【CJC=東京】ドイツで、クリスティアン・ウルフ前大統領の汚職容疑に伴う辞任を受けた大統領選挙が3月18日、連邦議会(下院)議員と州代表で構成する連邦大会議で行われ、主要各党が推す旧東独出身の福音ルーテル教会牧師ヨアヒム・ガウク氏(72)が圧倒的多数で選出された。任期は5年。旧東独出身の候補者がドイツの大統領になるのは初めて。
ガウク氏は東西ドイツ統一後に東独の秘密警察「シュタージ」が残した文書の管理庁の初代代表を務めた。文書を一般市民が閲覧できるように努力、10年間にわたって秘密文書のアーカイブを監督した。
2010年6月の連邦会議では、野党の社会民主党と緑の党の候補となったが、連立与党のキリスト教民主・社会同盟と自由民主党が推すウルフ氏に敗れた。
国民の信望も厚く、公共放送ARDの世論調査では59パーセントがガウク氏の選出を支持した。ウルフ氏の疑惑で傷ついた大統領職への信頼回復が最初の課題となる。
自身も旧東独出身のアンゲラ・メルケル首相は、ベルリンの壁崩壊から23年近くを経てドイツが変貌を遂げたことを示す出来事だとして、ガウク氏の勝利を歓迎した。
率直な物言いでも知られるガウク氏は、苦労して手に入れた自由には重い責任が伴うということを、大統領になってもドイツ国民に訴えて行きたいと語っていた。聴衆を鼓舞する演説の名手ともされている。
ドイツの大統領は連邦議会議員と各州代表で構成する連邦会議による間接選挙で選ばれる。
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