世界教会協議会(WCC)およびWCC加盟各教会は、パレスチナ、イスラエル間の公正な平和構築の道を数十年間模索してきた。WCCは現在国連と同様に、平和と公正に基づいた決議が、国連安全保障理事会および国連総会におけるパレスチナの国家としての国連加盟の手続きにおいてなされるかどうかを注意深く監視している。
WCCはパレスチナの国家としての国連加盟について、これまでの国連安保理および総会で決議案が通過してきた事例と同様に、当該国同士の間の交渉によって解決される方法を支持している。
紛争の最中にあるパレスチナとイスラエルの和平問題は、世界他地域にもその摩擦の影響が継続的に出ており、二国間による解決案がなされることが、真の平和構築のために求められている。WCCは、国連が同組織の役割を全うし、イスラエルとパレスチナおよび近隣諸国に公正に基づいた平和を築き上げるための機会を逃さずに推進していくことを期待している。
27日、イスラエル政府は占領地の東エルサレムにユダヤ人入植者の住宅1,100戸を新たに建設する計画を承認した。パレスチナに対しイスラエルが強硬姿勢で行った今回の決断に対し、WCCは国連が責任ある行動を起こしていくことで両国間の摩擦を緩和していくべきだと述べている。
WCCは28日、声明文で「国連は争いが生じたときに国際共同体の声を届ける役割があり、二国間の公正な平和のための役割を全うする必要があります」と述べている。
また、国連による国家としてのパレスチナ加盟の代替案として二国間の交渉を掲げるべきではないとし、二国間の交渉において、異なるイニシアチブを相互に検討しながら、地域の安定を構築していくことが求められていると指摘した。
またWCCは声明文で「アラブ諸国の人々は法律に基づいた民主主義の国家を築き上げることで、彼らの自由と尊厳を守ろうとしています。今こそ国連がパレスチナ民主主義国家設立の過程において積極的に関与するときです。エルサレム諸教会代表者らとともに、私たちはパレスチナとイスラエル間の和平のための外交的努力が高められ、集中した祈りを捧げる必要があると感じています。そのために今がもっともふさわしい時と言えるでしょう」と述べた。
クリスチャントゥデイからのお願い
皆様のおかげで、クリスチャントゥデイは月間30~40万ページビュー(閲覧数)と、日本で最も多くの方に読まれるキリスト教オンラインメディアとして成長することができました。この日々の活動を支え、より充実した報道を実現するため、月額1000円からのサポーターを募集しています。お申し込みいただいた方には、もれなく全員に聖句をあしらったオリジナルエコバッグをプレゼントします。お支払いはクレジット決済で可能です。クレジットカード以外のお支払い方法、サポーターについての詳細はこちらをご覧ください。
人気記事ランキング
-
2025年に最も人気のあった聖句はイザヤ書41章10節 この6年で4回目
-
英聖公会の聖職者ら約700人がカトリックに、この30年余りで 女性司祭導入後に急増
-
元阪神マートンさんが来日ツアー「クリスマスの贈り物」 関西学院大でトークイベントも
-
日本人に寄り添う福音宣教の扉(237)聖霊による傾聴活動は日本社会を覚醒する(後編) 広田信也
-
ワールドミッションレポート(12月14日):ガザ 憎しみの英才教育―ハマス創設者の娘が語る真実(1)
-
ワールドミッションレポート(12月15日):ガザ 憎しみの英才教育―ハマス創設者の娘が語る真実(2)
-
綱渡りのような人生 菅野直基
-
聖なる励まし 穂森幸一
-
映画「ボンヘッファー ヒトラーを暗殺しようとした牧師」 「信仰と抵抗」の生涯描く
-
サンタ・クロースと呼ばれた人―聖ニコラスの生涯(34)教会も、町も生まれ変わる
-
元阪神マートンさんが来日ツアー「クリスマスの贈り物」 関西学院大でトークイベントも
-
映画「ボンヘッファー ヒトラーを暗殺しようとした牧師」 「信仰と抵抗」の生涯描く
-
2025年に最も人気のあった聖句はイザヤ書41章10節 この6年で4回目
-
「神の霊によって、主はこの国を造り替えられる」 日本リバイバル同盟が「祈りの祭典」
-
日本聖書協会が恒例のクリスマス礼拝、聖書普及事業150年を感謝しコンサートも
-
英国で「路傍伝道者憲章」 相次ぐ街頭説教中の逮捕受け
-
京都ノートルダム女子大学、次期学長に酒井久美子氏 学生募集停止の来年4月から
-
【書評】鶴見太郎著『ユダヤ人の歴史―古代の興亡から離散、ホロコースト、シオニズムまで』
-
ニカイア公会議1700周年を記念、開催の地で一致求め祈る 教皇や全地総主教らが参加
-
東洋英和女学院大学、次期学長に藁谷友紀氏
















