罪的な論理がまかり通っていたことに気づくようになりました。
私がこれまで歩んできた道を振り返りますと、成長や昇進の影にはつねに問題を解決することが伴っていました。
大きな問題が生じることは、大きな機会にもつながります。
問題のない仕事をしようとされているのであれば、ただちに他の仕事をするように方向転換しようとするべきです。
問題に直面することなしには、機会に恵まれません。そして機会を得ることがなければ、成長することができず、さらなる責任ある立場、収益を得る立場に立つことができません。
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トーマス・ネルソン 会長(前CEO) マイケル・ハイアット氏
トーマス・ネルソンは世界最大のキリスト教書籍出版会社である。米国内では書籍出版貿易で第7位となっている。同氏のブログ(http://michaelhyatt.com)では、指導者として必要な福音的思考法やウェブサイトによる効果的なビジネス法、出版業界に関するトレンドなどを紹介している。
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