主が町を守るのでなければ(2)

2011年4月25日13時45分 印刷
+藤崎秀雄<br/>グレース宣教会牧師
■教会が祝福の担い手に

 震災初期に大阪から被災地へのトラックが不足し、支援物資を運ぶ手立てがなかなかつかずに苦労しました。どこの地方自治体も、物資を集めても運ぶ手立てを探すのが困難であったようです。我々の教会も、日本国際飢餓対策機構(JIFH)の尽力で10トントラックが手配され、荷物を運んでくださることになりました。時期を逸しては何もならないので、直ぐに地元市役所に連絡を入れ、市でも救援物資を送る手立てが無くて困っていることがわかり、まさに渡りに船でした。ほどなく教会で集めた物資とともに、市からの物資も一緒にトラック満載で現地へ運び、JIFHの仙台市内のベースキャンプに届けることができました。現地では、地元の教会の先生方とボランティアが協力し、被災された人々に救援物資を直接渡すことができました。

 後日、挨拶を兼ねて市長を訪ね、運んだ物資がどのように現地で被災者の手元に届いたかを、写真を交えて報告することができました。JIFHや海外のFH(飢餓対策機構)、サマリタンズパース(フランクリン・グラハム総裁)など、市長さんにキリスト教会の底力を紹介する良い証しの機会となりました。

 キリスト教会のネットワークが、地域の自治体の役に立つことができたことは幸いでした。

 ■被災していない教会は何をすれば

 現地に遣わされた兄姉の報告や報道から、被災地域では未だに余震がやむことなく、人々の心は休まることはないようです。今後、復興に向けてどのように私たちの教会は関わったらよいのだろうか。支援の働きも物資を集めて送り続けることから次の段階に入ろうとしています。被災地への救援物資は、全国、全世界から届けられています。このまま物資や人手を、ただ現地に提供し続けるだけでよいのだろうか。

 ■神の国の働きとして

 関西フラクリン・グラハムフェスティバルの働きで与えられたことの核心は、地域教会が主の宣教の働きのために一つとなることです。特に被災地の地域教会が被災された地域の人々の祝福となるために、被災していない教会が被災された教会を真に支えることがもとめられるのではないか。被災していない教会が、被災された教会の復興に協力すること、そしてその教会が被災された地域の人々の復興の真の助けとなることが大切ではないか。

 ■教会が、人々の痛みと悲しみに寄り添う

 地震と津波によって多くの方々が被災し、慣れ親しんだ家や家財道具がゴミと化し、泥まみれになった惨状は、目を覆うばかりです。更に、愛する肉親や友を失った方々の痛みと悲しみはいかばかりか。さらに、家族が行方不明となって、遺体も発見されずに全く消息も分からないでいる方々。どのように生きる希望をもてばよいのか。想像を絶する状況がまだまだ続いています。

 これらの痛みや悲しみをもった方々に、真に寄り添うことができるのは、実に被災された教会ではないか。イエス・キリスト様が罪人である私たちに寄り添ってくださったことは、私たちが立ち上がって同じ痛みをもっておられる方々の力となることではないか。

 「彼はいたんだ葦を折ることもなく、くすぶる燈心を消すこともなく」(イザヤ42・3)。被災された皆様の生活が守られ、将来に向けて希望をもって歩まれる日が来ることを祈りつづけ、被災された教会の皆さんとともに働き続けましょう。

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