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ワールドユースデーに参加して

2011年9月14日10時46分
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8月16日から21日までスペイン首都マドリードで開催されたワールド・ユース・デー(WYD)において、日本とハイチの若者がともに十字架の道行の最後の14留を十字架を担ぎながら歩んだ。WYDに日本のカトリック青年信徒とともに同行した日本カトリック教会聖職者のカトリック鹿児島司教区本部司教郡山健次郎氏および、東京教区高輪カトリック教会聖心侍女修道会シスターの米本 昭代氏は、今回のWYDに実際に参加した感想と今後の青年信徒への期待を以下にように述べた。

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カトリック鹿児島司教区本部 司教 郡山健次郎氏

 100キロ巡礼直前のビーゴという町で日曜日のミサを地元の大司教と捧げることが出来ました。ミサ後、鹿児島からの参加者を紹介しました。そのとき次のように話されました。-「今後も私たちと交わりを持ってください。そして、皆さんの信仰を私たちに証してください。このビーゴの町で若者を見かけたら、16日にマドリッドで会おう、と声をかけてください。」-

 大司教の言葉の真意を測りかねていましたが、通訳の司祭の説明で、こんなに遠いところまできてくれた日本の若者の巡礼団に驚いたのと、その信仰に感心したということでした。

 なるほど、超満員の聖堂に若者の姿はなく、中高齢者ばかりが目立ちました。若者の教会離れがいかに深刻か、大司教も心を痛めておられるのがよく分かりました。私は、日本の若者たちが、かつてのカトリック国の若者たちに対して信仰の証ができることを知って驚きましたが、あのビーゴの大司教のお言葉に従って今後もなんらかの関わりがもてたらお互いのためになりそうだと思うようになりました。

 若者たちと歩いた100キロ巡礼は若者から学ぶことがいくつかありました。その一つは、参加者の一人の手にロザリオを見たときでした。私は、思わずポケットのロザリオを取り出して祈り始めたものです。もう一つは、6時間以上も遅れて到着した最後尾のグループにしっかり同伴して歩みを共にした若い司祭の心の深さに、先を急ぐばかりの自分を深く恥じ、涙が出るほど感動しました。

 大会中の三日間のカテケージスは若者たちが真剣に参加していることに手ごたえを感じました。そして、日本の教会の未来に大きな希望を持つことができました。同時に、彼らの霊的成長に責任も感じました。教皇との三日間はそれなりに印象深いものでしたが、早朝からの出発に遅い帰りというハードなスケジュールには閉口しました。

 大会のテーマの日本語版は「キリストに根ざして生きる」という明快なもので、これは若者たちの心に深く印象付けられたと思います。このテーマが響き続け、その呼びかけに答えていく毎日であることを祈るばかりです。

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東京教区 高輪カトリック教会(聖心侍女修道会会員)米本 昭代氏
 
 私は東京教区から同伴者としてこのマドリッド大会に参加致しました。日頃は学生をしながら、週末は小教区の子どもたちの洗礼準備、初聖体のお世話をしながら教会奉仕に関わっています。WYDの参加を考えたのは、この度の東関東大震災によって信仰について、その恵みと意味についてよく祈り、考えてみたかったこと 、そして普遍的な教会の視野で自らの信仰を照らし出して、信仰のダイナミズムを経験してみたいと思ったからです。信仰生活に生きる者としての豊かさと自由を私自身のオリジナリティーで表現しながら、日々の生活の中で人々に伝えていきたいと思ったからです。

 2011年3月11日の東関東大震災が発生して、続く津波と福島原発の事故によるこの度の災害は、日本全国、世界を不安に陥れ、多数の被災者がこの一瞬の出来事によって大きな悲嘆に陥れた出来事にも関わらず、被災地域に属する教区からも14名の参加者があったことは、日本巡礼団として非常に大きな意義がありました 。東北広域にわたる甚大な被害によって、現在も懸命に継続されている支援活動に心を寄せつつ、同伴者として参加したこの度のWYDは、日本巡礼団の各教区を超えた青年たちとの出会いから、日ごとに深められていく友情と若きエネルギーと独創性を通して、信仰に根ざして懸命に生きようとする若き青年たちの教会への思いがにじみ出ており、それを深められる有意義な体験となりました。

 連日35℃を超える猛暑の中、カトリック教国の古き伝統をもつスペイン人をはじめ、各国の巡礼団が、通りすがりに「がんばれ日本!」と何度も声をかけてくれました。車中に響きわたる応援や歌声の中に、日本への思いも伝えられて感動の連続でした。日本巡礼団として、被災された方々のお気持ちを携えて、多くの巡礼団に かけて頂いたたくさんの励ましの言葉を受け取りながら、祈りを通して、キリスト者としての何気ない気配りと真の愛と連帯を感じ、心の奥底が暖かな気持ちになっていくのを感じたのは私だけではないと思います。300人を超える日本巡礼団の多くの青年は、それぞれが置かれている場での生活体験と教会との関わりがあり、 それぞれの思い、悩み、選択の岐路に立たされている只中で、間接的にではあったとしてもこの震災を通して経験した出来事があります。彼らは、海外の青年たちのこの猛烈な声援と暖かな眼差しに触れてどのように感じたでしょうか。

 本大会中は、午前中の鹿児島・京都・福岡教区によるアニメーションに続くカテケーシスと分かち合いをとおして、お互いの生活スタイル、思い、抱負、直面している問題や悩み、そして信仰について話し合う機会に恵まれました。若者にとって、教会へ行ってもなかなか気楽に信仰や感じていることについて語れる仲間に恵まれ ない、という現実があることを知りました。試練に直面して真の助けを得ることなしに、典礼のみに参加して帰るという現実が教会離れのひとつの要因であるということが分かりました。

 共に十字架を担ってくれる仲間に出会うこと、共に分かち合い考える場が必要であることは今日でも変わらないのですが、そのような機会に恵ま れていないということです。生活のなかで信仰を深めていくためには、典礼を中心として、信仰について分かち合うことのできる仲間や信徒の支えが欠かせないのですが、独創性やオリジナリティーを発揮する自由な気風や機会に恵まれず教会から足が遠のいているという分かち合いもありました。

 特に大都会の信仰養成の問題は、 やはり同世代相互の出会いと分かち合いによってお互いに支え合い、理解し合うこと、こうして典礼の中心である感謝と真の喜びの体験が自ずと生まれてくるという、ごく自然な共同体相互の支え合いが大切であるということを経験しました。そのためには、世代を超えた人々との水平的な関わりの場をもつことができるようにバッ クアップしていくことも大切さであるということはいうまでもありません。開かれた心とお互いに理解し合いながら、生涯にわたって視野を広げていく向上心と謙虚な姿勢が問われるのでしょう。

 午後は市内へ出かけていきました。スペイン国民、特にマドリッド市民の寛大なバックアップで、私たちはこのWYDを満喫することができました。この大会中、私たちは本当に多くの方々に支えられ、ベネディクト16世教皇をはじめ、カトリック教会全体の愛を全身で感じることができました。教皇様と祈りの時を共有することができました恵みは、私たちが普遍教会の中で教皇、司教、司祭、信徒、修道者相互の交わりと祈りによって私たち一人ひとりが織りなされ、イエス・キリストを中心に、それぞれが真の愛と信仰に根ざした教会の使命に呼ばれているということを実感することができました。

 悪天候の中、世界中の青年が一同に集い、同じ時、同じ場で一夜を明かし、それぞれの思いと祈りを捧げることが出来ましたことも忘れられない思い出となりました。前晩祈りでは沈黙のうちに神聖さが香の香りのようにたちこめ、本当にこの大会に参加してよかったと思いました。200万人近くの人々が一同に集った本大会では、私たち青年のために市をあげての警備体制、清掃、交通手段の優遇、レストランをあげての食事の手配やプラド美術館への優遇措置によって、短い本大会中は、安心して有意義な時間を過ごすことができたことは、これからの信仰生活の上で大きな愛の記憶となることでしょう。

 一人ひとりの目に見えない祈りと懸命な奉仕をとおして、その一つひとつが巧みに組み合わされて、参加者全体の喜びと信頼につながっていました。難しさに直面していた人もおられたことと思いますが、一人ひとりの協力によって実現したイベントによって、イエスと出会い、つながり、この世を信仰に根ざして生きていこうと いう思いを深めていくことが出来ました。各教区、国を超えて出会ったたくさんの仲間もこの厳しい社会の中で信仰に生きていくための大きな宝、喜びと勇気の源となりました。

 本大会中の共同生活を通して友情を育み、共に信仰について、また何気ない日々の生活を分かち合い、抱えている問題や悩みなどを含めたありのままの自分自身を開くことができるのは、やはり信仰に結ばれているという信頼と愛に結ばれているからだと思いました。はじめての出会いであるのにも関わらず、気を楽にしてコミュニケーションを重ねることができるということは、私たちの間にイエスが生きておられることの証であり、この関わ りによって私たちのうちでひとつ何かが越えられ、新たな自己が形づくられたのではないでしょうか。一人ひとりが自分自身の身体的、精神的、霊的な限界と戦いながら過ごしたこのWYDの経験は、信仰に根ざして、イエスと深く結ばれて真の愛と正義に生き、また信仰の喜びを伝えていく希望と決意となりました。

※ 本コラムの内容はコラムニストによる見解であり、本紙の見解を代表するものではありません。
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