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申鉉錫牧師の「日本宣教の夢」(1)

2006年5月23日02時12分
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申鉉錫(シン・ヒョンソク)牧師
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 これから全18回にわたり、在日大韓基督教総会名誉牧師、申鉉錫(シン・ヒョンソク)師のコラムを連載します。このコラムは、韓国オーマイニュース(http://ohmynews.com/)に掲載され、当時大きな反響を呼びました。在日韓国人牧師という立場から、同師が日本宣教への夢を語ります。


                             ◇


 韓国のキリスト教が世界に誇ることができる一つは、世界各国に派遣している宣教師のことである。それは韓国の教会が競って世界各国に派遣している宣教師の数だが、今や8000人以上である。ところで、派遣されている宣教師が最も宣教に困難を極めている国々は、仏教国、イスラム教国であると聞く。その中に日本も含まれる。


 日本は別の意味でキリスト教の宣教が困難な国である。例えば、日本は仏教国ではないが、仏教国である。至るところにお寺があって、信徒の数も多く、勢力がすさまじいのである。創価学会も仏教の一派であるが、公明党という政党組織を持っているゆえに国民に与える影響は非常に大きい。また日本は神道国ではないが、神道国である。小泉首相が近隣諸国の憂慮・非難を無視して既に四回も靖国神社参りしていることからも分かるのである。


 そしてそれ以上に日本宣教を困難にするのは、多神教の国であるということである。八百万の神がいるとほとんどの国民が信じる国でもある。「いわし(鰯)の頭も信心から」という諺があるように、ほとんどの日本人は神を信じるなら、どんな神でも構わないのである。日本人の意識の中には、キリスト教の神も仏教と同じく、西洋(厳密には東洋だが)からの輸入された神の一つであると思っている。ゆえに上に述べたイスラム教の国々、仏教の国々のように、いやそれ以上に日本宣教は難しい面があると言えよう。


                             ◇


日本宣教における否定的要因


 以上のような日本宣教におけるマイナス面を指摘してきたが、更にそれに加えて困難を極める事実の一つが、宣教師の派遣国である本国(韓国)教会の宣教戦略(Strategy)の消極性である。日本における宣教師の活動を可能にし、宣教の実を結ぶようにするためには、どうしても日本に対する宣教戦略が見直されなければならないと思う。


 一つの例を挙げよう。日本以外の諸外国で宣教している宣教師は、その国でそれほど宣教の実績があがらなくても本国の教会は、その国はイスラムの国だから、あるいは仏教の国だからというように、宣教国での宣教に非常に寛大である。それゆえに、宣教師は心理的な圧迫が少ない事がかえって宣教の情熱を呼び起こして、想像以上の成果を挙げているのである。では、日本はどうか。日本での宣教は、上に挙げた多神教の国での宣教の困難さに加えて、本国の教会の宣教方針にも問題がある、と指摘せざるを得ない。


 その一つは、宣教師への充分な経済的なサポートが足りないということである。多くの人々は、「日本はお金持ちの国」であるという認識を持っていて、宣教師も数年いればお金持ちになるという錯覚が支配しているということである。


 筆者の見るところ、日本に派遣されている宣教師の中で、韓国の教団対在日の教団との宣教協約によって派遣されて来られた宣教師は、宣教するにあたり、経済的にはそれでも恵まれていると言えよう。だが個教会対個教会、あるいは本国教会の日本開拓宣教政策によって来られた宣教師は、大変な苦労を強いられている場合が多い。最初の数年間は宣教費が送られて来るが、数年経っても実績が見えないと宣教費はカットされ、あるいは止められてしまうケースがあるからである。借家を改造して、教会堂の看板と十字架は立てたものの、信徒が増えなければどうにもならず、宣教が消極的にならざるを得ないのである。


 従って本国への報告に自信をなくし、その事が本国の日本宣教に対する情熱を弱める原因となるのである。もう一つの大事な点を紹介しよう。日本宣教に対する情熱はあるものの、本国において個人的サポートを得られなかった牧師が、情熱と使命だけを持って日本へ来られたケースである。例えば、本人が自給自足できるぐらいの宣教費を持って来られる牧師は別として、そうでない牧師は途方に暮れている。なんとかしてこれらの牧師を助け、宣教師としての使命を充分に果たすことができるようにサポートして貰えないものだろうか。宣教師の生活が苦しければ、どうしても宣教が疎かになるのは明白な事実である。


 聞くところ、本国では日本に宣教する宣教費を日本以外の国に投資したら"日本宣教より、遥かに成果が上がる"と考えているらしい。この報告が事実であれば、韓国教会の日本宣教は将来において絶望的だと言えるのではないだろうか。


                             ◇


 筆者は、韓国の教会を信頼し、愛している。韓国の教会は廃虚のどまん中で生命を吹き返した教会として、世界に向かって宣教の情熱を燃やしている教会である。その原動力となるのは、聖書の「...あなた方は行って、すべての民を私の弟子にしなさい」(マタイによる福音書28:19)、「あなた方は力を受ける。そして、エルサレムばかりでなく、ユダヤとサマリヤの全土で、また、地の果てに至るまで、私の証人となる」(使徒言行録1:8)というイエス・キリストの御言葉である。


 従って韓国教会の日本宣教のマイナス面である経済支援の認識が先ず改善されるのが、日本宣教の為の一つの戦略であると信じる。


                             ◇


申鉉錫(Hyunseuk Shin):桜美林大学(obirin Univ.)元講師。在日大韓基督教総会名誉牧師。単立キリスト教八街グレイス教会担任牧師。韓国クリスチャントゥデイ編集委員。

※ 本コラムの内容はコラムニストによる見解であり、本紙の見解を代表するものではありません。
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