アジア宣教における日本の立場を模索するエキュメニカル・フォーラム関西’04は25日、大阪市生野区の在日韓国基督教会館で講演会を行った。アジアキリスト教協議会(CCA)の安載雄総幹事は講演で、同日北京で行われた北朝鮮の核をめぐる6か国協議がアジアに与える不安とリスク、アジア諸国での政経問題に言及する一方、アジアの教会には新しいエキュメニカル運動にリーダーシップと、それを中心とした組織の再構築が必要と主張した。これまでの歴史でアジアの教会が成長できなかった要因としては、絶対的信仰、隣人愛、協調性の欠如などを挙げた。安氏はこれからのCCAの宣教計画についても言及したが、日本の教会がアジアの中で信仰をいかに実際の行動に結び付けていくかについては、教会が自発的な指導者を中心に早急に組織を立ち上げ、国内で取り組まなければならない課題だとした。
安総幹事は、最大の焦点となっている新しいエキュメニカル運動について?悔い改めの繰り返しで成長する神への絶対的信仰 ?隣人や隣国への愛(コイノニア) ?共同体形成への熱情(ディアコニア) ?調和性 ?神への従順による神の栄光−−−など霊的な課題を、必要とされる5つの核心として提案。同総幹事は、クリスチャン生活の骨子であるこれら5つがアジアの教会に欠けていると指摘、教会の霊的未熟さが浮き彫りとなる形となった。緊張感漂う世界情勢の中、教会が各国の伝統文化との衝突や人種主義を乗り越えることが出来ない原因もそこにあるとした。
また、安総幹事は、エキュメニカル運動の組織形態、財政機関の再構築を提案、霊的に成長した指導者を中心にしながら、活動の基本となる資金運用を見直す必要性に言及した。CCAの今後の取り組みについては?東ティモール・カンボジアでの孤児院運営?アジア・エキュメニカル・アカデミーの開講?全アジア神学生カンファレンスの開催と若き指導者の育成?アジア・エキュメニカル運動史の編集−−−などを挙げた。
ただ、安総幹事は、教会の霊性を新しくしなければ、これらの試みは全て不毛に終わるとし、更に、信仰の成長によって全ての問題が解決されるとした。
会場席からは更に具体的な政策を求める質問が相次いだ。主題「日本のエキュメニカル運動への期待」について「弱くて感じられない」と指摘されると、安総幹事は「日本の教会が反省するところだ」と残した。
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