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「ホームスクール」の可能性

2004年5月29日17時05分
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吉井春人牧師(日本長老教会東京中会日野バイブルチャーチ)は、庶l年前からホームスクーリングを始めた第一人者の一人。ホームスクーリング運動を「新しい宗教改革」と明言する吉井牧師が、ホームスクールを通して実現させたい教育のビジョンを語った。

吉井牧師はホームスクールを「本来親が持っていた教育の主導権を国から取り戻すこと」と定義した。現行の公教育は人をこの世の基準に沈ませるが、教育の真価は「キリストの弟子づくり」にあり、福音や基準、歴史の継承はキリスト者に与えられてきたものだ、と話した。

「学校」は教会が始めたもの、という吉井牧師。教育は本来教会がしなければならないが、親が主体となるホームスクーリングを出発点として、子どもをキリストの弟子に育てていきたいと考えている。吉井牧師は三人の実子をホームスクーリングで育てた。

吉井牧師は教育に生涯教育を取り入れるべきだと語った。現在の学校の代わりとしてのホームスクールではなく、教育の主導権を国から親と教会に戻し、国は支援側にあるべきではないか、と提案した。

吉井牧師はホームスクーリングを始めた別の理由として、学校で教える進化論の矛盾点やヤスクニ問題をあげた。国家を挙げての偶像礼拝が学校にも影響を及ぼし、学校がキリストの弟子より国家に仕えるものを養育しているという危機感があったという。

三つ目の理由として吉井牧師は、教会の教員委員会をしながら、教会に熱心に通っていた小学生が中高生になると教会に姿を見せなくなり、大学では信仰を続ける人が助ェの一程度になってしまう現実を見てきたことをあげた。学校生活と信仰生活を結びつけることは難しく、信仰を守るためにホームスクーリングの必要性を感じたという。

また、身近にホームスクーリングをしていた宣教師がいたことも勇気付けになったという。日本でホームスクーリングを始めることに不安を感じていた吉井牧師だが、米国でも初めは反対があったと聞いて安心したという。

吉井牧師は、ホームスクーリング精神を持ったチャーチスクールの重要性について触れた。ホームスクーリング精神のないチャーチスクールは、組織が形骸化してしまい、信仰を失ったミッションスクール化してしまうのだという。

チャーチスクールとホームスクールは、境界線を明確にしながらも、互いに連絡を取りあい、協力関係を築いていきたい、という。

吉井牧師は、今後のホームスクーリングの課題の一つに義務教育のあり方をあげた。義務教育とはもともと学校を作ることとして本来は行政が持つべき義務であり、また働かせずに学ばさなければならないとする親の義務でもあると語る吉井牧師は、学校に行かせることを義務とする考えは間違っていると指摘した。

憲法は教育の幅を持たせ、子どもの学ぶ権利を保障していることを話しながら、子どもと家庭に教育の選択肢を与えない学校教育法は改善されるべきだ、と指摘した。

確かに、聖書をはじめ、憲法や世界人権宣言も教育の権限が親にあることをうたっており、米国では、審査を通過したホームスクールは「私立学校」として認可される。最近では、大検制度の改定などにより、ホームスクーラーが高校に通わなくても大学にいける制度が整った。

吉井牧師は今後、日本でも、HSLDA JAPAN(日本チャーチ&ホームスクーリング法律擁護協会)の設立など、法的な働きを進めていくという。

吉井牧師は二つ目の課題として、日本の教会の体質をあげた。同牧師は教会やクリスチャンに社会の水準や評価を気にかける面がある、と指摘した。学校で良い成績を残し模範を示すことが信仰の証だと子どもに教える親もいるという。
吉井牧師によると、クリスチャンの半数がホームスクーリングに反対しており、約潤唐ェ賛成、残りの四潤唐ヘ「よく分からない」という状態だという。

ホームスクーリングについて、日本では一般に知られていない部分が多い。米国などの現状を知らせていけば、クリスチャンに受け入れられるのも時間の問題ではないかと話した。

ホームスクーラーやチャーチスクーラー向け教材の不備、不足も大きな課題だ。吉井牧師は特に、「創造論に沿った内容の教科書」と「戦前中の日本の罪について正確に教える日本史の教科書」が必要だという。

吉井牧師は全国のホームスクールを結ぶネットワークの必要性を語った。社会の中で孤立しがちなホームスクーラーのなかには、情報や支援を求めている人も多い。子どもをキリストに導いていく過程には霊的な戦いも多く、互いに助け合うネットワークが必要だという。

吉井牧師は現在、日野バイブルチャーチとして家庭教会を牧会しながら、ホームスクーラーのネットワークとして「東京ホームスクーリング祈祷会」の主宰もしている。現在は、東京百人、関西五、六署lのメンバーが参加している。
全国的な組織に「チアにっぽん」があり、現在は約千人のメンバーがいる。

課題は残されているものの、ホームスクーリングの成長率が毎年三潤唐ノも上っているという。教育が聖書に返る働きとして、ホームスクーリングは新しい宗教改革とも言えるのではないか、と吉井牧師は語り、その将来性に期待を寄せた。

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